南極観測船 「しらせ」が昭和基地沖に接岸しました

令和5年12月25日

このたび、南極観測船「しらせ」が、現地時間12月25日(月曜日8時45分(日本時間14時45分)、昭和基地の沖合約230mの定着氷に到着し、昭和基地に接岸しましたので、お知らせします。

 第65次南極地域観測隊(橋田隊長)を乗せた南極観測船「しらせ」(齋藤艦長)は、現地時間12月25日(月曜日)8時45分(日本時間14時45分)、昭和基地の沖合約230mの定着氷に到着し、昭和基地沖に接岸(基地に桟橋はないため沖合の定着氷接岸)しました。
 第65次隊は、オーストラリアで物資や燃料を補給したのち、昭和基地沿岸への航海を行い、今般の接岸まで概ね計画どおりに進捗しています。なお往路におけるラミング※回数は 291回でした。
 第65次隊は、一年間の越冬観測を支える燃料や物資、食糧などを昭和基地に搬入することとしており、予定どおりに完了すれば、2月1日に第64次越冬隊と交代して一年間の越冬観測を開始することになります。

※「昭和基地接岸」とは
「しらせ」が、燃料を昭和基地内の貯油タンクへパイプライン輸送するためのホース展張ができる沖合(東オングル島沖合約1km以内の定着氷)に到着すること。
※「ラミング」とは
勢いをつけて氷に乗り上げ、船体の重さで氷を砕いて進む砕氷行動のこと。

南極観測船「しらせ」の状況について

1.「しらせ」のこれまでの行動

南極観測船「しらせ」は、令和5年11月10日(金曜日)に、海上自衛隊横須賀地方総監部から南極昭和基地に向かって出港。

2.「しらせ」の行動計画の期間(予定)

令和5年11月10日(金曜日)~令和6年4月8日(月曜日)

3.南極観測船「しらせ」の輸送について

「しらせ」は、現地時間12月25日(月曜日)8時45分(日本時間14時45分)昭和基地の沖合約230mの定着氷に到着。
第65次南極地域観測隊行動実施計画(第163回南極地域観測統合推進本部総会(令和5年10月30日開催))に基づき、一年間の越冬観測を支える燃料を「しらせ」からパイプラインによる輸送を行うほか、雪上車による氷上輸送やヘリコプターによる空輸で物資・食糧を基地に搬入。

○ しらせの概要

建造年

2009

喫水

 9.2m

長さ

138m

排水量

12,650t

幅 

28m 

連続砕氷能力

1.5m×3ノット


○ 過去の昭和基地接岸の状況

船名(隊次) 接岸

回数

宗谷(1-6)

0/ 6

ふじ(7-24)

6/18

前しらせ(25-49) 

24/25

現しらせ(51-64)

  12/14

  
※前「しらせ」は、第35次(平成5年度)、現「しらせ」は、第53次(平成23年度)、第54次(平成24年度)に接岸断念。
※第64次(令和4年度)は、令和4年12月24日に接岸。

お問合せ先

南極地域観測統合推進本部事務局〔文部科学省研究開発局海洋地球課〕
担当:山口(よしの)、細野(ほその)
電話:03-5253-4111 (代表)(内線4144)、
     03-6734-4144 (直通)

(南極地域観測統合推進本部事務局〔文部科学省研究開発局海洋地球課〕)