1. |
目的 |
(1) |
「理科大好きスクール事業」に参加した小中学校児童生徒の科学への学習意欲は全国平均と比べて異なるか。 |
(2) |
「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」に参加した高校生の科学への学習意欲は全国平均と比べて異なるか。 |
(3) |
学校での学習活動や児童生徒の自主的な活動の程度の違いによって科学への学習意欲の形成に違いが見られるか。
|
2. |
調査対象者 |
A. |
特定実施群:「理科大好きスクール事業」参加児童生徒
平成15年度から2年間,「理科大好きスクール事業」の指定を受けた小・中学校の小学校5年から中学校3年までの事業への参加児童生徒を母集団とし,各学校で学級単位に無作為に抽出された標本集団。調査を実施する学級は,各学年で無作為に2学級を指定。 |
B. |
特定実施群:「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」参加生徒
平成14年度から3年間,「SSH事業」の指定を受けた高等学校の全学年の事業への参加生徒を調査対象。 |
C. |
特定非実施群:「SSH事業」指定校で,事業に非参加の生徒
上記「SSH事業」の指定校において,SSH事業の全般に参加していない生徒を母集団とし,各学校で学級単位に無作為に抽出された標本集団。調査を実施する学級は,各学年で無作為に2学級を指定。
及び, |
D. |
比較対象として別調査の全国標本(詳細についてはhttp://www.nier.go.jp/ogura/tokutei.htmlを参照のこと)
全国の公立の小・中学校,及び高等学校全日制普通科の小学校5年から高等学校3年までの児童生徒を母集団とし,無作為に抽出された標本集団。単純無作為抽出された学校にて各学年で無作為に1学級を指定。(標本規模:約2万1千人)
|
3. |
調査方法 |
学校への郵送による多肢選択式の質問紙調査。調査票の例を本概要末に掲載。
平成16年12月〜平成17年1月に実施。
|
4. |
回収結果と標本規模 |
学校側の事情により調査を実施できなかった中学校1校を除くすべての指定校から調査票が回収された(小学校が105校(回収率100パーセント),中学校61校(回収率94パーセント),高等学校26校(回収率100パーセント),合計192校)。実施した児童生徒数は,特定実施群と特定非実施群を合わせて約3万人である。各学年別の調査実施の児童生徒数は次の表の通りである。
|
|
表 学年別の調査実施の児童生徒数 |
特定実施群 |
理科大好きスクール指定校 |
SSH指定校 |
全体 |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 人数 |
4815 |
4789 |
3381 |
3376 |
3305 |
2150 |
2271 |
2007 |
26094 |
男子 人数
割合(%) |
2463
51.2 |
2429
50.7 |
1702
50.3 |
1653
49.0 |
1635
49.5 |
1360
63.3 |
1445
63.6 |
1304
65.0 |
13991
53.6 |
女子 人数
割合(%) |
2326
48.3 |
2322
48.5 |
1664
49.2 |
1700
50.4 |
1647
49.8 |
767
35.7 |
805
35.4 |
678
33.8 |
11909
45.6 |
不明 人数
割合(%) |
26
0.5 |
38
0.8 |
15
0.4 |
23
0.7 |
23
0.7 |
23
1.1 |
21
0.9 |
25
1.2 |
194
0.7 |
学校数 |
105 |
104 |
57 |
57 |
56 |
21 |
24 |
26 |
192 |
105 |
61 |
26 |
特定非実施群 |
理科大好きスクール指定校 |
SSH指定校 |
全体 |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 人数 |
 |
 |
 |
 |
 |
1381 |
1693 |
1402 |
4476 |
男子 人数
割合(%) |
 |
 |
 |
 |
 |
800
57.9 |
968
57.2 |
817
58.3 |
2585
57.8 |
女子 人数
割合(%) |
 |
 |
 |
 |
 |
573
41.5 |
705
41.6 |
547
39.0 |
1825
40.8 |
不明 人数
割合(%) |
 |
 |
 |
 |
 |
8
0.6 |
20
1.2 |
38
2.7 |
66
1.5 |
学校数 |
 |
 |
 |
 |
 |
18 |
19 |
16 |
20 |
0 |
0 |
20 |
|
5. |
調査結果 |
|
目的(1) 「理科大好きスクール事業」に参加した小中学校児童生徒の科学への学習意欲は全国平均と比べて異なるか。 |
|
結果 |
科学への学習意欲に関する一部の質問項目で,全国平均よりも肯定的に回答する傾向が見られた。専門家を招へいした理科学習の実施など,指定校における教育活動の程度の違いによって,児童生徒の科学への学習意欲の程度に違いが見られ,活動頻度の高い学校の児童生徒は,科学へのより高い学習意欲を示す傾向が見られた。
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目的(2) 「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業」に参加した高校生の科学への学習意欲は全国平均と比べて異なるか。 |
|
結果 |
全学年を通じて,科学に対して全国平均よりも顕著に高い学習意欲を示しており,かつ,SSH指定校内の事業非参加の生徒よりも科学への高い学習意欲を示していた。また,専門家を招へいした理科学習や課題研究の実施など,指定校における教育活動の程度の違いによっても,生徒の科学への学習意欲の程度に違いが見られた。
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目的(3) 学校での学習活動や児童生徒の自主的な活動の程度の違いによって科学への学習意欲の形成に違いが見られるか。 |
|
結果 |
学校における専門家招へいの理科学習,科学博物館等を訪問して行う理科学習,野外での理科学習,理科の課題研究の取組みと,児童生徒が主体的に行う理科の自由研究は,いずれも経験ある児童生徒の方が,経験無い児童生徒よりも科学への高い学習意欲を示していることが明らかとなった。この傾向は全国標本の調査結果と共通しており,「理科大好きスクール事業」と「SSH事業」に参加した児童生徒は,これらの学習を,全国平均よりも高い頻度で経験していた。
|
|
|
以下は特徴的な結果である。 |
|
 |
「理科を学習すれば,疑問を解決したり予想を確かめる力がつく」かに関する児童生徒の回答傾向 |
|
