「世界の記憶」国内案件に関する審査委員会(第8回)の開催について

令和4年8月4日

「世界の記憶」国内案件に関する審査委員会(第8回)を開催いたしますので、お知らせいたします。

(1)日時     

令和4年8月9日(火曜日) 14時00分~16時00分

(2)開催形式  

Web会議と対面による会議を組み合わせた方式

(3)議題(予定)   

1.ユネスコ「世界の記憶」に関する国内推進体制の構築事業等の状況について
2.ユネスコ「世界の記憶」登録事業について
3.その他

(4)傍聴について

・当日の会議は事前に登録された方を対象に、Webにて配信いたします。
・会議の傍聴を希望される方は、令和4年8月5日(金曜日)13時00分までに、下記連絡先へ、ご氏名、所属機関、メールアドレスを明記の上、メールでお申し込みください。その際、メールの件名を「【傍聴希望】『世界の記憶』国内案件に関する審査委員会(8月9日開催)」としてください。
・傍聴者には、会議前日までにURLを、メールにて送付いたします。
・議題のうち、一部は非公開を予定しております。非公開の議題の審議時間になりましたら、Webでの配信は終了いたします。

(5)出席者

(委員)
島谷弘幸委員長、芳賀満委員長代理、松田陽委員長代理、井上由里子委員、井上洋一委員、兼原信克委員、鎌田薫委員、久留島典子委員、西園寺裕夫委員、坂田和光委員
(事務局)
岡村直子国際統括官、白井俊国際戦略企画官、渡辺悦子ユネスコ調査官、その他関係官

