令和2年1月6日
このたび、南極観測船「しらせ」が、現地時間1月5日(日曜日)14時50分(日本時間 20時50分)、昭和基地の沖合約400mの定着氷に到着し、昭和基地接岸を果たしましたので、お知らせします。 |
第61次南極地域観測隊(青木第61次南極地域観測隊長)を乗せた南極観測船「しらせ」(竹内艦長)は、現地時間1月5日(日曜日)14時50分(日本時間20時50分)、昭和基地の沖合約400mの定着氷に到着し、昭和基地接岸(基地に桟橋はないため沖合の定着氷接岸)を果たしました。
今シーズンの往路におけるラミング回数は168回でした。
南極地域観測隊は、一年間の越冬観測を支える燃料や物資、食糧などを昭和基地に搬入することとしており、予定どおりに輸送が完了すれば、2月下旬に第60次越冬隊と交代して第61次越冬隊が一年間の越冬観測を開始することになります。
※「昭和基地接岸」とは
昭和基地内の貯油タンクへ燃料をパイプライン輸送するためのホース展張ができる沖合(東オングル島沖合約1km以内の定着氷)に「しらせ」が到着すること。
※「ラミング」とは
勢いをつけて氷に乗り上げ、船体の重さで氷を砕いて進む砕氷行動のこと。
南極観測船「しらせ」は、令和元年11月12日(火曜日)に東京港晴海埠頭から豪州・フリーマントルを経由し、南極昭和基地に向かって出港。
令和元年11月12日(火曜日)~令和2年4月10日(金曜日)
「しらせ」は、現地時間1月5日(日曜日)14時50分(日本時間20時50分)昭和基地の沖合約400mの定着氷に到着。
第61次南極地域観測隊行動実施計画(第155回南極地域観測統合推進本部総会(令和元年11月6日開催)に基づき、一年間の越冬観測を支える燃料を南極観測船「しらせ」からパイプラインによる輸送を行うほか、雪上車による氷上輸送やヘリコプターによる空輸で車両や物資・食糧を基地に搬入を実施。
○ しらせの概要
建造年 |
2009 |
喫水 |
9.2m |
長さ |
138m |
排水量 |
12,650t |
幅 |
28m |
連続砕氷能力 |
1.5m×3ノット |
○ 過去の昭和基地接岸の状況
船名(隊次) 接岸 |
回数 |
宗谷(1-6) |
0/ 6 |
ふじ(7-24) |
6/18 |
前しらせ(25-49) |
24/25 |
現しらせ(51-60) |
8/10 |
※前「しらせ」は、第35次(平成5年度)、現「しらせ」は、第53次(平成23年度)、第54次(平成24年度)に接岸断念。
※第60次(平成30年度)は、12月25日に接岸。
南極地域観測統合推進本部事務局〔文部科学省研究開発局海洋地球課〕
担当:土井(どい)、小林(こばやし)
電話:03-5253-4111 (代表)(内線4144)、
03-6734-4144 (直通)