回答傾向を平均値で比較すると,特定実施群の児童生徒のうち,「理科大好きスクール事業」参加の小学生と「SSH事業」指定の高校生(特定実施群及び特定非実施群)の平均値は,全国標本の平均値よりも,有意に高かった。
特定実施群の児童生徒のうち,「学校における専門家招へいの理科学習」,「科学博物館等を訪問して行う理科学習」,「野外での理科学習」,「理科の課題研究」の4種類の教育活動の頻度が総合的に高い学校の児童生徒(グラフ中の「高頻度取組群」)については,中学校段階も含めて,すべての学校段階において,全国平均よりも,有意に高い平均値を示した。
全国平均と同様,特定実施群も,小学校5年から中学校2年にかけて,学年とともに,肯定的な意識が低下し,中学校3年でやや高まる傾向が見られた。
|
|

|
|
 |
「科学者や技術者の話しを聞いてみたい」かに関する児童生徒の回答傾向 |
|
回答傾向を平均値で比較すると,特定実施群の児童生徒のうち,「理科大好きスクール事業」参加の小学校5年生と「SSH事業」指定の高校生(特定実施群及び特定非実施群)の平均値は,全国標本の平均値よりも,有意に高かった。
特定実施群の児童生徒のうち,「学校における専門家招へいの理科学習」などの4種類の教育活動の頻度が総合的に高い学校の児童生徒(グラフ中の「高頻度取組群」)については,小学校5年に加えて,中学校1年と3年においても,全国平均よりも,有意に高い平均値を示した。
全国平均と同様,特定実施群も,小学校5年から中学校2年にかけて,学年とともに,肯定的な意識が低下し,中学校3年でやや高まる傾向が見られた。
|
|

|
|
 |
「学校で学習するよりも,理科をもっとくわしく学習したい」かに関する児童生徒の回答傾向 |
|
回答傾向を平均値で比較すると,特定実施群の児童生徒のうち「理科大好きスクール事業」参加の小学校5年生と中学校2年生,「SSH事業」指定の高校生(特定実施群及び特定非実施群)の平均値は,全国標本の平均値よりも,有意に高かった。
特定実施群の児童生徒のうち,「学校における専門家招へいの理科学習」などの4種類の教育活動の頻度が総合的に高い学校の児童生徒(グラフ中の「高頻度取組群」)については,小学校5年生と中学校2年生に加えて,中学校3年においても,全国平均よりも,有意に高い平均値を示した。
全国平均と同様,特定実施群も,小学校5年から中学校2年にかけて,学年とともに,肯定的な意識が低下し,中学校3年でやや高まる傾向が見られた。
|
|

|
|
 |
「私は,大人になって理科が関係する仕事をするかもしれない」かに関する児童生徒の回答傾向 |
|
回答傾向を平均値で比較すると,特定実施群の児童生徒のうち,「SSH事業」指定の高校生(特定実施群及び高校2年以外の特定非実施群)の平均値は,全国標本の平均値よりも,有意に高かった。「理科大好きスクール事業」参加の児童生徒の平均値は,全国平均と,いずれの学年でも有意な差は見られなかった。
特定実施群の児童生徒のうち,「学校における専門家招へいの理科学習」などの4種類の教育活動の頻度が総合的に高い学校の児童生徒(グラフ中の「高頻度取組群」)については,小学校5年と6年の児童において,全国平均よりも,有意に高い平均値を示した。
|
|

|
|
 |
「これまで,理科の専門家があなたの学校を訪れて,理科について話してくれることがありましたか」 |
|
|
特定実施群の児童生徒は,全国標本よりも高い頻度で,理科の専門家を招へいして行う理科学習を経験している。経験した児童生徒のうち,「理科大好きスクール事業」参加の小学生で8〜9割,中学生で約7割,「SSH事業」参加の高校生で7〜8割と高い割合の児童生徒が,「とてもよかった」や「わりとよかった」と肯定的に評価している。理科の専門家を招へいして行う理科学習肯定的に評価した理由としては,「理科大好きスクール事業」参加の小学生では「面白かった」と「よくわかった」が最も多く,中学生と「SSH事業」参加の高校生では「面白かった」が最も多い。
専門家招へいによる理科学習を経験している児童生徒の方が,経験していない児童生徒よりも,高い科学への学習意欲を示す傾向が見られた。この傾向は,全国標本の結果と共通している。
|
|
|
[特定実施群の結果:頻度] |
|
|
問3 専門家訪問学習の頻度
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
6.2 |
6.0 |
3.6 |
4.2 |
4.8 |
40.1 |
50.8 |
51.5 |
15.6 |
ときどきあった |
35.7 |
38.5 |
22.8 |
32.7 |
36.2 |
45.2 |
42.7 |
39.7 |
35.9 |
めったになかった |
27.2 |
25.4 |
24.4 |
23.2 |
21.0 |
8.0 |
3.7 |
4.8 |
19.9 |
まったくなかった |
28.9 |
28.7 |
48.4 |
39.0 |
37.0 |
5.6 |
1.9 |
3.4 |
27.5 |
無回答 |
2.0 |
1.4 |
0.7 |
0.9 |
1.0 |
1.0 |
0.9 |
0.6 |
1.2 |
全体人数 |
4815 |
4789 |
3381 |
3376 |
3305 |
2150 |
2271 |
2007 |
26094 |
|
|
|
[全国標本の結果:頻度] |
|
|
問3 専門家訪問学習の頻度
(全国標本) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
0.8 |
0.4 |
0.8 |
0.7 |
0.7 |
0.9 |
1.8 |
1.4 |
1.0 |
ときどきあった |
9.8 |
8.6 |
6.1 |
5.7 |
7.3 |
8.8 |
12.6 |
9.7 |
8.8 |
めったになかった |
18.2 |
24.4 |
12.5 |
12.4 |
16.2 |
15.8 |
17.0 |
16.4 |
16.4 |
まったくなかった |
69.8 |
65.7 |
80.0 |
80.4 |
75.2 |
74.0 |
67.9 |
71.8 |
73.0 |
無回答 |
1.5 |
0.8 |
0.5 |
0.7 |
0.6 |
0.6 |
0.7 |
0.7 |
0.7 |
全体人数 |
2103 |
2042 |
2392 |
2421 |
2290 |
3493 |
3393 |
2850 |
20984 |
|
|
|
[特定実施群の結果:評価] |
|
|
問3 専門家訪問学習の評価
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
とてもよかった |
33.3 |
24.4 |
13.4 |
11.5 |
12.3 |
19.4 |
16.1 |
20.7 |
20.3 |
わりとよかった |
53.2 |
58.4 |
54.7 |
56.6 |
58.5 |
58.5 |
56.0 |
55.2 |
56.4 |
