独立行政法人国立女性教育会館の評価等に関する有識者会合(令和元年開催)(第1回) 議事要旨

1.日時

令和元年7月29日(月曜日)13時30分~15時30分

2.場所

経済産業省別館218号会議室

3.議題

  1. 独立行政法人国立女性教育会館の業務実績評価について
  2. その他

4.出席者

委員

植草委員、小山内委員、黒瀬委員、萩原委員

文部科学省

三好男女共同参画共生社会学習・安全課長、小林男女共同参画学習室長、田中男女共同参画共生社会学習・安全課長補佐、毛利女性政策調整官 ほか

5.議事要旨

(1) 事務局から独立行政法人制度の概要と今年度の有識者会議の運営について説明が行われた。
(2) 国立女性教育会館から平成30年度事業実施及び主な成果の説明の後、業務実績に関する評価について質疑応答が行われた。有識者からの主な意見は以下の通り。


1-1 男女共同参画社会の実現に向けた人材の育成・研修の実施

  • 「女子中高生夏の学校」については、自立的な運営を持続していけるよう実行委員会の組織基盤を確立するとともに、企業への男女共同参画を推進するきっかけとなるため、企業とも広く連携を進めてほしい。
  • 「女子大学生キャリア形成セミナー」については、参加者数が増えるよう学生へのアプローチ、研修の方法において工夫が必要ではないか。
  • 「企業を成長に導く女性活躍促進セミナー」「学校における男女共同参画研修」について、研修で取り上げるテーマやプログラム内容、講師の人選等、工夫されており、評価できる。
  • 様々な事業において集客に向けた広報に力を入れていると感じる。「男女共同参画推進フォーラム」の若年層の参加が増えてきたのは、その成果といえる。

1-2 男女共同参画社会の実現に向けた基盤整備のための調査研究の実施

  • 「男女の初期キャリア形成と活躍推進に関する調査研究」はとても重要な調査であるため、来年度は最終年度となるが、その後の追跡についても検討してほしい。
  • 調査結果の有用度について、研修参加者の職業や関心等により、評価基準が変わってしまうため、評価方法に工夫が必要ではないか。
  • 「アンコンシャス・バイアス」につながる事例を明らかにするため、高等学校における男女共同参画の全国的な状況について、文部科学省とも協力して把握できるとよい。
  • 独立行政法人教職員支援機構等と連携して、調査結果を活用した教員向けの研修を実施し、教員の男女共同参画を推進していくことが期待される。

1-3 男女共同参画推進のための広報・情報発信

  • 社会の動きと連動してパッケージテーマを設定する等、所有する資源が広く一般に活用されるよう工夫していることは評価でき、今後も努力をしてほしい。
  • ナショナルセンターとして注目されるような表彰制度の新設等について検討してはどうか。
  • デジタルアーカイブについて、情報提供者の作業内容を見直すとともに、提供した情報については活用度が明示されると提供者も意義を感じるのではないか。

1-4 男女共同参画の推進に向けた国際貢献

  • 幅広いテーマをしっかり押さえ、社会的課題として提示しており高く評価できる。

2-2 人件費・管理費等の適正化

  • 研究職のラスパイレス指数が低すぎるのではないか。インセンティブが働かなくなることが懸念される。

3-1 自己収入の拡大

  • プロフィットシェアリングで得た収益についてどのように活用していくのか検討する必要がある。施設の老朽化を見据え、自己資金で施設管理を賄えるよう検討に着手してはどうか。

お問合せ先

総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課男女共同参画学習室

男女共同参画推進係
電話番号:03-5253-4111(2654)

(総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課)