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文化審議会

2002/10/04議事録
文化審議会第30回総会議事要旨

文化審議会第30回総会議事要旨

1.日  時: 平成14年10月4日(金)10時30分〜13時

2.場  所: 霞が関東京會舘シルバースタールーム

3. 出席者:
  (委員) 高階会長,北原副会長,市川,岡田,川村,齊藤,乳井,野村,脇田の各委員
  (文部科学省・文化庁) 河村副大臣,池坊大臣政務官,銭谷文化庁次長,寺脇文化部長,木曽文化財部長,鈴木文化財鑑査官,高塩政策課長ほか関係官

4.概要
(1)   配付資料についての確認があり,前回議事要旨については,意見がある場合は1週間以内に事務局に連絡することとされた。

(2)   事務局による文化芸術の振興に関する基本的な方針について(答申案)の前回からの修正点の説明後,質疑応答が行われた。(以下,○:委員,△:文化庁

記述上,主体,客体,内容を明確にすべきである。国の役割について,民間の主体的活動への支援であるとの観点からの記述を盛り込むべきではないか。「特に重視すべき方向性」を整理,記述したのはよいが,文化財に関しても項目を立てて記述するべきではないか。

答申案は,国の施策の考え方を整理したものである。

「まえがき」はもう少し整理してはどうか。「文化芸術の振興の必要性」の1では,「自然と共生」と記述すべきである。「地方公共団体等への期待」は「期待」ではなく,役割を明確にしてはどうか。

外来語の氾濫は事実だが,規制を強要する印象を与える表現は改めた方がよい。

外来語には生活に浸透しているものもあり,全てを「外来語」と一括して考えることはどうか。日本語教育の部分はもう少し整理した方がよい。

法律の枠はあっても,強調すべきところは強調し,なおかつ,国民が理解しやすい記述とするのがよい。

基本方針の位置付けについて,事務局と委員の間で理解にずれがないようにしたい。

「まえがき」は簡潔にしつつ,別に答申案に文化芸術の振興に向けた委員の思いを付せられないか。

国の根本方針や施策の在り方を記述してはどうか。

「特に重視すべき方向性」は,より具体的にすべきである。見直しの期間が5年後ではなく,時々で見直せるようにすべきである。

「特に重視すべき方向性」の中の施策的な記述は「第2」に移してはどうか。「まえがき」は簡潔かつ訴える力のあるものにすべきである。

「特に重視すべき方向性」の教育の重視に,学校と家庭の連携を記述すべきである。

伝統芸能の国内での普及や関心をもつ者の拡大を考えてはどうか。文化の発信は国内における普及,啓発,関心を高めることも重要ではないか。日本語教育については「着実に実施する体制」は内容がわかりにくい。

国の役割はもう少し整理した記述としてはどうか。国は民間の自発的な活動を支援すると明確にしてほしい。

「予算と税制の充実」は,表現をもう少し丁寧にしてはどうか。

現状では日本研究の基盤が確立されておらず,西洋との比較文化研究を行いにくいが,研究についての記述は入っているか。

「文化発信の重視」の項目の記述は抽象的すぎるので,いろいろ用語もちりばめて,記述をわかりやすくしてはどうか。

「美しい日本語」との表現はわかりにくいのではないか。

「文化芸術の振興の必要性」は人類普遍の真理であるが,1のみ特に「日本文化」と記述すると,バランスを欠き,奇異な感じがする。

自然と共生する中で文化をつくっていけるとの認識を世界共通のものとして記述してはどうか。

答申に委員の文化芸術の振興への熱い思いを付すのはよいのではないか。

次回までに本日の意見ができるだけ反映されるよう工夫したい。文化審議会として我が国の文化への思いを記述することはありうるであろう。「特に重視すべき方向性」は「留意すべき事項」と並列でよいか。

両者は次元が違うので,このままで違和感はない。

関係機関の連携は施策としても記述してはどうか。

(3) 事務局より次回総会は10月16日(水)虎ノ門パストラルで行い,各府省との調整,パブリックコメント等を行う旨が告げられ,閉会となった。


(文化庁政策課)

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