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資料2

第13回SCCR結果概要(放送条約関連)

1. 日時、場所 11月21日〜23日 WIPO本部

2. 参加者:文化庁:池原国際課長、千代国際著作権専門官
(安東総務省コンテンツ流通促進室補佐、寺門寿府代一等書記官、NGOも出席)

3. 放送条約関連の議論の概要

(ブラジル提案について)
 ブラジルから放送機関の有する公共的役割やアクセス権、文化多様性条約とのバランスの観点からの新たな条文追加と技術的保護手段の規定の削除等の提案が行われた。チリからもブラジル提案の補完として、内国民待遇、競争的観点からの権利制限、障害者、図書館等に関する権利制限について、提案が行われた。
 対して、我が国を始め、米国、スイス、モロッコ等、多数の国から、直前に提出されたブラジル提案に対する意見は留保するとしながらも、文化多様性条約の検討の経緯等との関係で、ブラジル提案の問題点の指摘も行われた。

(条約の対象範囲)
 我が国を含め大多数の国が非強制的保護であってもウェブキャスティングの保護を今回の検討対象とすることに消極的な意見を表明したのに対し、米国からはウェブキャスティング保護の意義、EUからはサイマルキャスティング保護の意義の説明が行われた。
 その他、放送前信号、技術的保護手段、参加資格等について議論が行われた。

(条約で付与される権利)
 コンピュータネットワークを介した再送信を再送信に含めるか否か、禁止権の是非、権利制限の拡大、保護期間等について、議論が行われた。

(今後の手続)
 メキシコから後1回のSCCRでは、議論の時間が不十分であることから、6月より前にもう一度会議を開催すべきとの提案が行われ、対してチリは6月のSCCRの期間を延ばすことで対応すればいいのではないかと提案。事務局がスケジュールを調整することとなった。
 次回の会議の準備について、インドからリエデス議長・事務局に対し、今回の議論を踏まえた新たなテキストを作成するよう提案が行われ、ブラジル提案、チリ提案を盛り込んだ第3次修正条約テキストが作成されることとなった。


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