あまりよくなかった |
10.7 |
14.1 |
25.5 |
25.8 |
23.8 |
18.9 |
23.5 |
19.5 |
19.1 |
全くよくなかった |
1.7 |
2.2 |
4.4 |
5.0 |
4.1 |
2.7 |
4.1 |
4.0 |
3.3 |
無回答 |
1.1 |
1.0 |
2.0 |
1.1 |
1.3 |
0.4 |
0.2 |
0.5 |
0.9 |
学習者数 |
3326 |
3347 |
1721 |
2030 |
2049 |
2008 |
2207 |
1926 |
18614 |
学習者の割合(%) |
69.1 |
69.9 |
50.9 |
60.1 |
62.0 |
93.4 |
97.2 |
96.0 |
71.3 |
|
|
|
[特定実施群の結果:肯定的評価の理由] |
|
|
問3 肯定的評価の理由
(特定実施群) |
肯定的評価者中の割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
面白かった |
67.6 |
64.8 |
61.7 |
63.3 |
60.3 |
69.0 |
72.4 |
74.8 |
66.8 |
よくわかった |
66.7 |
62.0 |
50.5 |
46.0 |
46.6 |
30.8 |
28.7 |
25.9 |
48.1 |
役に立つ |
55.7 |
50.1 |
42.5 |
38.0 |
40.1 |
41.4 |
34.5 |
34.1 |
44.1 |
より好きになった |
42.6 |
31.2 |
26.8 |
21.7 |
21.1 |
19.6 |
18.9 |
21.7 |
27.6 |
肯定的評価者数 |
2878 |
2769 |
1172 |
1383 |
1451 |
1565 |
1592 |
1463 |
14273 |
肯定的評価者の割合(%) |
86.5 |
82.7 |
68.1 |
68.1 |
70.8 |
77.9 |
72.1 |
76.0 |
76.7 |
|
|
 |
「あなたの学校の活動で,科学館や科学博物館など(科学や技術についての展示を見たり学習できる施設)に出かけて,理科について学習することがありましたか」 |
|
|
特定実施群の児童生徒は,全国標本よりも高い頻度で,科学館や科学博物館での理科学習を経験している。経験した児童生徒のうち,「理科大好きスクール事業」参加の小学生で約8〜9割,中学生で7〜8割,「SSH事業」参加の高校生で約8割と高い割合の児童生徒が,「とてもよかった」や「わりとよかった」と肯定的に評価している。科学館や科学博物館での理科学習を肯定的に評価した理由としては,「面白かった」が最も多い。
科学館や科学博物館での理科学習を経験している児童生徒の方が,経験していない児童生徒よりも,高い科学への学習意欲を示す傾向が見られた。この傾向は,全国標本の結果と共通している。
|
|
|
[特定実施群の結果] |
|
|
問4 科学博物館学習の頻度
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
11.7 |
12.8 |
5.6 |
5.1 |
5.1 |
13.9 |
13.9 |
17.1 |
10.2 |
ときどきあった |
53.9 |
52.2 |
32.4 |
37.1 |
37.1 |
38.4 |
44.9 |
38.0 |
43.2 |
めったになかった |
21.3 |
25.7 |
21.6 |
25.1 |
27.4 |
13.9 |
16.3 |
17.3 |
22.0 |
まったくなかった |
7.7 |
6.1 |
37.2 |
30.5 |
28.0 |
32.4 |
23.3 |
26.2 |
21.6 |
無回答 |
5.5 |
3.3 |
3.3 |
2.3 |
2.5 |
1.5 |
1.6 |
1.4 |
3.0 |
全体人数 |
4815 |
4789 |
3381 |
3376 |
3305 |
2150 |
2271 |
2007 |
26094 |
|
|
|
[全国標本の結果] |
|
|
問4 科学博物館学習の頻度
(全国標本) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
5.5 |
4.8 |
2.7 |
1.8 |
1.8 |
1.7 |
2.0 |
1.3 |
2.5 |
ときどきあった |
31.3 |
38.5 |
25.0 |
21.0 |
23.8 |
23.4 |
19.3 |
16.0 |
23.9 |
めったになかった |
32.2 |
38.1 |
23.6 |
26.0 |
27.9 |
23.3 |
22.0 |
19.1 |
25.7 |
まったくなかった |
27.1 |
15.8 |
45.4 |
48.7 |
44.2 |
50.0 |
54.6 |
61.3 |
45.3 |
無回答 |
3.9 |
2.7 |
3.3 |
2.5 |
2.3 |
1.7 |
2.1 |
2.3 |
2.5 |
全体人数 |
2103 |
2042 |
2392 |
2421 |
2290 |
3493 |
3393 |
2850 |
20984 |
|
|
|
[特定実施群の結果:評価] |
|
|
問4 科学博物館学習の評価
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
とてもよかった |
45.1 |
35.4 |
24.0 |
20.9 |
20.9 |
26.9 |
23.9 |
30.7 |
31.0 |
わりとよかった |
45.6 |
52.5 |
58.1 |
59.0 |
58.0 |
57.0 |
54.7 |
52.5 |
53.5 |
あまりよくなかった |
6.9 |
9.9 |
13.6 |
15.8 |
17.3 |
13.9 |
18.5 |
14.1 |
12.5 |
全くよくなかった |
0.9 |
1.2 |
2.1 |
3.0 |
2.5 |
1.2 |
2.6 |
1.2 |
1.7 |
無回答 |
1.5 |
1.0 |
2.2 |
1.3 |
1.4 |
1.0 |
0.3 |
1.4 |
1.3 |
学習者数 |
4180 |
4340 |
2013 |
2268 |
2300 |
1422 |
1705 |
1452 |
19680 |
学習者の割合(%) |
86.8 |
90.6 |
59.5 |
67.2 |
69.6 |
66.1 |
75.1 |
72.3 |
75.4 |
|
|
|
[特定実施群の結果:肯定的評価の理由] |
|
|
問4 肯定的評価の理由
(特定実施群) |
肯定的評価者中の割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
面白かった |
80.3 |
79.8 |
81.1 |
82.0 |
78.0 |
80.9 |
83.0 |
83.1 |
