国立研究開発法人理化学研究所(令和7年4月1日任命分)

独立行政法人通則法第20条第1項の規定に基づき、国立研究開発法人理化学研究所理事長を任命したので、下記のとおり公表する。


【理事長】

1.選任された者

五神 真(67歳)(再任)

2.前職

国立研究開発法人理化学研究所理事長

3.任期

令和7年4月1日 ~ 令和11年3月31日

4.選任理由

 国立研究開発法人理化学研究所(以下「理研」)は、その起点である 財団法人理化学研究所の設立から百年を超える歴史を積み重ね、今日では我が国で最大規模かつ最高水準の自然科学全般に関する総合研究機関へと発展した。その蓄積に加え、特定国立研究開発法人として位置付けられた理研には、次の新たな世紀においても、その総力を発揮し、国や社会の要請に対応する世界最高水準の研究開発成果を生み出し、我が国のイノベーションシステムを強力に牽引する中核機関として活躍することが期待されている。
 令和4年4月に就任した五神 真 理事長は、中央教育審議会委員、科学技術・学術審議会委員、未来投資会議委員等を務めるなど、国の様々な政策に関与するとともに、平成27年から6年に亘り東京大学総長として様々な経営改革を実行した実績があり、組織マネジメントについて豊富な経験を有している。また、光量子科学分野における第一人者であり、科学技術振興機構戦略的創造研究推進事業(CREST)研究代表者を務めるなど、研究を熟知し、大学・産業界との連携を含め研究マネジメントについても十分な実績を有している。同氏は、理研理事長に就任して以来、これらのマネジメントや経験と実績、我が国の研究開発に関する幅広い識見及び卓越したリーダーシップを活かし、当法人の理事長として重責を果たしてきた。
 今回、同氏が再任し、引き続き理研の改革を着実に推し進めることにより、卓越した科学研究と総合力を発揮するための研究開発の促進及び人材確保・育成や研究施設・設備に関する課題を解決することができるだけでなく、理研が持つ基礎科学の多様な分野の優れた研究者たちと豊かな研究プラットフォーム群を有機的につないで新たな知を創造し、より良い未来への道筋を拓くことが期待される。とりわけ、産業構造が急速に変化し、AI・量子コンピュータ・半導体技術など新興技術が劇的に進展する中で、理研がその強みを最大限に発揮するには、同氏の構想力と実行力が必須である。
 同氏の研究者としての知識や経験、大学や法人で管理職として培われたマネジメント能力に裏打ちされた経営手腕は余人をもって代え難いものがある。同氏を再任することが法人の運営上、最も望ましいとの判断に至ったところである。
 以上のことから、引き続き理事長として同氏を任命するものである。

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大臣官房人事課