国際地学オリンピック参加生徒の成績及び文部科学大臣表彰受賞者等の決定について

令和3年8月31日

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたび、オンラインにより開催された「第14回国際地学オリンピック・オンライン大会」に参加した生徒が、Excellent(金メダル相当)等の成績を収めたとの連絡を受けましたので、報告いたします。
また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの国際地学オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。
(共同発表:特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会)

1.受賞状況

Excellent 1名、Very Good 2名、Good 1名
(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する。)
※Excellentは参加者の約10%、Very Goodは約25%、Goodは約30%の割合で与えられた。これらはそれぞれ、従来の金メダル、銀メダル、銅メダルに相当する。

2.参加者

4名の高校生

3.受賞者詳細

◎孫(そん) 翰岳(ふみたか)さん       筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 2年 (16歳)  Excellent
◎岩崎(いわさき) 野笑(のえ)さん      神戸女学院高等学部(兵庫県)      3年 (17歳)  Very Good
◎佐藤(さとう) 弘康(ひろやす)さん     栄東高等学校(埼玉県)          2年 (17歳)  Very Good
◎井上(いのうえ) 真一(しんいち)さん    灘高等学校(兵庫県)           2年 (16歳)  Good
(年齢は本大会終了時点のもの)
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を○で示す)
※今年度はExcellent等のみが決定され、メダルの授与無し。

4.参加国数/人数

34か国・地域/185名

5.場所/期間

オンライン開催 /令和3年8月25日(水曜日)~30日(月曜日)(日本時間)

6.派遣機関

特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会

<参考資料>

◆大会概要

・国際地学オリンピックは、2007年に韓国にて第1回大会が開催された。
・2021年のオンライン大会は、第14回目。
・日本は、2008年から参加を開始し、毎年4名の生徒を日本代表として派遣。本年は13回目の参加。
・昨年のロシア大会は新型コロナウイルス感染拡大により中止された。一昨年は、43か国・地域から163名の生徒が参加し、日本は4名全員が金メダルを獲得した。
・本年は、34か国・地域から185名の生徒が参加し、日本はExcellent 1名、Very Good 2名、Good 1名であった。
・来年は、中国で開催される予定。

◆日本代表団(参加生徒)の日程

令和3年8月25日(水曜日) 開会式
        26日(木曜日) Data Mining Test (DMT)
        27日(金曜日) Earth System Project (ESP)
        28日(土曜日) Earth System Project (ESP)発表
        29日(日曜日) National Team Field Investigation (NTFI)発表
        30日(月曜日) 表彰式・閉会式
※DMT:コンピュータを利用した地学に関するデータ分析と思考力を問う個別試験
※ESP:国際チームによる地球システムに関する調査とポスタープレゼンテーション
※NTFI:各国参加生徒チームで実施する野外調査とその成果のプレゼンテーション

 

◆参加生徒

◎孫(そん) 翰岳(ふみたか)さん       筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 2年 (16歳) Excellent
◎岩崎(いわさき) 野笑(のえ)さん      神戸女学院高等学部(兵庫県)      3年 (17歳) Very Good
◎佐藤(さとう) 弘康(ひろやす)さん     栄東高等学校(埼玉県)          2年 (17歳) Very Good
◎井上(いのうえ) 真一(しんいち)さん    灘高等学校(兵庫県)           2年 (16歳) Good
(年齢は本大会終了時点のもの)
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を○で示す)
※今年度はExcellent等のみが決定され、メダルの授与無し。

◆国際地学オリンピックにおける過去3年間の日本代表の成績

2018年(第12回 タイ大会)
 金メダル3名、銀メダル1名(参加規模:38か国・地域、139名)
2019年(第13回 韓国大会)
 金メダル4名(参加規模:43か国・地域、163名)
2020年(第14回 ロシア大会)
 新型コロナウイルス感染拡大により中止。
 

◆国際地学オリンピック(IESO=International Earth Science Olympiad)について

国際地学オリンピック(International Earth Science Olympiad; IESO)は、国際地質科学連合(IUGS)の下部組織が支援するInternational Geoscience Education Organization (IGEO) の主要活動として創設された、高校生のための地学の国際大会である。2007年に第1回大会が韓国で開催され、以降毎年開催されている。大会は、地学分野に秀でた生徒の発掘と地学学習の促進、ならびに地学および地学教育における国際交流・協力の促進を主な目的としている。成績優秀者には、金メダル(参加者の約10%)、銀メダル(同20%)、銅メダル(同30%)が与えられる。今年度は、メダルの代わりに、金メダルに相当するExcellent、銀メダルに相当するVery Good、銅メダルに相当するGoodがそれぞれ、約10%、約25%、約30%の割合で与えられた。

◆日本地学オリンピックについて

日本地学オリンピックは、地球惑星科学や宇宙惑星科学などの才能・素質のある高校生・中学生を見出すとともに、わが国の地学教育の充実・発展に寄与することを目的として、国際地学オリンピック日本委員会(2009年2月よりNPO法人地学オリンピック日本委員会に移行)が2007年に第1回大会を開催。2008年以降、毎年4名の生徒を派遣している。
第14回日本地学オリンピックは、第15回国際地学オリンピック大会の代表選考も兼ねて、募集が2021年9月1日(水曜日)~11月15日(月曜日)、一次予選が12月19日(日曜日)、二次予選が2022年1月23日(日曜日)、本選が3月13日(日曜日)~15日(火曜日)の日程で開催される。

◆ 本参考資料に関するお問合せ先

特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会 澤口、瀧上
電話:03-3815-5256
ホームページ:http://jeso.jp/

お問合せ先

科学技術・学術政策局人材政策課

特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会

(科学技術・学術政策局人材政策課)