80.7 |
よくわかった |
62.9 |
56.2 |
43.7 |
40.4 |
43.0 |
36.4 |
32.7 |
31.3 |
48.2 |
役に立つ |
49.5 |
42.5 |
33.7 |
26.6 |
29.8 |
29.9 |
24.5 |
25.5 |
36.5 |
より好きになった |
41.3 |
31.5 |
25.5 |
22.1 |
20.5 |
23.4 |
21.7 |
23.6 |
29.0 |
肯定的評価者数 |
3792 |
3815 |
1652 |
1813 |
1814 |
1194 |
1340 |
1209 |
16629 |
肯定的評価者の割合(%) |
90.7 |
87.9 |
82.1 |
79.9 |
78.9 |
84.0 |
78.6 |
83.3 |
84.5 |
|
|
 |
「あなたの学校の活動で,野外(学校外の野山や川,海,湖,田畑など,生き物や自然に出会える場所)に出かけて,理科について学習することがありましたか」 |
|
野外に出かけて行う理科学習の経験については,特定実施群と全国標本の児童生徒は,ともに同じ程度経験している。経験した児童生徒のうち,小学校で8〜9割,中学校で約7割,高校で7〜8割と高い割合の児童生徒が,「とてもよかった」や「わりとよかった」と肯定的に評価している。野外に出かけて行う理科学習を肯定的に評価した理由としては,「面白かった」が最も多い。
専門家招へいによる理科学習を経験している児童生徒の方が,経験していない児童生徒よりも,高い科学への学習意欲を示す傾向が見られた。この傾向は,全国標本の結果と共通している。
|
|
[特定実施群の結果] |
|
問5 野外体験学習の頻度
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
20.2 |
16.9 |
8.7 |
5.4 |
4.4 |
4.5 |
4.8 |
6.5 |
10.5 |
ときどきあった |
48.2 |
49.3 |
36.2 |
33.6 |
30.3 |
23.4 |
21.3 |
24.6 |
36.5 |
めったになかった |
21.7 |
23.9 |
27.1 |
31.5 |
29.4 |
19.1 |
17.7 |
21.5 |
24.5 |
まったくなかった |
6.1 |
6.9 |
25.0 |
27.3 |
33.7 |
51.8 |
54.7 |
46.2 |
26.0 |
無回答 |
3.7 |
2.9 |
2.9 |
2.2 |
2.1 |
1.2 |
1.5 |
1.2 |
2.5 |
全体人数 |
4815 |
4789 |
3381 |
3376 |
3305 |
2150 |
2271 |
2007 |
26094 |
|
|
[全国標本の結果] |
|
問5 野外体験学習の頻度
(全国標本) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
15.0 |
10.4 |
7.2 |
3.3 |
3.6 |
5.1 |
3.7 |
3.2 |
6.0 |
ときどきあった |
44.2 |
48.0 |
35.0 |
31.4 |
27.6 |
29.4 |
24.4 |
18.5 |
31.1 |
めったになかった |
24.6 |
27.2 |
24.5 |
28.7 |
28.3 |
20.5 |
19.3 |
17.1 |
23.2 |
まったくなかった |
12.3 |
11.3 |
28.9 |
33.7 |
37.6 |
43.3 |
51.0 |
59.0 |
37.1 |
無回答 |
3.9 |
3.1 |
4.3 |
2.9 |
2.9 |
1.7 |
1.6 |
2.2 |
2.7 |
全体人数 |
2103 |
2042 |
2392 |
2421 |
2290 |
3493 |
3393 |
2850 |
20984 |
|
|
[特定実施群の結果:評価] |
|
問5 野外体験学習の評価
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
とてもよかった |
39.8 |
29.7 |
25.6 |
20.5 |
20.2 |
25.2 |
29.0 |
28.0 |
28.9 |
わりとよかった |
48.5 |
52.7 |
53.8 |
53.9 |
53.8 |
53.5 |
50.8 |
50.5 |
52.0 |
あまりよくなかった |
9.6 |
14.4 |
16.7 |
21.2 |
21.4 |
18.5 |
16.5 |
17.8 |
15.8 |
全くよくなかった |
1.2 |
2.0 |
2.6 |
3.1 |
2.6 |
1.6 |
1.9 |
1.3 |
2.0 |
無回答 |
0.9 |
1.2 |
1.2 |
1.4 |
1.9 |
1.2 |
1.8 |
2.4 |
1.3 |
学習者数 |
4343 |
4318 |
2437 |
2382 |
2119 |
1011 |
995 |
1056 |
18661 |
学習者の割合(%) |
90.2 |
90.2 |
72.1 |
70.6 |
64.1 |
47.0 |
43.8 |
52.6 |
71.5 |
|
|
[特定実施群の結果:肯定的評価の理由] |
|
問5 肯定的評価の理由
(特定実施群) |
肯定的評価者中の割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
面白かった |
76.5 |
74.7 |
77.7 |
78.2 |
77.0 |
82.3 |
84.4 |
81.1 |
77.5 |
よくわかった |
57.1 |
53.7 |
39.6 |
35.1 |
36.5 |
25.3 |
24.7 |
27.5 |
44.3 |
役に立つ |
45.1 |
39.0 |
28.5 |
23.8 |
21.8 |
19.1 |
19.2 |
21.5 |
32.6 |
より好きになった |
33.5 |
25.1 |
20.5 |
18.6 |
17.8 |
17.7 |
23.8 |
21.5 |
24.5 |
肯定的評価者数 |
3836 |
3559 |
1936 |
1772 |
1569 |
796 |
794 |
829 |
15091 |
肯定的評価者の割合(%) |
88.3 |
82.4 |
79.4 |
74.4 |
74.0 |
78.7 |
79.8 |
78.5 |
80.9 |
|
|
 |
「あなたは,学校の授業で理科に関する研究(観察や実験の方法を工夫して疑問を調べ、わかったことを発表したりレポートにする学習)をすることがありましたか」 |
|
