アジア太平洋数学オリンピックに参加した選手が金賞等を獲得しました。また、特に優秀な成績をおさめた選手に対する文部科学大臣特別賞の受賞者を決定しました。

令和5年8月14日

 文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたびオンラインにより開催された「第35回アジア太平洋数学オリンピック(主催国:ブラジル)」に参加した選手が、金賞等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
 また、文部科学省では、アジア太平洋数学オリンピックにおいて、特に優秀な成績をおさめた者に対して文部科学大臣特別賞の授与を行っており、このたびの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。
(共同発表:公益財団法人数学オリンピック財団)


1.受賞状況

金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
(上記7名が文部科学大臣特別賞を受賞する)

※金賞は「平均点+σ 平均点+標準偏差点」以上、銀賞は「平均点+全選手の得点の標準偏差/3点」以上、銅賞は「平均点-(全選手の得点の標準偏差/3)」点以上が対象。ただし、各国金賞は1名、銀賞は2名、銅賞は4名まで。

2.参加者

10名の中学生・高校生等

3.受賞者詳細

   北村(        きたむら) 隆之介(りゅうのすけ) さん 東京都立武蔵高等学校(東京都) 3年 金賞
狩野(かのう) 慧志(さとし) さん 長野県松本深志高等学校(長野県) 1年 銀賞
田代(たしろ) 拓生(ひろき) さん 東京都立桜修館中等教育学校(東京都) 5年 銀賞
若杉(わかすぎ) 直音(なおと) さん 帝塚山学院泉ヶ丘高等学校(大阪府) 1年 銅賞
小出(こいで) 慶介(けいすけ) さん 灘高等学校(兵庫県) 3年 銅賞
濵川(はまかわ) 慎次郎(しんじろう) さん ラ・サール中学校(鹿児島県) 3年 銅賞
(きむ) 是佑(しう) さん 栄光学園高等学校(神奈川県) 2年 銅賞
(はやし) 康生(やすお) さん 海城高等学校(東京都) 3年  
宮原(みやはら) 尚大(なおひろ) さん 灘高等学校 (兵庫県) 2年  
長尾(ながお) (あや) さん 桜蔭高等学校(東京都) 3年  

4.参加国数/人数

38か国・地域/345名

5.場所/期間

オンライン開催(主催国:ブラジル)
令和5年3月14日(火曜日)(日本時間)

6.派遣機関

公益財団法人数学オリンピック財団

<参考資料>

◆大会概要

・アジア太平洋数学オリンピックは1989年にオンライン(オーストラリア、カナダ、シンガポール、香港が参加)にて第1回大会が開催。
・2023年のブラジル大会は、第35回目。
・日本は2005年から参加を開始し、本年は18回目の参加。
・昨年のインドネシア大会は35か国・地域から318名の生徒が参加し、日本は金賞1名、銀賞2名、銅賞4名受賞(国別順位4位)。
・本年のブラジル大会は38か国・地域から345名の生徒が参加し、日本は金賞1名、銀賞2名、銅賞4名受賞(国別順位5位)。

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日本代表団(参加選手)の日程

   3月14日(火曜日)競技
   日本のオンライン会場:東京会場(早稲田大学)、大阪会場(エル・おおさか)

◆アジア太平洋数学オリンピックにおける過去3年間の日本代表の成績

   2020年(第32回 インドネシア大会(オンライン))
   新型コロナウイルスのため不参加
  
   2021年(第33回 インドネシア大会(オンライン))
   金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
   国別順位5位(参加規模:37か国・地域、344名)
  
   2022年(第34回 インドネシア大会(オンライン))
   金賞1名、銀賞2名、銅賞4名
   国別順位4位(参加規模:35か国・地域、318名)

アジア太平洋数学オリンピック(APMO=Asian Pacific Mathematics Olympiad)について

 アジア太平洋数学オリンピック(APMO)は、参加国がそれぞれ自国で会場を用意して行うコンテストで、日本では毎年3月の第2火曜日に実施している。出題内容はおおむね国際数学オリンピック(IMO)に準じており、5問題を4時間で解き、10名の日本代表選手を決定している。APMOは1989年に始まり、日本は2005年の第17回大会から参加している。

◆日本数学オリンピック(JMO=Japan Mathematical Olympiad)について

 日本における国際数学オリンピックへの派遣事業は1988年から企画され、1989年には委員2名が第30回西ドイツ大会を視察し、翌年の第31回北京大会において初めて参加した。当初、事業の運営母体は任意団体であり、有志の寄付によって運営を行っていた。その後、元協栄生命保険株式会社の故川井三郎名誉会長の寄付及び富士通株式会社、元協栄生命保険株式会社、株式会社アイネスの寄付を基金として、1991年3月に文部省(現在の文部科学省)所管の財団として、財団法人数学オリンピック財団が設立され、派遣事業を行ってきた。
 財団は2013年4月から内閣府所管の公益財団法人数学オリンピック財団となり、現在、この財団により日本数学オリンピックが実施され、毎年、国際数学オリンピックへの日本代表選手を選抜している。また、2003年国際数学オリンピックが東京で開催されたのを契機に、中学生以下を対象とした日本ジュニア数学オリンピック(JJMO)が実施されており、若年層の関心とレベルアップを図っている。

お問合せ先

文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課

冨田、勝屋
電話番号:03-6734-4191

公益財団法人数学オリンピック財団

淺井
電話:03-5272-9790 
ホームページ:https://www.imojp.org/

(科学技術・学術政策局人材政策課)