令和2年6月1日
令和2年6月1日に、「創発的研究支援事業」の公募が開始されました。
本事業は、特定の課題や短期目標を設定せず、多様性と融合によって破壊的イノベーションにつながるシーズの創出を目指す「創発的研究」を推進するため、既存の枠組みにとらわれない自由で挑戦的・融合的な多様な研究を、研究者が研究に専念できる環境を確保しつつ原則7 年間(途中ステージゲート審査を挟む、最大10 年間)にわたり長期的に支援するものです。
公募開始に当たり、別添のとおり、本事業の運営に携わる方々、大学等研究機関の方々、支援を受ける研究者等の関係の皆様に向けて文部科学大臣からのメッセージを発信いたします。
事業の内容及び研究提案の応募方法等は、「参考」のウェブサイトをご参照ください。
新型コロナウイルス感染症の拡大というこれまで経験したことのない難局は、徐々に、感染の拡大を防止しながら、同時に社会経済活動を本格的に再開していくという、新たなステージに移行しつつあります。
今後の世界を見通せば、イノベーションの覇権を巡って各国が凌ぎを削っていく様相は、一層激しさを増していくことが予想されます。
こうした中、我が国が世界と伍して破壊的なイノベーションにつながる成果を創出していくためには、リスクの高い野心的な研究構想に、研究者が腰を据えて打ち込める環境を作ることが更に重要となっていきます。
文部科学省では、これまでに類をみない最長10年にわたる研究資金と、研究に専念できる環境の整備を一体的に支援する新たな事業を創設しました。
本事業のこうした特徴を最大限に活かして、未来のノーベル賞につながるような成果が創出されることを期待しています。また、ここで得られた経験や知見が、他の制度や大学等の取組にも広がることで、我が国の研究環境全体が改善されることも強く期待しています。
本事業を実り多いものとするため、本事業の運営に携わる方々、大学等研究機関の方々、支援を受ける研究者等、関係の皆様がそれぞれの重責を果たされるよう切にお願いします。
●運営関係者への期待
●大学等研究機関への期待
●支援を受ける研究者への期待
令和2年6月1日
文部科学大臣 萩生田 光一
研究振興局基礎研究振興課
金子、濱田
03-5253-4111(内線4120)