特定実施群の児童生徒は,全国標本よりも高い頻度で,理科の課題研究を経験している。経験した児童生徒のうち,「理科大好きスクール事業」参加の小学生で約8割,中学生で約7割,「SSH事業」参加の高校生で約7割と高い割合の児童生徒が,「とてもよかった」や「わりとよかった」と肯定的に評価している。理科の課題研究を肯定的に評価した理由としては,「理科大好きスクール事業」参加の小中学生では「面白かった」と「よくわかった」が同じくらい最も多く,「SSH事業」参加の高校生では「面白かった」が最も多い。また,「役に立つ」という理由も多い。
理科の課題研究を経験している児童生徒の方が,経験していない児童生徒よりも,高い科学への学習意欲を示す傾向が見られた。この傾向は,全国標本の結果と共通している。
|
|
[特定実施群の結果] |
|
問6 課題研究学習の頻度
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
26.1 |
29.3 |
25.7 |
22.1 |
25.2 |
29.7 |
42.5 |
35.5 |
28.4 |
ときどきあった |
40.5 |
40.8 |
37.4 |
39.5 |
41.7 |
43.5 |
35.5 |
36.9 |
39.7 |
めったになかった |
19.3 |
20.7 |
19.0 |
19.0 |
18.0 |
10.0 |
8.1 |
11.2 |
17.0 |
まったくなかった |
9.8 |
6.8 |
15.0 |
16.9 |
13.3 |
15.6 |
12.6 |
15.0 |
12.4 |
無回答 |
4.3 |
2.5 |
2.8 |
2.4 |
1.8 |
1.2 |
1.3 |
1.3 |
2.5 |
全体人数 |
4815 |
4789 |
3381 |
3376 |
3305 |
2150 |
2271 |
2007 |
26094 |
|
|
[全国標本の結果] |
|
問6 課題研究学習の頻度
(全国標本) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
よくあった |
15.4 |
16.9 |
16.9 |
17.3 |
19.1 |
12.6 |
9.9 |
8.4 |
14.0 |
ときどきあった |
39.6 |
36.2 |
34.5 |
31.9 |
35.2 |
34.9 |
35.2 |
34.4 |
35.1 |
めったになかった |
24.2 |
27.9 |
21.3 |
22.8 |
21.4 |
18.5 |
21.2 |
19.4 |
21.7 |
まったくなかった |
16.7 |
16.5 |
22.8 |
25.4 |
22.8 |
32.1 |
31.9 |
36.1 |
26.7 |
無回答 |
4.1 |
2.5 |
4.4 |
2.5 |
1.6 |
1.9 |
1.7 |
1.8 |
2.5 |
全体人数 |
2103 |
2042 |
2392 |
2421 |
2290 |
3493 |
3393 |
2850 |
20984 |
|
|
[特定実施群の結果:評価] |
|
問6 課題研究学習の評価
(特定実施群) |
割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
とてもよかった |
29.1 |
21.3 |
14.0 |
11.5 |
14.0 |
14.4 |
15.8 |
24.8 |
18.9 |
わりとよかった |
54.2 |
56.0 |
55.3 |
54.2 |
54.6 |
56.2 |
50.3 |
47.3 |
54.0 |
あまりよくなかった |
13.3 |
19.0 |
25.7 |
28.6 |
26.7 |
25.8 |
27.3 |
23.4 |
22.5 |
全くよくなかった |
2.0 |
2.6 |
3.6 |
4.8 |
4.0 |
3.1 |
6.2 |
4.1 |
3.5 |
無回答 |
1.4 |
1.1 |
1.4 |
0.9 |
0.8 |
0.4 |
0.5 |
0.5 |
1.0 |
学習者数 |
4138 |
4346 |
2778 |
2723 |
1806 |
1788 |
1955 |
1678 |
22212 |
学習者の割合(%) |
85.9 |
90.7 |
82.2 |
80.7 |
84.9 |
83.2 |
86.1 |
83.6 |
85.1 |
|
|
[特定実施群の結果:肯定的評価の理由] |
|
問6 肯定的評価の理由
(特定実施群) |
肯定的評価者中の割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
面白かった |
59.8 |
54.2 |
52.8 |
48.6 |
49.2 |
49.3 |
53.7 |
59.7 |
54.0 |
よくわかった |
63.9 |
63.1 |
56.0 |
56.4 |
55.3 |
38.9 |
32.8 |
31.4 |
54.1 |
役に立つ |
50.7 |
49.7 |
42.5 |
37.4 |
39.5 |
41.6 |
44.3 |
45.6 |
45.1 |
より好きになった |
32.8 |
23.5 |
19.2 |
15.4 |
17.4 |
16.2 |
18.1 |
21.9 |
22.2 |
肯定的評価者数 |
3447 |
3360 |
1927 |
1788 |
1923 |
1262 |
1291 |
1209 |
16207 |
肯定的評価者の割合(%) |
83.3 |
77.3 |
69.4 |
65.7 |
68.5 |
70.6 |
66.0 |
72.1 |
73.0 |
|
|
 |
理科の自由研究1の経験 |
|
特定実施群における児童生徒で,理科の自由研究を体験している割合は,小学校5年ですでに7割近くに達しており,中学生では約8割となる。それぞれ,全国標本の割合よりも1割程度高い割合である。理科の自由研究を行う学年については,まだ「理科」を学習していない小学校低学年でも1〜2割の児童が行い,小学校3年で2〜3割程度,4年で3〜4割程度と割合が増え,「理科大好きスクール事業」参加の児童生徒では,小学校5年以降中学校2年までは4〜6割程度の児童生徒が理科の自由研究を行っていることがわかる。「SSH事業」参加の高校生は,中学校の時に理科の自由研究を行った生徒の割合は,2〜4割と高くない。中学校3年以降は理科の自由研究を行う生徒の割合は急激に小さくなっている。
理科の自由研究を体験している児童生徒が,より高い科学への学習意欲を示す傾向が見られた。この傾向は,全国標本の結果と共通している。
|
|
問8 自由研究の体験 |
実施群での割合(%) |
小5 |
小6 |
中1 |
中2 |
中3 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
自由研究の体験有り |
67.4 |
65.3 |
82.4 |
81.7 |
81.1 |
76.8 |
77.8 |
76.2 |
74.9 |
小学校1年の時 |
12.6 |
11.7 |
14.5 |
16.9 |
17.9 |
16.8 |
18.1 |
19.9 |
