令和4年度の戦略的創造研究推進事業の戦略目標等の決定について

1．概要

　国立研究開発法人科学技術振興機構（JST）の「戦略的創造研究推進事業（新技術シーズ創出）」は、文部科学省が定めた戦略目標の下、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制（ネットワーク型研究所）を構築し、イノベーションの源泉となる基礎研究を戦略的に推進する事業です。
　また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）の「革新的先端研究開発支援事業」は、文部科学省が定めた研究開発目標の下、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出することを目的に、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進するとともに、有望な成果について研究を加速・深化する事業です。
　これらの事業における令和4年度の戦略目標と研究開発目標の策定にあたっては、論文動向や研究者アンケート等の分析の他、有識者ヒアリングやワークショップの開催等を通じて、科学的価値や経済・社会的インパクト等、多角的な観点から議論を行いました。政策的な要請等との関連も踏まえ、次のとおり、「我が国の強みを活かした研究基盤の強化」、「「総合知」の活用による社会課題の解決」、「将来の健康長寿社会の形成」の3つの政策の柱をもとに、6件の目標を決定しました。

なお、本内容は円滑な事業の実施に向け予算成立に先立ち発表するものであり、国会審議の状況により変更等が生じる可能性があり得ます。

令和4年度戦略目標・研究開発目標　(PDF:445KB) 
 

2．令和4年度 戦略目標及び研究開発目標

(1)　社会課題解決を志向した計測・解析プロセスの革新【JST】 (PDF:1283KB)

　　　(English version)Innovation in measurement and analysis processes aimed at solving social issues

(2)　量子情報と量子物性の融合による革新的量子制御技術の創成【JST】(PDF:823KB)

　　　(English version)Creation of innovative quantum control technology through integrating quantum information and quantum materials

(3)　文理融合による社会変革に向けた人・社会解析基盤の創出【JST】 (PDF:1200KB)

　　　(English version)Creation of fundamental technologies to analyze human and society for Society 5.0

(4)　「総合知」で切り拓く物質変換システムによる資源化技術【JST】 (PDF:2230KB)

　　　(English version)Recycling technology using a material conversion system pioneered through “Convergence of Knowledge”

(5)　免疫細胞に宿る記憶の理解とその制御に資する医療シーズの創出【AMED】 (PDF:787KB)

　　　(English version)Immunological memory: Understanding, regulation and medical innovation

(6)　老化に伴う生体ロバストネスの変容と加齢性疾患の制御に係る機序等の解明【JST/AMED】 (PDF:679KB)

　　　(English version)Elucidation of the mechanisms relating to changes in biological robustness associated with aging and control of age-related diseases

3．今後の予定

 　今後、JSTとAMEDにおいて、戦略目標等の達成に最適な研究領域と研究総括等を選定し、4月中旬頃公募を開始する予定です。幅広い分野の研究者の結集と融合により、イノベーションの源泉となる研究成果が創出されるよう、全国の研究者からの意欲的な提案を期待しています。

【参考】スケジュール（予定）
・4月以降　研究課題の公募
・6月以降　研究課題の選定
・10月以降　研究の開始
※スケジュールは現時点の見通しであり、変更等が生じる場合があります。また、個々の事業によって公募等の時期が異なる場合があります。詳細はJST及びAMEDのホームページ等で確認してください。