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計画構想・概要(調査研究)

課題分類   「我が国の科学技術政策の展開に関する調査」
課題名 「科学技術リテラシー構築のための調査研究」
研究代表者名 「北原 和夫(国際基督教大学/日本学術会議)」
中核機関名 「国際基督教大学」


調査研究の目標・概要
1. 目的・目標
目的
「科学技術離れ」対策は科学技術政策上の重要課題である。米国では80年代より自然科学系等の科学者と教育学者が協力し米国民に今後必要な科学技術リテラシー像をとりまとめ、これを受け改革が進行中である。一方、我が国では科学者と教育学者の協力は不十分であるところ、今後、科学技術理解増進や理数教育振興を政策的に推進する上で、科学者と教育学者が協力し、目指すべき科学技術リテラシー像(日本の特性の中で、国民が成人段階で身に付けるべき科学技術に関する知識・技能・物の見方の理想像)に関し社会的合意を形成する取組みが必要である。本調査研究は、我が国が科学技術リテラシー像の策定を進める際の課題整理と基盤整備を行うことを目的とする。
目標
1 科学技術リテラシー関連の研究等に関し、国内外の先行研究、基礎文献等を整理、分析し、今後の研究に必要な基本的な認識の共有化を図る。
2 我が国民に今後求められる科学技術リテラシー像について、科学者のコミュニティ・産業界に存在する要望や意見を集約し、我が国の現状を把握する。
3 上記を総合し、我が国民に今後求められる科学技術リテラシー像の提示に向けて具体的方法と必要な研究体制のあり方を明らかにする。上記作業を通じ、我が国民に今後求められる科学技術リテラシー像かっこScience for All Japaneseとじかっこに関する社会的合意を形成する取組みを開始することで、「科学技術離れ」対策の新政策の展開に貢献することを目標とする。
2. 内容
1 科学技術リテラシーに関連する、国内外の先行研究・基礎文献等を整理・分析し、今後の課題を整理する(教育学者を中心に実施)。「日米理数教育比較研究」の経験を有する研究者や海外の科学技術リテラシーの議論に精通した研究者の参画により、効果的に行うことが可能。(サブテーマ1)
2 アンケート・インタヴュー等により、科学者のコミュニティや産業界に存在している科学技術リテラシー像に関する要望や意見を集約・分析する(科学者を主とし教育学者の協力を得て実施)。(サブテーマ2)
3 上記を総合し、我が国の実情や文化的・歴史的背景を勘案して、今後求められる科学技術リテラシー像の提示に向けて必要となる具体的方法と必要な研究体制を明らかにする。
3. 実施体制
国立教育政策研究所及びお茶の水女子大学にサブテーマ研究グループを設置し、日本学術会議及び国際基督教大学が総合的な分析ととりまとめを行う。研究代表者(北原)は日本学術会議の「若者の科学力増進特別委員会」委員長として、「科学技術離れ」対策検討の科学者側の中心的立場にあり、ネットワークを活用し、国内の多数の関係者の協力を得て効果的に調査研究を推進するものである。

調査研究の成果がもたらす利点
  調査研究を通じ、またはその研究成果の公開により、科学技術リテラシー像の構築方法の明確化、国内における科学技術リテラシー論の研究が加速され、科学者、教育学者、産業界、教育関係者等との間での科学技術理解増進活動・理数教育・教養教育のあり方・到達点について分野横断的な議論が建設的に行われるようになること等が期待される。



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