○ | 工芸品の部 |
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からものかたつきちゃいれ きたの | ||
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唐物肩衝茶入 (北野) | 1口 |
大きさ | : | 高 8.9![]() ![]() ![]() |
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所有者 | : | 財団法人三井文庫 東京都中野区上高田5-6-1 |
中国より輸入された平らな肩をもつ肩衝形といわれる唐物茶入である。器は轆轤成形(ろくろせいけい)により極めて薄く挽き出され、外には全体に飴色の釉が掛けられ胴の一方には褐色釉がなだれ掛かり変化を作り出す。裾から底には釉を掛けていない。茶道具で唐物茶壺と共に格別に扱われた唐物茶入の中で最も多く将来された肩衝茶入を代表する優れた作品である。茶入を入れる袋・象牙の蓋が添い、北野大茶湯で用いられ秀吉がわざわざ一覧したと伝える茶道文化史上貴重な遺例である。足利義政所持と伝える。三井家伝来。 (中国・南宋時代) |
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いろえふじだなもんおおざら | なべしま |
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色絵藤棚文大皿 | 鍋島 | 1口 |
大きさ | : | 高 7.8![]() ![]() ![]() |
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所有者 | : | 独立行政法人国立博物館(東京国立博物館保管) |
肥前国(佐賀県)の鍋島藩窯として開窯した鍋島焼は、最高級の原材料と技術を駆使して献上品や藩用の染付や色絵の作品を焼造し、延宝年間(1673〜81年)には大河内山に藩窯が築かれ完成期を迎えた。この色絵藤棚文大皿は、染付の裏文様などに完璧な技術を示し、藤棚文が極めて絵画的な作風でゆったりと清楚に表現される。品格の高い完成された優美な作風をみせる希少な盛期色絵尺皿の代表作である。(江戸時代) |
しばがきつたまきえすずりばこ | ||
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柴垣蔦蒔絵硯箱 | 1口 |
大きさ | : | 高 5.3![]() ![]() ![]() |
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所有者 | : | 独立行政法人国立博物館(東京国立博物館保管) |
木製、全体に黒漆を塗り、金薄肉高蒔絵をはじめとする各種蒔絵技法を駆使して意匠を表した被蓋造り(かぶせぶたづくり)の硯箱である。蓋の表から身の側面には蔦のからまる柴垣を、蓋の裏には雨に打たれながら飛ぶ鷺を描いている。蒔絵粉の巧みな蒔き分けにより絵画的で叙情あふれる図様を描いた硯箱で、意匠構成やその表現、洗練された各種の蒔絵技法から、江戸時代前期の製作と考えられる硯箱の優品である。(江戸時代) |
ぃろべにじかきもんようぬいはくこそで | ||
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黒紅地花卉文様繍箔小袖 | 1領 |
大きさ | : | 丈 137.0![]() ![]() |
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所有者 | : | 独立行政法人国立博物館(東京国立博物館保管) |
身幅と袖幅がほぼ同寸の仕立てで、地紋を有する綸子地を黒紅で染め、金箔を押してで地文を施し、刺繍で小柄な主文様を精緻に表し、鹿子絞りの文様を組み合わせた「地無し小袖(じなしこそで)」あるいは「慶長小袖(けいちょうこそで)」と呼ばれる小袖である。鉄媒染による染めのため、完全な遺例がほとんど存在しない慶長小袖の中で、当初の仕立てをそのまま残し、表地には後補も無い、保存状態が極めて良好な優品である。(江戸時代) |
しろじあおいもんむらさきこしがわりつじがはなぞめこそで | ||
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白地葵紋紫腰替![]() |
1領 |
大きさ | : | 丈 138.0![]() ![]() |
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所有者 | : | 財団法人徳川黎明会(徳川美術館保管) 東京都豊島区目白3-8-11 |
室町時代後期から江戸時代初期に盛行した、文様を縫い絞って染め、金銀箔を押したり描絵や、色挿しなどにより図様を表した![]() |
えがらつあしもつぼ | ||
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絵唐津芦文壺 | 1口 |
大きさ | : | 高 14.2![]() ![]() ![]() |
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所有者 | : | 財団法人日本民藝館 東京都目黒区駒場4-3-33 |
佐賀県に所在する西日本最大の陶器生産窯である唐津焼の作品である。唐津窯は九州諸窯の中では最も早く1580年頃には既に開窯していたと推測され、桃山時代には志野・織部などを生み出した美濃窯とともに茶器の名品を数多く焼造している。本作品は鉄絵で文様を描き長石釉を掛けた絵唐津の製品で、芦や草花の文様が手慣れた筆致でのびのびと描かれる。優れた作風を示す絵唐津を代表する優品である。(江戸時代) |