国際地理オリンピックに参加した生徒が銀メダル等を獲得しました。また、国際的な科学技術コンテストで特に優秀な成績をおさめた生徒に対する文部科学大臣表彰等の受賞者を決定しました。

令和5年9月1日

 文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しています。このたび、「第19回国際地理オリンピック(主催国:インドネシア(バンドン))」に参加した生徒が、銀メダル1個、銅メダル2個を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので併せてお知らせします。
 (共同発表:国際地理オリンピック日本委員会)

1.受賞状況

銀メダル1名、銅メダル2名
(上記3名が文部科学大臣表彰を受賞する)
※全参加者の約半数にメダルが与えられ、メダル受賞者のうち金、銀、銅の割合は、およそ1:2:3となる。

2.参加者

4名の高校生等

3.受賞者詳細:

   ◎石井(いしい) 智貴(ともき) さん 灘高等学校(兵庫県) 2年 銀メダル
   ◎田中(たなか) (ゆたか) さん 東京都立桜修館中等教育学校(東京都) 6年 銅メダル
   ◎井上(いのうえ) 尚多朗(なおたろう) さん 広島学院高等学校(広島県) 2年 銅メダル
   〇(つじ) 昂太朗(こうたろう) さん ラ・サール高等学校(鹿児島県) 3年  

(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を○で示す)

4.参加国数/人数

45か国・地域/177名

5.場所/期間

インドネシア/バンドン
令和5年8月8日(火曜日)~8月14日(月曜日)(日本時間)

6.派遣機関

国際地理オリンピック日本委員会

<参考資料>

◆大会概要

・国際地理オリンピックは、1965年、エストニアの大学生が企画した「環バルト海地理競技会」をルーツとする。第1回大会は1996年にオランダで5か国が参加して開催。
・2023年のインドネシア大会は、第19回目。
・地理オリンピックは出題、解答を含め、進行すべてが英語のみで行われる。
・日本は、2008年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年は13回目の参加。
・昨年のフランス大会は、54か国・地域から209名の生徒が参加し、日本は銀メダル1名、銅メダル2名受賞。
・本年のインドネシア大会は、45か国・地域から177名の生徒が参加し、銀メダル1名、銅メダル2名受賞。

◆日本代表団(参加生徒)の日程

   8月7日(月曜日) 出国
   8月8日(火曜日) ジャカルタ空港着、夕刻  開会式
   8月9日(水曜日) WRT(ライティングテスト・筆記試験)
   8月10日(木曜日) FWE(フィールドワークエクセサイズ)
   8月11日(金曜日) エクスカーション 、ポスタープレゼンテーション
   8月12日(土曜日) MMT(マルチメディアテスト・選択問題)、文化交流会
   8月13日(日曜日) エクスカーション 、閉会式 表彰式
   8月14日(月曜日) 帰国

◆国際地理オリンピックにおける直近の日本代表の成績

2019年(第16回 中国・香港大会)
 銅メダル1名(参加規模:44か国・地域、166名)
2020年 新型コロナウイルス感染拡大により2021年に延期。
2021年(第17回 トルコ・イスタンブール大会(オンライン開催))
 金メダル2名、銀メダル1名、銅メダル1名(参加規模:46か国・地域、182名)
2022年(第18回 フランス・パリ大会(オンライン開催))
 銀メダル1名、銅メダル2名(参加規模:54か国・地域、209名)

◆国際地理オリンピック(iGeo=International Geography Olympiad )について

 国際地理オリンピックは、1965年、エストニアの大学生が企画した「環バルト海地理競技会」をルーツとし、各国の地理学を学ぶ学生が集まり、共同で問題を作成し地理教育の未来を語り合った。その後、1994年に行われたIGU(国際地理学連合)の総会で、ポーランドとオランダの委員が、「国際地理オリンピック」の実施を提案し、1996年にオランダで5か国が参加して第1回が開催された。

◆次回の国内大会について

 次回の第18回科学地理オリンピック日本選手権および第20回国際地理オリンピック(2024年アイルランド(ダブリン)で開催予定)の日本代表選抜大会は以下の通り開催予定。
・第1次選抜試験 2023年12月9日(土曜日)オンラインで実施。内容はマルチメディアテスト。問題の約2割は英語による出題で、紙媒体の辞書のみ持ち込み可能。
・第2次選抜試験 2024年2月18日(日曜日)全国9会場を予定。内容は地図・資料などの読解を中心にした記述式テスト。問題の約2割は英語による出題で、辞書については第1次選抜試験と同様。
・第3次選抜試験 2024年3月9日(土曜日)~10日(日曜日)関東地方で実施予定。内容はフィールドワークエクセサイズで、フィールドワークをもとにした筆記・作図などの試験。問題の約2割は英語による出題で、辞書については第1次選抜試験と同様。
 各内容の形式は、国際地理オリンピックでのテスト形式に沿ったもの。募集期間は、2023年9月1日(金曜日)~11月15日(水曜日)。詳細は国際地理オリンピックのホームページ(https://japan-igeo.com/)参照。

お問合せ先

科学技術・学術政策局人材政策課

冨田、勝屋
電話番号:03-6734-4191(代表)

国際地理オリンピック日本委員会

井田、滝沢
電話番号:03-3815-1912
 

(科学技術・学術政策局人材政策課)