おわりに
平成14年度においては、昨年の著作権分科会において既に検討が開始されていた事項及び「知的財産戦略」として示された政府全体の方針に関する事項を中心に検討を行った。
各小委員会における検討の結果、いくつかの事項については法改正により対応することが適当であるとの結論を得たほか、著作物等の円滑な流通を促進するための方策や海賊版対策の在り方、著作権教育の基本的目標などについては、今後の施策を実施していく上での方向性や基本的考え方が示された。
一方、各小委員会において今後も検討を行うものと整理された課題も少なくないが、これらの課題については、平成15年度以降も引き続き検討を進めることが必要である。
今後とも、社会の変化や情報技術の進展等に対応して、著作権に関する諸課題について、法整備の検討を含め必要な検討を進めていくこととする。
(参考)
1.文化審議会著作権分科会委員名簿
分科会長 | 北川善太郎 | 名城大学教授,(財)国際高等研究所副所長 |
副分科会長 | 齊藤 博 | 専修大学教授 |
板谷駿一 | 日本放送協会専務理事・放送総局長 | |
市川團十郎 | 歌舞伎俳優,(社)日本俳優協会財務理事 | |
入江 観 | (社)日本美術家連盟理事 | |
大澤正雄 | (社)日本図書館協会理事 | |
岡田冨美子 | 作詞家,(社)日本音楽著作権協会理事 | |
小熊竹彦 | 日本生活協同組合連合会政策企画部長 | |
角川歴彦 | (社)日本映像ソフト協会会長(平成14.7.19〜) | |
(稲葉昭典 | 前(社)日本映像ソフト協会会長 〜平成14.7.18) | |
金原 優 | (社)日本書籍出版協会副理事長 | |
國分正明 | 日本芸術文化振興会理事長 | |
酒井 昭 | (社)日本民間放送連盟常勤顧問 | |
迫本淳一 | (社)日本映画製作者連盟参与 | |
里中満智子 | 漫画家 | |
瀬尾太一 | (社)日本写真家協会著作権委員会委員,日本写真著作権協会常務理事 | |
辻本憲三 | (社)コンピュータ・ソフトウェア著作権協会理事長 | |
富塚 勇 | (社)日本レコード協会会長 | |
永井多惠子 | 世田谷文化生活情報センター館長 | |
中山信弘 | 東京大学教授 | |
野村豊弘 | (学)学習院常務理事 | |
半田正夫 | 青山学院大学学長 | |
松下直子 | 前全国地域婦人団体連絡協議会事務局長 | |
松田政行 | 弁護士・弁理士 | |
松村多美子 | 椙山女学園大学教授 | |
丸島儀一 | (社)日本経済団体連合会産業技術委員会知的財産部会長 | |
三田誠広 | (社)日本文芸家協会常務理事・知的所有権委員会委員長 | |
村上重美 | (社)日本新聞協会専務理事・事務局長 | |
紋谷暢男 | 成蹊大学教授 | |
山際永三 | (協)日本映画監督協会常務理事 | |
山口三惠子 | 日本弁護士連合会知的所有権委員会委員,弁護士 | |
(計30名) |
2.文化審議会著作権分科会審議経過
第4回会議 | 平成14年 | 5月 7日 | 文化審議会著作権分科会運営規則の制定について 小委員会の設置について 著作権分科会議事の公開の対応方針の制定について |
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第5回会議 | 7月19日 | 「知的財産戦略大綱」等の報告について 各小委員会(第1回)の概要について |
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第6回会議 | 10月11日 | 「知的財産基本法(案)骨子」の報告について 各小委員会の検討状況について |
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第7回会議 | 平成15年 | 1月16日 | 各小委員会の審議経過の概要について(報告) 文化審議会著作権分科会審議経過報告について 平成14年度使用教科書等掲載補償金について |
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第8回会議 | 1月24日 | 文化審議会著作権分科会審議経過報告について |
3.各小委員会委員名簿
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