中間報告全体及び第1章関係

 
積極的意見 消極的意見
【中間報告全体】
教育の在り方を根本にまでさかのぼって見直していくことは全く同感。
今回の中央教育審議会の審議は21世紀冒頭にあって真に時宜をえたものと共感。
概ね評価できる内容。
   
【第1章】
「先進諸国では教育は国家戦略だ」と明言した見識を評価。
中間報告の過去の歴史認識と現状分析は的確であり、将来の教育への提案も適当。
「これからの時代グローバル化は大競争時代の到来である」とした見識は評価。
【中間報告全体】
現行法の理念の実現という視点での教育政策の総括の視点が抜けている。
単なるお題目をとりあえず並べてみたという以上の意義が見いだせない。
   
【第1章】
国家戦略としての教育改革を進める中間報告には反対。
現在の教育の深刻な状況の原因が教育基本法にあるような議論は誤り。
グローバリゼーションを意識した競争主義が強調されている点は問題。
「たくましい日本人を育てる」は、「個性の尊重」と矛盾するのではないか。
  「たくましい子ども」、「ひ弱な子ども」、その中間の子ども、障害者をそれぞれ認め合うことが必要ではないか。
(その他の意見)
教育が深刻な危機に直面している現状認識はいいが、その原因に対する分析が不十分。
「豊かな心と健やかな体を備えた人間の育成」という趣旨はいいが、表現はもう少し障害者に配慮したものにすべき。