令和7年7月23日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたび「第66回国際数学オリンピック(主催国:オーストラリア)」に参加した生徒が、金メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの国際数学オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。 (共同発表:公益財団法人数学オリンピック財団)
金メダル3名、銀メダル2名、銅メダル1名
(上記6名が文部科学大臣表彰を受賞する)
※ 金メダルは参加者の約12分の1、銀メダルは約12分の2、銅メダルは約12分の3の割合で与えられる。
6名の高校生等
狩野 慧志 さん | 長野県松本深志高等学校(長野県) | 3年 | 金メダル |
濵川 慎次郎 さん | ラ・サール高等学校(鹿児島県) | 2年 | 金メダル |
山本 一揮 さん | 筑波大学附属駒場高等学校(東京都) | 2年 | 金メダル |
若杉 直音 さん | 帝塚山学院泉ヶ丘高等学校(大阪府) | 3年 | 銀メダル |
安藤 匠吾 さん | 灘高等学校(兵庫県) | 1年 | 銀メダル |
伊勢戸 皓太 さん | 灘中学校(兵庫県) | 2年 | 銅メダル |
110か国・地域/630名
オーストラリア・サンシャインコースト/
令和7年7月10日(木曜日)~7月20日(日曜日)
公益財団法人数学オリンピック財団
・国際数学オリンピックは1959年にルーマニアにて第1回大会が開催。
・2025年のオーストラリア大会は、第66回目。
・日本は、1990年から参加を開始し、毎年6名の生徒を派遣。本年は36回目の参加。
・昨年のイギリス大会は、108か国・地域から609名の生徒が参加し、日本は金メダル2名、銀メダル2名、銅メダル1名、優秀賞1名受賞(国別順位14位)。
・本年のオーストラリア大会は110か国・地域から630名の生徒が参加し、金メダル3名、銀メダル2名、銅メダル1名受賞(国別順位4位)。
2022年(第63回 ノルウェー・オスロ大会)
金メダル1名、銀メダル4名、銅メダル1名
国別順位8位(参加規模:104か国・地域、589名)
2023年(第64回 日本・千葉県大会)
金メダル2名、銀メダル3名、銅メダル1名
国別順位6位(参加規模:112か国・地域、618名)
2024年(第65回 イギリス・バース大会)
金メダル2名、銀メダル2名、銅メダル1名、優秀賞1名
国別順位14位(参加規模:108か国・地域、609名)
国際数学オリンピックは、世界各国・地域の数学的才能に恵まれた若者を見出し、その才能を伸ばすチャンスを与えること、また世界中の数学好きの若者や教育関係者であるリーダーたちが互いに国際交流を深めることを目的として開催されています。
大会の参加資格は、「コンテスト当日20歳未満で大学教育(または、それに類するもの)を受けていないもの」とされており、各国6名まで参加できます。参加者は1日4時間半、各3問の筆記試験を2日間にわたり取組み、その得点合計でメダルを競います。
第1回大会は、1959年にルーマニアにおいて、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、旧チェコスロバキア、旧東ドイツ、旧ソ連を招待して開催されました。その後、1980年を除き毎年7月に開催されています。
日本における国際数学オリンピックへの派遣事業は1988年から企画され、1989年には委員2名が第30回西ドイツ大会を視察し、翌年の第31回北京大会において初めて参加しました。当初、事業の運営母体は任意団体であり、有志の寄付によって運営を行っていました。その後、元協栄生命保険株式会社の故川井三郎名誉会長の寄付及び富士通株式会社、元協栄生命保険株式会社、株式会社アイネスの寄付を基金として、1991年3月に文部省(現在の文部科学省)所管の財団として、財団法人数学オリンピック財団が設立され、派遣事業を行ってきました。
財団は2013年4月から内閣府所管の公益財団法人数学オリンピック財団となり、現在、この財団により日本数学オリンピックが実施され、毎年、国際数学オリンピックへの日本代表選手を選抜しています。また、2003年国際数学オリンピックが東京で開催されたのを契機に、中学生以下を対象とした日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)が実施されており、若年層の関心とレベルアップを図っています。
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