(6)議事

【島谷委員長】  本日もお忙しい中、お集まりいただき、ありがとうございます。定刻となりましたので、ただいまより第8回「世界の記憶」国内案件に関する審査委員会を開催いたします。
 本日は、本郷恵子委員が欠席でございます。
 会議に先立ちまして、一言申し上げます。本日の会議は、事前に傍聴登録いただきました方に、ユーチューブ配信を行っております。
 それでは、開会に当たり、岡村統括官より御挨拶申し上げます。
【岡村国際統括官】  国際統括官の岡村でございます。本日もお忙しい中、お時間をいただきまして、誠にありがとうございます。
 前回から御報告いたしておりますとおり、今年度は、今後の「世界の記憶」における登録事業につきまして、我が国にふさわしい良質な案件の推薦をしていくための情報発信事業や研修事業など、各種が予定されております。実施に向けて、いろいろと内容が固まりつつあるということでございますが、本件につきまして、事務局から御報告をさせていただきます。
 先生方には忌憚のない御意見をいただきたいと思っております。本日も、どうぞよろしくお願いいたします。
【島谷委員長】  ありがとうございました。
 それでは、続きまして、議題の1、ユネスコ「世界の記憶」に関する国内推進体制の構築事業等の状況について進めてまいります。
 本件につきまして、まず、事務局より報告をいただきます。よろしくお願いいたします。
【白井企画官】  文部科学省国際戦略企画官の白井でございます。
 今日の資料の1-1から1-3まででございますけれども、予算事業において、情報発信であるとか研修、そういったものを通して、この「世界の記憶」について、しっかりと周知をしていくということがございます。
 また同時に、日本からユネスコに対して信託拠出金を拠出しておりまして、それに基づいて、日本でグローバル・ポリシー・フォーラムと呼ばれる会議が開催されるということもございますので、そちらのほうについても、併せて、これから御説明をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 それでは、資料1-1を御覧いただきたいと存じます。
 資料1-1でございますけれども、ユネスコ「世界の記憶」に関する国内推進体制の構築事業、情報発信事業ということについての御報告でございます。
 今年度、予算をお認めいただきまして、この情報発信事業を新たに開始したところでございます。
 この「世界の記憶」事業につきましては、これまでなかなか国内における認知度が高くなかった。また同時に、登録によるメリットが感じられない、感じられにくいといったような御指摘もございました。そうしたことも踏まえまして、日本として、より適切な案件をユネスコにきちんと推薦をしていくということから、「世界の記憶」に関する国民の理解促進、機運醸成といったことを目的として、この事業を行っていく予定でございます。
 事業自体につきましては、既に公募を終了しておりまして、審査も完了してございます。こちらの審査委員会の先生にも御審査いただいたところでございますけれども、採択された団体について、3番のところに書いてございます。採択団体の企画についてということですが、株式会社ディレクションズさんという企業でございますけれども、こちらで企画していただいたものが、歴史トークイベント「世界の記憶」魅力再発見という形での事業の御提案ということになります。
 具体的には、このユネスコ「世界の記憶」に登録されている記録物、例えば『御堂関白記』と、そういったものがございますけれども、そこから幾つかを取り上げて、その記録物の内容を紹介したりとか、その記録物をテーマにしたトークイベント、そういったものを開催していく。中には著名な方もお招きをして、いろんな方の関心を高めて、「世界の記憶」の記録物はどういったものなのか、あるいはそれがどういうふうに使われているのかといったようなことについてトークイベントを開催するということについて、今、企画をいただいているということになります。
 我々としても、お話を伺いながらということになりますけれども、この秋にも、このイベントについては開催する予定ということで、今、御準備をいただいているところになります。
 以上が資料の1-1です。
 それから資料1-2から、渡辺調査官のほうから御説明させていただきたいと思います。
【渡辺調査官】  ユネスコ調査官の渡辺でございます。よろしくお願いいたします。
 まず今年度に予定されています研修事業について御説明いたします。
 前回の委員会でも実施についてお知らせしてきておりましたが、会場や登壇者等が決まってまいりましたので、現状につき御報告します。
 研修事業の趣旨は、資料にございますとおり、ユネスコの「世界の記憶」登録事業への申請を希望する個人・団体に対して制度や審査基準等の理解を図り、また申請の準備に当たって検討すべきことを考えていただくためというものです。
 現時点で確定している開催に当たっての概要は、資料の開催概要のとおりになります。
 開催日は、東京会場については11月24日(木曜日)、関西会場は12月8日(木曜日)です。
 会場は、東京会場については国立文化財機構の東京文化財研究所様、それから関西会場は京都府立京都学・歴彩館様に会場の御提供をいただいております。
 講師は、「世界の記憶」の事業趣旨ですとか審査基準に係るポイントのところについては、東京会場では「世界の記憶」の国際登録の審査機関に当たります国際諮問委員会委員で調整をしております。関西会場は、同じ内容を事務局のほうから説明させていただくという形で構成します。
 本研修、既に国際登録されております記録遺産を所蔵されている機関の御経験などを御共有いただくためにも、事例報告という部分を準備しております。
 報告いただくのは、ここにありますように、『東寺百合文書』ですとか、『上野三碑』、それから『舞鶴からの生還』のような資料を予定しております。
 なお、ここには記載していないのですけれども、東京会場では、午前中のこの講義形式の部分についてはオンラインで同時配信を行います。
 募集人数は、オンライン参加は特に制限は設けないのですけれども、会場参加の方は、午後からワークショップを開催する関係で、30名程度ということで予定しております。