15.3 |
小学校2年の時 |
16.3 |
13.9 |
17.0 |
19.1 |
19.2 |
19.7 |
20.6 |
21.7 |
17.7 |
小学校3年の時 |
28.3 |
23.5 |
30.1 |
28.8 |
28.6 |
30.1 |
30.2 |
31.0 |
28.3 |
小学校4年の時 |
40.1 |
33.0 |
42.3 |
40.6 |
39.5 |
40.0 |
41.6 |
40.2 |
39.2 |
小学校5年の時 |
46.8 |
40.1 |
48.1 |
46.5 |
45.4 |
43.2 |
44.0 |
44.2 |
44.8 |
小学校6年の時 |
|
42.9 |
49.2 |
48.6 |
45.8 |
40.0 |
41.0 |
41.5 |
44.6 |
中学校1年の時 |
|
|
63.1 |
59.3 |
56.8 |
36.2 |
30.6 |
26.0 |
48.6 |
中学校2年の時 |
|
|
|
53.8 |
53.5 |
36.7 |
31.8 |
26.4 |
42.9 |
中学校3年の時 |
|
|
|
|
30.0 |
23.9 |
22.2 |
19.8 |
24.7 |
高等学校1年の時 |
|
|
|
|
|
16.5 |
19.4 |
12.4 |
16.2 |
高等学校2年の時 |
|
|
|
|
|
|
22.5 |
22.9 |
22.7 |
高等学校3年の時 |
|
|
|
|
|
|
|
19.4 |
19.4 |
全体人数 |
4815 |
4789 |
3381 |
3376 |
3305 |
2150 |
2271 |
2007 |
26094 |
|
|
1 理科の自由研究について,「主に授業以外の時間を使って,学校や家庭などで,自分が出会ったものごとや生き物への疑問を調べるために,自分で観察や実験をおこない,わかった結果をレポートや論文などにまとめて,学校やコンテストなどに出すことです。学校の授業で理科の自由研究をすることになっていたり,クラブ活動として行ったりした場合も含まれます」と説明した。
|
|
 |
学校間での取組みのばらつき |
|
「学校における専門家招へいの理科学習」,「科学博物館等を訪問して行う理科学習」,「野外での理科学習」,「理科の課題研究」の4種類の教育的取組みの頻度(質問票の問3〜問6に対する児童生徒の回答)を,学校ごとに平均値で比較すると,これらの取組みの程度が,学校間で大きくばらついていることがわかる。
4種類の取組みの平均値を合計した学校平均値が10.0以下の場合を「高頻度取組群」,10.0より大きい場合を「低頻度取組群」とに分けて,科学への学習意欲に関する児童生徒の回答傾向を比較すると,「高頻度取組群」の児童生徒の方が,「低頻度取組群」の児童生徒よりも,科学への高い学習意欲を示す傾向が見られた。
|
|
4種類の教育的取組みの程度に関する学校平均値の分布 |
|
 |
注 各問への回答「よくあった」「ときどきあった」「めったになかった」「まったくなかった」をそれぞれ1,2,3,4と数値化したものの合計であるので,平均値が低いほど,問3〜問6の取組みの頻度が高い学校と考える。 |
|
|
 |
「SSH事業」に参加した生徒による事業の評価 |
|
|
A. |
「SSHに参加したことで,科学全般の学習に対する興味・関心・意欲が増した」かに関する生徒の評価傾向
「まったくその通り」ないしは「ややその通り」と回答した生徒の割合は,約6割である。平均値で回答傾向を比較すると,高校1年が最も高く,3.71である。
各指定校の学年ごとに平均値を算出して,平均値の範囲ごとに学校数をくらべると,平均値が4.0を超えた学校/学年が28学校/学年(39パーセント)ある一方で,より多くの生徒が否定的に回答したことを意味する平均値が3.0以下の学校/学年は3学校/学年(4パーセント)とわずかだった。
|
SSH問1(3) |
割合(%) |
人数 |
学校数 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
全体 |
平均値範囲 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
5 まったくその通り |
24.5 |
23.5 |
26.0 |
24.6 |
1583 |
4.5 |
1 |
3 |
5 |
9 |
4 ややその通り |
36.0 |
32.0 |
30.7 |
33.0 |
2119 |
4.0 |
7 |
6 |
6 |
19 |
3 どちらでもない |
21.3 |
21.0 |
19.1 |
20.5 |
1319 |
3.5 |
10 |
11 |
10 |
31 |
2 やや異なる |
7.3 |
8.8 |
6.7 |
7.6 |
490 |
3.0 |
3 |
2 |
4 |
9 |
1 まったく異なる |
5.5 |
9.9 |
11.7 |
9.0 |
577 |
2.5 |
0 |
2 |
1 |
3 |
無回答 |
5.3 |
4.8 |
5.7 |
5.3 |
340 |
2.0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
平均値/全体人数 |
3.71 |
3.53 |
3.56 |
3.60 |
6428 |
2.0以下 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
肯定的に回答した生徒の割合は,「高頻度取組群」では全体で62パーセント,「低頻度取組群」では全体で44パーセントと約18パーセントポイントの違いが見られた。その差は,高校3年で最も大きく,約33パーセントポイントの差となっていた。
|
SSH問1(3) |
低頻度取組群 |
高頻度取組群 |
割合(%) |
全体 |
割合(%) |
全体 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
全体 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
全体 |
5 まったくその通り |
14.8 |
15.2 |
11.5 |
13.7 |
259 |
30.9 |
25.2 |
32.9 |
29.1 |
1324 |
4 ややその通り |
35.6 |
28.4 |
23.0 |
29.8 |
562 |
36.3 |
32.8 |
34.4 |
34.3 |
1557 |
3 どちらでもない |
23.9 |
21.6 |
25.3 |
23.9 |
451 |
19.7 |
20.9 |
16.1 |
19.1 |
868 |
2 やや異なる |
8.7 |
4.1 |
10.6 |
8.4 |
158 |
6.3 |
9.7 |
4.9 |
7.3 |
332 |
1 まったく異なる |
4.9 |
5.4 |
18.6 |
9.7 |
183 |
5.9 |
10.8 |
8.4 |
