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文化審議会

2004年2月3日 議事録
文化審議会第35回総会議事要旨

文化審議会第35回総会議事要旨


1. 日   時:平成16年2月3日(火)11時〜12時30分

2. 場   所:霞が関東京會舘シルバースタールーム

3. 出席者:
(委員 )高階会長,北原副会長,阿刀田,市川,井出,岡田,齊藤,津田,富澤,中山,藤原,森,渡邊の各委員
(文部 科学省・文化庁)河村大臣,田村大臣政務官,河合文化庁長官,素川文化庁次長,森口審議官,寺脇文化部長,木曽文化財部長,鈴木文化財鑑査官,尾山政策課長ほか関係官

4. 概要
(1) 配付資料についての確認があり,前回議事要旨については,意見がある場合は1週間以内に事務局に連絡することとされた。

(2) 北原国語分科会長より「これからの時代に求められる国語力について」(答申案)について説明後,以下の質疑応答が行われ,答申案が了承された。(以下,○:委員,△:文化庁)

   他人に対する優しい心も大事だが,自分を愛する心というのも重要である。
   4ページの「これまで以上に高度な国語の運用能力が必要である」の意味を説明してほしい。
   社会変化への対応などにより,これまで以上に国語力が必要な時代になってきているという趣旨である。
   電子媒体など,印刷物以外の媒体で読むことについても「読書」の範囲に含めて考えているのか。
   今回の答申は,国語教育と読書全体について取り上げたものであり,印刷物以外の媒体で読むか,印刷物で読むかについては,あまり議論していない。
   今後の重要な検討課題であると認識している。
   障害のある方々の日本語の問題についても記述した方がよいのではないか。
   障害のある子どもたちへの指導や配慮のあり方などの具体の問題があり,今後の検討課題と考えている。
   社会の変化により,近年,本を読まない人が増えてきたり,書籍が売れなくなってきており,国語力を生涯を通じて維持していくことが重要である。
   国語のテストが最近選択式になってきているのは憂慮すべき問題である。
   今なぜ国語に関する答申を出すのかという大義や,国語力が人間力であるということについて,もう少し明確に書いた方がよいのではないか。
   国語の力という点では,基本となる知識や人間としての持つべき感性,情緒なども重要だという認識に立ってまとめたものである。
(委員了承)

(3) 高階文化政策部会長より,「今後の舞台芸術創造活動の支援方策について(提言)」の報告が行われた後,田村大臣政務官に対し,提言が提出された。

(4) 齋藤著作権分科会長より著作権分科会の報告書について説明後,以下の質疑応答が行われた。

   いわゆる公貸権の問題については議論されているか。
   重要な問題であり,中長期的には,公貸権についても積極的に検討する必要がある。

(5) 渡邊文化財分科会長より文化財分科会の開催状況及び文化財保護制度の改善について報告が行われた。

(6) 高階会長より,河村大臣に対し,「これからの時代に求められる国語力について」答申が提出された。

(7) 事務局より「文化に関する世論調査」及び「平成16年度文化庁予算案の概要」について説明が行われた。

(8) 事務局より,本日の総会が第3期文化審議会の最後の総会であることが説明され,第4期第1回総会については追って連絡する旨説明があり,閉会した。

以上



(文化庁長官官房政策課)

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