 研修プログラムは、資料にございますとおり、午前中は講義形式、午後がワークショップ形式で、午後実施するワークショップについては、次のページの別紙のとおりでして、グループワークを基本としたもので検討しております。
 ここでは個々の参加者に申請書を持ち寄っていただいて添削をするというような形ではなくて、申請準備において、どのようなことを検討する必要があるかといった考え得る課題ですね。申請プロセスの中で、どのようなことを検討していかなければならないか、どう対処するかというようなことを学んでいただくことを目的としております。
 これは個別の参加者の申請予定資料に対する助言等を行いますと、今後の審査における公平性等にも抵触するためと考えております。
 よって国内で比較的よく知られた歴史資料などを事務局側でサンプル的にピックアップしておいて、それを使用して、最終的な申請書の主要な項目5つ程度をグループワークによって記載していただくようなロールプレイをする形で実施をしていきます。
 ワークショップの最後には、それぞれのグループで議論になったポイントを共有するグループ発表も行います。
 今後のスケジュールは、参加者の募集は9月上旬頃で今のところは予定しております。これはこの後すぐに御説明いたしますグローバル・ポリシー・フォーラムの参加募集と同時に募集を開始することを検討しておりますためです。
 参加者の募集については、文書館、図書館、博物館など、「世界の記憶」が対象としている記録資料を保存している機関を中心に、過去に御申請をいただいた機関などにも対象にして広報を行っていく予定です。ほかに、こういった方面にお声がけするといいのではないか、御意見いただければと存じております。
 では、続きまして、グローバル・ポリシー・フォーラムのほうの御説明をさせていただきます。
 資料1-3をお願いいたします。
 グローバル・ポリシー・フォーラム、こちらも前回の審査委員会で開催の予定があることをお知らせしておりましたところですけども、諸々、内容のほうも具体化してまいりました。
 フォーラムは文部科学省がユネスコ「世界の記憶」に対して拠出しております日本信託基金によって実施される協力事業の一環で開催するもので、今年は「世界の記憶」事業設立から30周年を迎えるということで、日本で開催することになったものです。
 日程は11月21日(月曜日)から22日(火曜日)、場所は新宿の京王プラザホテルとなりました。対面で100名程度、オンラインで全世界から900名程度の参加を目標としております。
 会場のほうを下見してまいりまして、会場前にかなり広いホワイエがございましたので、前回の審査委員会でも先生方に御提案いただいておりました日本から登録されている記録遺産を一堂に会する形のパネル展示を実施してはどうかと考えまして、ユネスコからも御賛同いただき、現時点で、国際登録、地域登録されている日本の記録遺産計8件、それと昨年11月末にユネスコに日本から推薦いたしました2件を追加した、計10件分の展示をホワイエで行います。併せて、会議専用ウェブサイトをユネスコがこれから作ることになるんですけれども、そのウェブサイト上でも、デジタル展示の形で資料の紹介をしようということになっております。
 現在、全ての所蔵者様から御快諾いただきまして、説明文ですとか紹介用の画像の御提出をお願いしているという段階になります。
 資料の1-3の別紙がプログラム案で、一般への公開は今のところ8月下旬を予定しております。
 11月21日に、対面で来ていただく方々を対象にして、視察やレセプションを実施しまして、翌22日、終日フォーラムを行います。
 全体の構成としましては、これまでのパリ本部のほうで実施しておりました第1回、第2回のグローバル・ポリシー・フォーラムの成果を踏まえて、それを発展的に拡大するという方向で構成しておりまして、セッション1では、自然災害等における記録遺産の保護に係る国際協力について、また、セッション2では、人為的災害における記録遺産の保護の形で議論できればと考えています。
 この審査委員会からは、島谷委員長に、「世界の記憶」30周年祝賀会を兼ねた21日のレセプションで御挨拶をいただく予定で、また、鎌田館長には、グローバル・ポリシー・フォーラムの閉会の御挨拶を賜ることになります。お二人の委員の先生には御快諾いただきまして、改めて御礼申し上げます。
 資料1-3に少し戻りまして、最後の今後のスケジュールですが、8月中には、登壇者の調整を完了できればと思っております。8月末から9月上旬ぐらいに、先ほど申しました会議専用プラットフォーム、これは会議の詳細ですとか登壇者の情報、登録など、全てをワンストップで行えるウェブサイトで、そちらをオープンさせて、登録を開始するということになっております。
 グローバル・ポリシー・フォーラムにつきましても、広報を行う先は、現在も検討中でして、こちらは研修よりもより幅広い方々においでいただくことを想定していますので、例えば、弊省のユネスコ国内委員会のフェイスブックなどのSNSも定期的に使いながら、広報に係るポスターなども作成を考えております。こちらについても、何か御意見がございましたらお寄せいただきますと幸いです。
 私からは以上です。
【島谷委員長】  本件につき、委員の皆様から何か御意見や御質問がありましたら、よろしくお願いいたします。
 画像が全部見えないものですから、意見があった場合はお声を出していただけるとありがたいのですが、よろしゅうございますか。
 特段なければ、ほかの議題もありますので、次に進めさせていただきます。ありがとうございました。
 
 それでは、続いて議題の2、ユネスコ「世界の記憶」登録事業について、に移らせていただきます。
 ここからの議題は、今後の国内案件の審議等に当たって、公平性や中立性の観点から非公開とさせていただきます。
 これにて委員会のユーチューブ配信は終わります。御視聴、どうもありがとうございました。

議題1の終了後、「世界の記憶」国際登録及び地域登録の直近の動向について事務局等から報告した。また、「世界の記憶」事業の今後のあり方について審議が行われた。

(7)配布資料

お問合せ先

文部科学省国際統括官付企画係
 
電話:03-6734-3401(直通)
03-5253-4111(内線4734)
E-mail:mow-secretariat@mext.go.jp

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