8.7 |
394 |
無回答 |
12.1 |
25.3 |
11.0 |
14.4 |
272 |
0.9 |
0.6 |
3.2 |
1.5 |
68 |
肯定的回答の割合 |
50.4 |
43.6 |
34.5 |
43.5 |
1885 |
67.2 |
58.0 |
67.3 |
63.4 |
4543 |
|
B. |
「私はSSHに参加してよかった」かに関する生徒の評価傾向
「まったくその通り」ないしは「ややその通り」と回答した生徒の割合は,約6割である。平均値で回答傾向を比較する
と,高校1年が最も高く,3.84である。
各指定校の学年ごとに平均値を算出して,平均値の範囲ごとに学校数をくらべると,平均値が4.0を超えた学校/学年が38学校/学年(54パーセント)ある一方で,より多くの生徒が否定的に回答したことを意味する平均値が3.0以下の学校/学年は4学校/学年(6パーセント)に止まった。
|
SSH問1(10) |
割合(%) |
人数 |
学校数 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
全体 |
平均値範囲 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
5 まったくその通り |
33.1 |
28.6 |
33.4 |
31.6 |
2031 |
4.5 |
5 |
3 |
6 |
14 |
4 ややその通り |
31.0 |
26.0 |
25.1 |
27.4 |
1761 |
4.0 |
7 |
7 |
10 |
24 |
3 どちらでもない |
18.8 |
20.2 |
20.1 |
19.7 |
1266 |
3.5 |
6 |
8 |
6 |
20 |
2 やや異なる |
6.4 |
9.3 |
6.1 |
7.3 |
472 |
3.0 |
2 |
4 |
3 |
9 |
1 まったく異なる |
5.5 |
11.1 |
9.8 |
8.8 |
567 |
2.5 |
1 |
2 |
1 |
4 |
無回答 |
5.2 |
4.8 |
5.6 |
5.1 |
331 |
2.0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
平均値/全体人数 |
3.84 |
3.54 |
3.70 |
3.69 |
6428 |
2.0以下 |
0 |
0 |
0 |
0 |
|
肯定的に回答した生徒の割合は,「高頻度取組群」では全体で65パーセント,「低頻度取組群」では全体で45パーセントと約20パーセントポイントの違いが見られた。その差は,高校3 年で最も大きく,約36パーセントポイントの大きな差となっていた。
|
SSH問1(10) |
低頻度取組群 |
高頻度取組群 |
割合(%) |
全体 |
割合(%) |
全体 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
全体 |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
全体 |
5 まったくその通り |
21.6 |
22.4 |
15.8 |
19.8 |
373 |
40.6 |
29.9 |
41.7 |
36.5 |
1658 |
4 ややその通り |
32.5 |
22.7 |
18.0 |
25.5 |
481 |
30.1 |
26.7 |
28.4 |
28.2 |
1280 |
3 どちらでもない |
22.6 |
16.0 |
26.9 |
22.7 |
428 |
16.3 |
21.1 |
16.9 |
18.4 |
838 |
2 やや異なる |
6.4 |
8.0 |
12.3 |
8.8 |
165 |
6.4 |
9.6 |
3.2 |
6.8 |
307 |
1 まったく異なる |
4.8 |
5.7 |
16.5 |
9.0 |
169 |
6.0 |
12.2 |
6.7 |
8.8 |
398 |
無回答 |
12.1 |
25.3 |
10.6 |
14.3 |
269 |
0.6 |
0.5 |
3.2 |
1.4 |
62 |
肯定的回答の割合 |
54.1 |
45.1 |
33.8 |
45.3 |
1885 |
70.7 |
56.6 |
70.1 |
64.7 |
4543 |
|
C. |
「あなたがSSHプログラムの参加にあたって,困ったことは何ですか」に関する生徒の回答
SSH事業に参加して困ったこととして,最も多くの高校生が選択した事項は,「レポートなど提出物が多い」である。
|
特定実施群 |
割合(%) |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
部活動との両立が困難 |
22.8 |
26.4 |
19.4 |
23.1 |
学校外に出かけることが多い |
6.0 |
9.4 |
8.0 |
7.9 |
授業内容がむずかしい |
30.3 |
29.6 |
27.7 |
29.3 |
発表の準備が大変 |
24.2 |
39.6 |
33.0 |
32.4 |
レポートなど提出物が多い |
49.8 |
54.4 |
45.4 |
50.1 |
課題研究がむずかしい |
20.2 |
27.0 |
19.8 |
22.5 |
授業時間以外の活動が多い |
15.7 |
27.6 |
22.3 |
21.9 |
受験のための成績が落ちないか心配 |
7.9 |
14.7 |
15.3 |
12.6 |
特に困らなかった |
18.6 |
12.5 |
20.6 |
17.1 |
回答者数 |
2011 |
2141 |
1856 |
6008 |
|
D. |
「SSHによってどの部分が身についたと思いますか」に関する生徒の回答
SSH事業に参加して身についた事柄として,最も多くの高校生が選択した事項は,「未知の事柄への興味(好奇心)」,「文章やレポートを作成する力」である。「真実を探って明らかにしたい気持ち(探究心)」や「自分から取り組もうとする姿勢(自主性)」,「挑戦しようとする姿勢(やる気)」,「プレゼンテーションする力」についても選択した生徒が多い。
|
|
特定実施群 |
割合(%) |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
自分から取り組もうとする姿勢(自主性) |
30.3 |
30.6 |
35.7 |
32.0 |
独自なものを創り出そうとする姿勢(独創性) |
16.0 |
16.7 |
24.2 |
18.7 |
未知の事柄への興味(好奇心) |
52.8 |
45.3 |
49.9 |
49.3 |
真実を探って明らかにしたい気持ち(探究心) |
37.5 |
33.4 |
37.8 |
36.1 |
挑戦しようとする姿勢(やる気) |
28.2 |
28.9 |
35.2 |
30.6 |
アイデアを思いつく力(発想力) |
17.5 |
20.5 |
23.4 |
