令和7年7月29日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたび「第36回国際生物学オリンピック(主催国:フィリピン共和国)」に参加した生徒全員が、銀メダルを獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。 (共同発表:国際生物学オリンピック日本委員会)
銀メダル4名
(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する)
※金メダルは参加者の約1割、銀メダルは約2割、銅メダルは約3割の割合で与えられる。
4名の高校生
高山 歌歩 さん | 洛南高等学校(京都府) | 1年 | 銀メダル |
竹之内 涼介 さん | 開成高等学校(東京都) | 3年 | 銀メダル |
丸谷 周 さん | 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) | 3年 | 銀メダル |
大島 寛生 さん | 埼玉県立大宮高等学校(埼玉県) | 3年 | 銀メダル |
79か国・他/305名
フィリピン共和国(ケソン)/令和7年7月20日(日曜日)~7月27日(日曜日)
国際生物学オリンピック日本委員会
・国際生物学オリンピックは1990年に現在のチェコ共和国で第1回大会が開催。
・2025年のフィリピン共和国大会は、第36回目。
・日本は、2005年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年は21回目の参加。
・昨年のカザフスタン共和国は、81か国・地域から295名の生徒が参加し、日本は4名全員が銀メダル受賞。
・本年のフィリピン共和国大会は、79か国・他から305名の生徒が参加し、日本は4名全員が銀メダル受賞。
7月20日(日曜日) 代表団到着、大会登録、開会式
7月21日(月曜日) エクスカーション
7月22日(火曜日) 実験試験
7月23日(水曜日) 交流イベント
7月24日(木曜日) 理論試験
7月25日(金曜日) エクスカーション
7月26日(土曜日) 閉会式
7月27日(日曜日) 代表団現地出発
2022年(第33回 アルメニア・エレバン大会)
金メダル1名、銀メダル1名、銅メダル1名、優秀賞1名(参加規模:62か国・地域、237名)
2023年(第34回 アラブ首長国連邦・アルアイン大会)
金メダル2名、銀メダル2名(参加規模:80か国・地域、304名)
2024年(第35回 カザフスタン共和国・アスタナ大会)
銀メダル4名(参加規模:81か国・地域、295名)
国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に現在のチェコ共和国のオロモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生等を対象としたコンテストであり、以下を目的としている。
a)すぐれた生徒を一堂に会させて、刺激をあたえ挑戦させることにより、その能力をのばし、科学者にそだてる。生物学の美しさと様々な意義を明らかにして、とりわけ自然や環境の保護をはかり、社会における生物学の重要性を訴える。
b)生物学教育に関するアイデアと教材の交換や比較を行うことにより、各国の生物教育を向上させる。
c)国際生物学オリンピックにかかわるさまざまな組織の交流を図ることにより、生物学分野での活動の相互理解を図る。
国際大会は、毎年7月に開催され、実験問題と理論問題が課される。
今年度の「第36回国際生物学オリンピック2025フィリピン共和国大会」(IBO 2025)の詳細はIBO2025公式サイトを参照。(https://www.ibo2025.org/)
国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、国際大会に派遣する日本代表選考を兼ねた日本生物学オリンピックを開催している。日本生物学オリンピックは単に代表選考のためだけではなく、生物学の持つ面白さ楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストであり、20歳未満で大学に入学する前の青少年であれば誰でも参加可能である。生徒らが積極的にチャレンジできるよう、予選ではオンライン試験を導入している。
この活動を通じて我が国の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待している。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流により、我が国の生物教育の充実・発展に寄与することを目指している。
德永、森澤
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