国際生物学オリンピック参加生徒の成績及び文部科学大臣表彰受賞者等の決定について

令和3年7月26日

文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたび、オンラインにより開催された「第32回国際生物学オリンピック(主催国:ポルトガル(リスボン))」に参加した生徒が、銀メダル等を獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。
また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの国際生物学オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。
(共同発表:国際生物学オリンピック日本委員会)

1.受賞状況

銀メダル1名、銅メダル3名
(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する。)

2.参加者

4名の高校生

3.受賞者詳細

◎村井(むらい)皓太郎(こうたろう)さん    筑波大学附属駒場高等学校(東京都)    3年  (17歳)  銀メダル
◎桐山(きりやま)賢斗(けんと)さん      東海高等学校(愛知県)              2年 (16歳)  銅メダル
◎佐藤(さとう)輝季(こうき)さん         武蔵高等学校(東京都)              3年 (17歳)  銅メダル
◎山形(やまがた)祐介(ゆうすけ)さん      東京都立多摩科学技術高等学校(東京都)  2年 (16歳)  銅メダル
(年齢は本大会終了時点のもの)
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を〇で示す)

4.参加国数/人数

76か国・地域/ 304名

5.場所/期間

オンライン開催(大会主催国:ポルトガル/リスボン)/令和3年7月19日(月曜日)~24日(土曜日)(日本時間)

6.派遣機関

国際生物学オリンピック日本委員会

<参考資料>

◆大会概要

・国際生物学オリンピックは1990年に現在のチェコ共和国で第1回大会が開催された。
・2021年のポルトガル大会は、第32回目。
・日本は、2005年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年は17回目の参加。
・昨年の日本大会(オンライン開催)は、53か国・地域から202名の生徒が参加し、日本の成績は金メダル1名、銀メダル3名であった。
・本年のポルトガル大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインにより開催され、76か国・地域から304名の生徒が参加し、日本は銀メダル1名、銅メダル3名という成績を収めた。
・来年は、アルメニアで開催される予定。
 

◆日本代表団(参加生徒)の日程

令和3年7月19日(月曜日) 実験試験
        21日(水曜日) 理論試験
        24日(土曜日) 成績発表

◆参加生徒

◎村井(むらい)皓太郎(こうたろう)さん   筑波大学附属駒場高等学校(東京都)    3年 (17歳)  銀メダル
◎桐山(きりやま)賢斗(けんと)さん     東海高等学校(愛知県)              2年 (16歳)   銅メダル
◎佐藤(さとう)輝季(こうき)さん        武蔵高等学校(東京都)              3年 (17歳)  銅メダル
◎山形(やまがた)祐介(ゆうすけ)さん   東京都立多摩科学技術高等学校(東京都)  2年 (16歳)  銅メダル
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を〇で示す)

◆過去の国際生物学オリンピックにおける日本代表の成績

2018年(第29回 イラン大会)
 銀メダル2名、銅メダル2名
 (参加規模:71か国・地域、269名)
2019年(第30回 ハンガリー大会)
 銀メダル2名、銅メダル2名
 (参加規模:72か国・地域、285名)
2020年(第31回 日本大会)
 金メダル1名、銀メダル3名
 (参加規模:53か国・地域、202名)

◆国際生物学オリンピック(IBO=International Biology Olympiad)

国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に現在のチェコ共和国のオロモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生等を対象としたコンテストであり、以下を目的としている。
a)すぐれた生徒を一堂に会させて、刺激をあたえ挑戦させることにより、その能力をのばし、科学者にそだてる。生物学の美しさと様々な意義を明らかにして、とりわけ自然や環境の保護をはかり、社会における生物学の重要性を訴える。
b)生物学教育に関するアイデアと教材の交換や比較をおこなうことにより、各国の生物教育を向上させる。
c)国際生物学オリンピックにかかわるさまざまな組織の交流をはかることにより、生物学分野での活動の相互理解をはかる。

国際大会は、毎年7月に開催され、実験問題と理論問題が課される。個人戦であり、成績優秀者には金メダル(参加者のおよそ1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。

今年度は、「第32回国際生物学オリンピック2021ポルトガル大会」(IBO 2021)が開催される予定であったが、新型コロナウイルスの流行状況を踏まえて、「IBO Challenge Ⅱ」としてオンライン開催となり、日本代表生徒4名は十分なコロナ感染対策を行ったうえで山梨県富士吉田市の特設会場からオンライン参加した。
IBO Challenge Ⅱの詳細はIBO 2021公式サイトを参照。(https://ibo2021.org/)
 

◆国際生物学オリンピック日本委員会(JBO=Japan Biology Olympiad Committee)

国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、国際大会に派遣する日本代表選考を兼ねた日本生物学オリンピックを開催している。日本生物学オリンピックは単に代表選考のためだけではなく、生物学の持つ面白さ楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストであり、20歳未満で大学に入学する前の青少年であれば誰でも参加可能である。生徒らが積極的にチャレンジできるように試験会場を各都道府県に設置している。
この活動を通じて我が国の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待している。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流により、我が国の生物教育の充実・発展に寄与することを目指している。

◆ 本参考資料に関するお問合せ先

国際生物学オリンピック日本委員会 道上、鳩貝
電話:080-1053-3978

お問合せ先

科学技術・学術政策局人材政策課

小田、川村、常盤
電話:03-6734-4191

国際生物学オリンピック日本委員会

道上、鳩貝
電話:080-1053-3978

(科学技術・学術政策局人材政策課)