20.3 |
問題を解決する力 |
19.0 |
19.7 |
25.0 |
21.1 |
洞察力(見抜く力) |
12.7 |
13.3 |
19.4 |
14.9 |
論理的に考える力 |
24.3 |
25.6 |
28.9 |
26.1 |
観察から気づく力 |
17.0 |
20.1 |
24.4 |
20.4 |
リーダーシップ(統率する力) |
5. |
5.3 |
9.3 |
6.5 |
数学的に考える力 |
10.5 |
10.7 |
12.1 |
11.0 |
英語で表現する力 |
6.4 |
7.8 |
8.6 |
7.6 |
学んだことを応用する力 |
13.0 |
12.8 |
14.4 |
13.3 |
国際的なセンス(国際感覚) |
4.6 |
4.4 |
4.8 |
4.6 |
コミュニケーションする力 |
7.9 |
9.9 |
11.6 |
9.7 |
プレゼンテーションする力 |
25.4 |
34.8 |
40.4 |
33.3 |
文章やレポートを作成する力 |
42.3 |
48.4 |
44.0 |
45.0 |
社会のために正しく科学技術を用いる姿勢 |
8.8 |
8.4 |
10.8 |
9.3 |
その他 |
9.8 |
10.8 |
11.9 |
10.8 |
回答者数 |
1951 |
2015 |
1724 |
5690 |
|
E. |
「あなたが参加してよかったと思う」SSH事業に関する生徒の回答
SSHに参加してよかったと思う事業として,最も多くの高校生が選択した事項は,「一般の高校で習うのとは異なる理科や数学の授業内容」と「大学や研究機関の専門家による特別講義や実験・実習」である。次いで,「最先端の研究や技術開発をしている科学者や技術者の講演会やシンポジウム」の選択者が多く,高校3年生の回答では「個人や班で行う自主的な研究活動(課題研究)」と「大学や研究所,企業,科学館等での見学や学習教室への参加」の選択割合も高くなっている。
|
特定実施群 |
割合(%) |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
理科や数学の学習により時間が割り当てられている教育プログラム |
28.1 |
23.3 |
26.8 |
26.0 |
一般の高校で習うのとは異なる理科や数学の授業内容 |
55.0 |
51.8 |
54.7 |
53.8 |
個人や班で行う自主的な研究活動(課題研究) |
23.2 |
32.9 |
41.0 |
31.9 |
大学や研究機関の専門家による特別講義や実験・実習 |
49.9 |
49.2 |
53.0 |
50.6 |
最先端の研究や技術開発をしている科学者や技術者の講演会やシンポジウム |
40.1 |
40.9 |
44.9 |
41.8 |
大学や研究所,企業,科学館等での見学や学習教室への参加 |
28.4 |
31.5 |
38.1 |
32.4 |
科学コンテストへの参加 |
4.6 |
7.0 |
11.6 |
7.5 |
プレゼンテーションする力を高める学習 |
20.8 |
27.0 |
33.7 |
26.9 |
英語で表現する力を高める学習 |
8.3 |
8.1 |
10.4 |
8.9 |
他の高校の生徒との交流 |
3.5 |
5.9 |
12.0 |
6.9 |
理科や数学,科学技術に関するクラブ活動 |
6.6 |
6.0 |
8.2 |
6.9 |
回答者数 |
1870 |
1893 |
1621 |
5384 |
|
F. |
「大学で専攻したい分野」に関する生徒の回答
「SSH事業」参加の生徒は,ほぼ全員が大学に進学する予定である。大学で専攻したい分野を複数選択可で選択させた結果,高校3年生では,「工学系(情報工学以外)」が最も多く27パーセント,次いで,「理学系(数学以外)」と「医歯薬学系」が同程度で22〜23パーセントであった。
|
特定実施群 |
割合(%) |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
理学系(数学以外) |
34.1 |
26.0 |
22.3 |
27.6 |
数学系 |
13.1 |
7.3 |
5.2 |
8.6 |
工学系(情報工学以外) |
26.2 |
26.5 |
26.7 |
26.5 |
情報工学系 |
13.2 |
10.6 |
10.1 |
11.3 |
医歯薬学系 |
31.2 |
24.6 |
22.8 |
26.3 |
農学系 |
6.9 |
9.1 |
9.0 |
8.3 |
文学・社会学系 |
11.3 |
11.6 |
10.3 |
11.1 |
法・政治・経済学系 |
14.0 |
14.8 |
14.7 |
14.5 |
教育学系 |
10.3 |
8.5 |
6.6 |
8.5 |
家政学系 |
1.2 |
1.7 |
2.1 |
1.6 |
芸術系 |
4.1 |
3.2 |
3.4 |
3.6 |
その他 |
6.6 |
5.8 |
3.9 |
5.5 |
「はい」回答割合 |
99.1% |
98.8% |
97.0% |
98.3% |
「はい」回答者数 |
2007 |
2122 |
1814 |
5943 |
「いいえ」回答者数 |
19 |
26 |
56 |
101 |
|
G. |
「あなたは,将来,科学技術に関連する研究者や技術者になりたいと思いますか」及び「科学技術に関連する研究者や技術者になりたいと思わない主な理由」に関する生徒の回答
「SSH事業」参加の生徒は,全体の約44パーセントの生徒が将来,科学技術に関連する研究者や技術者になりたいと思うと答え,残りの56パーセントの生徒の6割以上が,研究者や技術者になりたいと思わない理由として「他に,もっとなりたい職種があるから」を選択した。約3割の生徒は,「興味がない職種だから」を選択した。
|
|
特定実施群 |
割合(%) |
高1 |
高2 |
高3 |
全体 |
他に,もっとなりたい職種があるから |
60.4 |
62.3 |
69.0 |
63.6 |
経済的に勉強を続けるのがむずかしいから |
5.2 |
5.0 |
5.3 |
5.2 |
なるのが大変そうだから |
14.0 |
14.3 |
10.5 |
13.1 |
仕事がきつそうだから |
6.0 |
5.5 |
5.1 |
5.6 |
収入が少なそうだか |
8.8 |
9.0 |
9.1 |
8.9 |
興味がない職種だから |
29.7 |
36.0 |
32.4 |
32.8 |
自分が何になりたいのかわからないから |
19.6 |
13.5 |
8.0 |
14.0 |
将来のことは,大学に行ってから考えるから |
11.4 |
11.4 |
10.8 |
11.2 |
「はい」回答割合 |
56.4% |
58.8% |
52.6% |
56.1% |
「はい」回答者数 |
1136 |
1251 |
981 |
3368 |
「いいえ」回答者数 |
879 |
876 |
885 |
2640 |
|
|