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中島委員 研究炉の検査のあり方を考える際には、研究炉における事故トラブルとは何かを明確にする必要がある。研究炉は不具合があれば止めて点検する使い方が基本的にある。原子炉が止まることで安全が損なわれたと思われているのではないか。
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倉田企画官 研究炉の設計思想が止めることを前提にしていることは原子炉設置者の意見の中にもあり、本検討会のレポートにも盛り込みたい。
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桜井委員 研究炉は、高経年化した原子炉が多いが、取り替え可能な部分が多くある。
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小佐古委員 使用前検査、施設定期検査で見ていないところの設備の劣化でトラブルが起こっているように思う。高経年化と品質保証とを中心に据えて議論してはどうか。
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代谷座長 発電炉の高経年化対策は、高温・高圧の過酷な条件で使われている設備が多く重要だが、研究炉の場合は状況が異なる。また、高経年化に伴ってリレーなどが壊れる可能性が出てくるが、安全規制が災害の防止や公共の安全を確保するために行われると考えると、これらにつながらないものであれば規制する必要はないと思う。
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越塚委員 トラブルのレベルが解らないと安全確保のレベルが明確にならないのではないか。また、品質管理について、保安院の報告書によれば事業者の自主的な安全活動を引き出すようにすることが大前提になっている。品質管理に検査の重点を移すというのは、規制を強化する方向だけを意味しない。
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小佐古委員 品質管理とは、全てのステップ、責任者を決め、文書管理していくこと。世間一般ではISO(国際標準化機構<ISO>による品質管理規格)導入と受け取られている。
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越塚委員 本質的なところは、事業者が自主的に保安活動をしているかどうかということ。
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冨田委員 事業者が行っている品質保証活動は、計画書、要領書等を定めて一つ一つ手順を踏んでいくこと。品質保証を検査に導入するとは規制側がそれをやるということではないと思う。
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丹沢委員 品質管理は事業者の自主性に任せるべきと考える。国がそれをどのような形で確認していくのかがこれからの検討課題である。
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冨田委員 狭義に考えれば、品質保証は一般消費者を対象にしたもの。発電炉の場合は電気の品質を保証するということがあるが、研究炉の場合はそのようなものはない。安全性を保証するという言い方になる。
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小佐古委員 品質管理システムを入れようとしても大学などでは対応できないと思うが、一般の人は品質管理・品質保証と書くとISOのことと受け止める。言葉の定義、範囲を注意する必要がある。
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越塚委員 ISOは小型炉にはなじまない。保安院の議論を認識した上で研究炉のように特殊な場合を考えておくことが必要である。
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代谷座長 研究活動が安全に行えるように、適切な規制を行うとの観点から議論をまとめていきたい。その上で品質管理・品質保証という言葉の使い方も考えていきたい。
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中島委員 国としてソフトの検査をどういう形でやるかということを考えることである。
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瀬山審議官 研究者自らが運転を行っているような場合、規制の面で配慮すべきことがあるか伺いたい。
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小佐古委員 研究部門と運転管理部門を明確に分ける、施設の規模により分けないことも認める、運転管理の組合のようなものを作って専門的にやらせるなどのオプションがある。どのようなものをイメージしているのか。
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瀬山審議官 研究炉の今後を考えて運転管理を専門家集団に任せるということを考えるのであれば、法制度の見直しも含めて考えなければならない。
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代谷座長 時間の関係で本日の議論はここまでとしたい。(事務局には、)本日の議論を踏まえて検討の課題等をまとめて、次回会合に提示して欲しい。 |