令和7年7月30日(水曜日)9時30分~11時30分
オンライン開催
(1)独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)をめぐる最近の動きについて
(2)業務実績評価について
・令和6年度における業務の実績に関する評価
・第5期中期目標期間の終了時に見込まれる業務の実績に関する評価
(3)独立行政法人国立女性教育会館の見直し内容(案)について
植草委員、小山内委員、河野委員、黒瀬委員
中園男女共同参画共生社会学習・安全課長、星川男女共同参画学習室長、
山本女性政策調整官、河村男女共同参画共生社会学習・安全課長補佐、
與儀男女共同参画推進係長
萩原理事長、磯山理事(兼)事務局長、伊藤監事、長内監事、
川西財務担当部長(併)財務・企画課長、櫻田総務課長 ほか
文部科学省所管の独立行政法人の評価に関する基準(平成27年6月30日文部科学大臣決定)に基づき、独立行政法人国立女性教育会館(以下、「NWEC」という。)から、令和6年度業務実績及び第5期中期目標期間の終了時に見込まれる業務実績に関する自己評価についての説明がなされ、有識者から意見を聴取した。有識者からの主な意見は以下のとおり。
【議題(1)独立行政法人国立女性教育会館(NWEC)をめぐる最近の動きについて】
○NWECの機能強化について、各地方自治体の女性センターは、経済的基盤もなく、法律や条例で位置づけられていないことが多い。機能強化に当たり、各地方自治体のセンターの足元を固めることも考えていただきたい。
【議題(2)業務の実績に関する評価について】
1-1 男女共同参画社会の実現に向けた基盤整備のための人材育成・研修の実施
○「オンデマンドのみの研修」と「オンデマンドと対面の両方で実施した研修」では、対面で実施した研修の方が「非常に満足」と回答した割合が高い。これは、対面だからこそ得られるものがあったからと考えられ、今後オンラインやオンデマンド中心の研修になっていく際には、満足度に関する評価の仕方も考える必要がある。
○サマーセミナーには、九州からも女性の大学生たちが参加しており、NWECでの宿泊や交流会等でいろいろな気づきが得られたと聞いている。学生が地域を超えて多様な学び方ができるよう対面での研修も継続して実施していただきたい。その際、日帰り研修となると、遠方の学生は参加が難しくなるため、宿泊を伴う研修についても検討いただきたい。
○大学においても、労務担当の職員が男女共同参画を担当したり、女性の副学長がDEI担当になることも多いが、そのための知識を得る機会が少ない。そのような研修をNWECで開催される際には、大学にも周知してほしい。
1-2 男女共同参画社会の実現に向けた基盤整備のための調査研究の実施
○調査研究の成果として多くの役立つデータがあるが、このデータの使い方やその分析方法に関する学習や研修会等が必要。
○調査研究の評価コメントに「高い研究成果」とあるが、エビデンスを深掘りするコメントを追記すべき。
○ジェンダー統計については、既存の統計を男女別に見やすくしているだけなので、調査研究というカテゴリからは独立させて実施すべき。
1-5 横断的に取り組む事項
○連携強化の評価コメントについて、B評価をA評価に上げた根拠として、ワーキング報告書への対応を前倒しで行っていることなどが挙げられているが、予定になかった業務に速やかに取り組んだからなのか、少ない人数で新しいミッション対応したということの困難さなのか、根拠を深掘りして追記すべき。
【議題(3)見直し内容(案)について】
○全国の男女センターは、直営あるいは指定管理、財政規模、人的能力などの部分で、それぞれ様々な状況にある中で、新機構が各センターとのネットワーク機能を果たせるよう、各地のセンターへ足を運び、対面で語り合うなどの伴走支援や職員の専門性・質の向上を図るための予算と人材の確保に取り組んでいただきたい。
○現状のNWECの組織上の課題が予算と人員であることについて、機能強化の裏づけとして、組織や人員や予算などの確保が必要となることについても書いたほうがよい。
○地方の男女センターでは人材や経験・知識の蓄積のところで課題を抱えており、後継者がいないところもあるため、センターオブセンターズとして機能強化をお願いしたい。
○「アンコンシャス・バイアスの解消」という表現は、専門家の間では、「自分で気づくことができないもの」をアンコンシャス・バイアスと呼んでおり、解消できないものであるという理解が学術的に正しい。アンコンシャス・バイアスの「解消」という表現を確認していただきたい。
【お問合せ先】
総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課男女共同参画学習室
男女共同参画推進係
電話番号:03-5253-4111(2654)