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「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」検討課題についての意見
平成19年4月27日
NHK
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過去の著作物等の利用の円滑化方策について
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放送番組の著作権処理上の課題(主に二次利用にあたって)
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著作権者等が不明(連絡先が不明の場合とそもそも権利者が誰なのかが不明のケースがある) |
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ノンメンバーや権利者団体がない分野の著作物等の利用(音楽以外の分野においては、管理事業者が管理する著作物等のシェアがそれほど高くない。)
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交渉に時間と労力がかかる上、高額な使用料を要求されるケースがある。 |
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その他(権利者団体とのルールが整わない、作品に対する不満等) |
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検討事項
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著作隣接権者が不明の場合の裁定制度の検討 |
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著作権者等が不明の場合の簡便な裁定制度の検討 |
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完成した放送番組のように、その著作物の著作者以外に多くの著作権者等が存在する場合、正当な理由がない限り、その利用を拒否できない制度の検討 |
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著作権等の集中管理をより一層推進する施策の検討 |
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【参考】
平成5年放送のドラマ番組の出演者について
全出演者 236人 (内訳/権利者団体152人、個別処理52人、不明32人)
NHKアーカイブスについて
1. |
保存番組数
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ニュース |
番組 |
全国総計 |
397万7千項目 |
61万2千番組 |
NHKアーカイブス |
142万2千項目 |
51万6千番組 |
地方の放送局 |
255万5千項目 |
9万6千番組 |
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(平成18年度末現在) |
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2. |
保存番組の活用
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NHKが過去に放送してきたニュース・番組を体系的に保存し、再放送や番組制作のために活用 |
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保存番組のうち、著作権処理がなされたものは「番組公開ライブラリー」において無料で一般に公開 |
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国内外の放送局への提供やDVD化など外部での二次利用 |
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3. |
「番組公開ライブラリー」について
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概要
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NHKアーカイブス「番組公開ライブラリー」(埼玉県・川口市) |
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平成15年2月1日開館 |
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公開している番組数(平成19年4月現在) |
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川口のほか全国の放送局(横浜局を除く)でも視聴が可能 |
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利用者数 累計33万2,588人 (平成19年4月18日現在) |
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権利処理の実施状況
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平成15年2月の開館時にテレビ2,000本、その後3年間でテレビ合計5,000本を目標に権利処理を実施。 |
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6名の要員で毎年約1,100本の権利処理業務を行い、そのうち約1,000本が公開可能に。 |
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音楽や実演家等の権利者団体から包括的な許諾等を得ているため、おおむね円滑に権利処理を行うことができている。 |
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公開できない理由として一番多いのは、人権やプライバシーであるが、そのほか条件面(主に使用料)で合意ができず、公開できないケースも多い。 |
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