独立行政法人国立女性教育会館の評価等に関する有識者会合(令和3年開催)(第1回) 議事要旨

1.日時

令和3年7月27日(水曜日)10時00分~12時00分

2.場所

オンライン開催

3.議題

(1)業務実績評価について
  ・令和2年度における業務の実績に関する評価
  ・第4期中期目標期間の終了時における業務の実績に関する評価
(2)その他

4.出席者

委員

植草委員、小山内委員、黒瀬委員、萩原委員

文部科学省

石塚男女共同参画共生社会学習・安全課長、佐藤男女共同参画共生社会学習・安全課長補佐、
高野女性政策調整官 ほか

5.議事要旨

文部科学省所管の独立行政法人の評価に関する基準(平成27年6月30日文部科学大臣決定)に基づき、独立行政法人国立女性教育会館から、令和2年度業務実績に関する自己評価及び第4期中期目標期間の終了時における業務の実績に関する自己評価についての説明がなされ、有識者から意見を聴取した。有識者からの主な意見は以下のとおり。
 
【議題(1)業務実績評価について(令和2年度における業務の実績に関する評価)】
1-1男女共同参画社会の実現に向けた人材の育成・研修の実施
・集合研修に比べてオンライン研修の満足度が下がったが、研修方法によって指標自体は変わるため、評価指標を整理すべき。
・オンライン研修の増加によって遠方からの参加者が増加したことで会館への関心につながった。自己紹介の時間を多く取り入れるなど研修方法も工夫している。

1-2男女共同参画社会の実現に向けた基盤整備のための調査研究の実施
・今後の課題について、会館として明確に考えている中で、環境の変化に応じた指摘をする必要がある。
・相談センターでのコロナ禍における新しい相談事業の方向性を考える必要がある。センターも大小様々な形態で運 営しているため、各センターにとって必要な知見や事例などが得られる内容でまとめて欲しい。

2-5 業務改革の取組の徹底
・ICTなどオンライン化を進めたことで、結果的に危機管理につながった。平常時に準備をしっかり行うことが大切。災害が起きることでジェンダー問題も可視化されるが、平常時にいかに男女平等を推進しおくかが大事。

 
 【議題(1)業務実績評価について(第4期中期目標期間の終了時における業務の実績に関する評価)】
1-1男女共同参画社会の実現に向けた人材の育成・研修の実施
・女性のキャリア形成では、自分で積みたいキャリアを決め、社会情勢や経済状況に左右されず、自分が歩みたい道を選べることが大切。そういった視点でキャリア形成の在り方を検討すると良い。

1-2男女共同参画社会の実現に向けた基盤整備のための調査研究の実施
・初期のキャリア形成に係る5年間のパネル調査は、他にない調査結果であり貴重。また、学校現場における男女共同参画に係るアンコンシャス・バイアスの調査のように、実際の現場では本調査研究のようなエビデンスがあることは大切。
・学校教員のジェンダーバイアスは、大学や教員教育の場でしっかりとジェンダー教育が行われているかが重要で、大学とより連携して教育していくことが必要。
・理系・理工系を学ぶいわゆるリケジョを増やしていくことはもちろん重要だが、多くの場合、普段の生活の中で意識を変えていく必要がある。

1-3男女共同参画推進のための広報・情報発信
・SDGsが注目される中、企業や大学、行政等で目標5「ジェンダー平等」のアイコンが欠如しているため、男女共同参画という一人一人を取り残さないための非常に重要な考え方であることをさらに発信していくべき。

3-1 自己収入の拡大
・コロナ禍で利用者や宿泊者数が減少したのは仕方ないが、施設利用について、来年度以降、どのように利用者を増やしていくのか検討が必要である。

4-4 長期的視野に立った施設・設備の整理
・コロナ禍において、老朽化問題と併せて中長期的な施設の在り方を議論すべき。また、災害等に対応するためは、ソフト・ハード両面で考えることが必要。
 

お問合せ先

総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課男女共同参画学習室

男女共同参画推進係
電話番号:03-5253-4111(2654)

(総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課)