近畿大学原子炉(UTR-KINKI)の高濃縮ウラン燃料の撤去及び低濃縮化の実施を決定しました

令和4年9月27日

 9月21日、増子宏文部科学審議官とジル・ルビー米国エネルギー省国家核安全保障庁長官は会談を行い、近畿大学原子炉(UTR-KINKI)の高濃縮ウラン燃料の撤去及び低濃縮化の実施を決定しました。

 近畿大学原子炉(UTR-KINKI)は、同大学原子力研究所が保有する実験用の原子炉であり、教育、訓練及び研究用に広く活用されています。
 9月21日、増子宏文部科学審議官とジル・ルビー米国エネルギー省国家核安全保障庁長官はオンラインにて会談を行い、UTR-KINKIにおける高濃縮ウラン燃料の撤去及び低濃縮化を実施することを決定しました。
 会談においては、ジル・ルビー長官より「日本において高濃縮ウラン燃料を有する最後の大学原子炉であるUTR-KINKIの燃料撤去について決定したことは、両国の核不拡散のマイルストンとして注目すべき本年における最新の成果である」とのご発言があり、増子宏文部科学審議官より「両国の協力のもと、UTR-KINKIの高濃縮ウラン燃料の撤去及び低濃縮化を着実に実施していきたい」と述べ、核不拡散・核セキュリティの更なる強化に向け、引き続き連携していくことで一致しました。
 また、26日には、第66回IAEA総会の日本政府一般討論演説において、本プロジェクトの実施が表明されました。
 文部科学省としては、両国共通の目標である世界規模での高濃縮ウラン保有量の最小化に向けて、本プロジェクトを着実に推進していきます。

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