令和2年8月24日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。この度、オンラインにより開催された「国際生物学オリンピック2020リモート大会(主催国:日本)」に参加した生徒が、全員メダルを獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの国際生物学オリンピックの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。 (共同発表:国際生物学オリンピック日本委員会)
金メダル1名、銀メダル3名
(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する。)
4名の高校生
◎末松(すえまつ) 万宙(まひろ)さん |
栄光学園高等学校(神奈川県) 3年(17歳) |
金メダル |
◎金久(かねひさ) 礼武(れん)さん |
高知学芸高等学校(高知県) 3年(17歳) |
銀メダル |
◎川本(かわもと) 青汰(せいた)さん |
京都府立洛北高等学校(京都府) 3年(18歳) |
銀メダル |
◎松房(まつふさ) 愛実(まなみ)さん |
桜蔭高等学校(東京都) 3年(18歳) |
銀メダル |
(年齢は本大会終了時点のもの)
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を〇で示す)
53か国・地域/202名
オンライン開催(大会主催国:日本)
令和2年8月7日(金曜日)~12月31日(木曜日)(日本時間)
(国際グループプロジェクトを含んだ日程。国際グループプロジェクトの詳細は参考資料参照。)
国際生物学オリンピック日本委員会
・国際生物学オリンピックは1990年に現在のチェコ共和国で第1回大会が開催された。
・2020年の日本大会は、第31回目。
・日本は、2005年から参加を開始し、毎年4名の選手を派遣。本年は16回目の参加。
・昨年のハンガリー大会は、72か国・地域、285名の生徒が参加し、日本の成績は銀メダル2名、銅メダル2名であった。
・本年の日本大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインにより開催され、53か国・地域から202名の生徒が参加し、日本は金メダル1名、 銀メダル3名という成績を収めた。
8月11日(火曜日) 実験試験
12日(水曜日) 理論試験、国際グループプロジェクト(※)グループ分け発表
24日(月曜日) 成績発表
(10月31日(土曜日) 国際グループプロジェクト 成果物提出締め切り)
(12月31日(木曜日) 国際グループプロジェクト 結果発表)
※国際グループプロジェクト
これまでの国際大会において行われていたエクスカーションの代わりとして、参加生徒の国際交流を促す目的で、国の違う選手4名と過去に国際生物学オリンピックに参加した世界各国のOB/OGの1名をファシリテーターとして加えた5名で、同じテーマで議論を深め、約2ヶ月半かけて、ポスターを制作するもの。
◎末松(すえまつ) 万宙(まひろ)さん |
栄光学園高等学校(神奈川県) 3年(17歳) |
金メダル |
◎金久(かねひさ) 礼武(れん)さん |
高知学芸高等学校(高知県) 3年(17歳) |
銀メダル |
◎川本(かわもと)青汰(せいた)さん |
京都府立洛北高等学校(京都府) 3年(18歳) |
銀メダル |
◎松房(まつふさ) 愛実(まなみ)さん |
桜蔭高等学校(東京都) 3年(18歳) |
銀メダル |
(文部科学大臣表彰受賞者を◎、文部科学大臣特別賞受賞者を〇で示す)
2016年(第27回 ベトナム大会)
金メダル1名、銀メダル3名(参加規模:68か国・地域、263名)
2017年(第28回 イギリス大会)
銀メダル4名(参加規模:64か国・地域、241名)
2018年(第29回 イラン大会)
銀メダル2名、銅メダル2名(参加規模:71か国・地域、269名)
2019年(第30回 ハンガリー大会)
銀メダル2名、銅メダル2名(参加規模:72か国・地域、285名)
国際生物学オリンピック(IBO)は、1990年に現在のチェコ共和国のオロモウツで第1回大会が開催された、生物学に関心を持つ高校生等を対象としたコンテストであり、以下を目的としている。
a)すぐれた生徒を一堂に会させて、刺激をあたえ挑戦させることにより、その能力をのばし、科学者にそだてる。生物学の美しさと様々な意義を明らかにして、とりわけ自然や環境の保護をはかり、社会における生物学の重要性を訴える。
b)生物学教育に関するアイデアと教材の交換や比較をおこなうことにより、各国の生物教育を向上させる。
c)国際生物学オリンピックにかかわるさまざまな組織の交流をはかることにより、生物学分野での活動の相互理解をはかる。
国際大会は、毎年7月に開催され、実験問題と理論問題が課される。個人戦であり、成績優秀者には金メダル(参加者のおよそ1割)、銀メダル(同2割)、銅メダル(同3割)がそれぞれ贈られる。
今年度は、「第31回国際生物学オリンピック2020長崎大会」(IBO2020)を開催する予定であったが、新型コロナウイルスの流行状況を踏まえて、IBO2020を中止とし、オンラインでの試験・国際グループプロジェクトを「国際生物学オリンピック2020リモート大会」(主催国:日本)として、開催することとした。詳細はIBO2020公式サイトを参照。(https://ibo2020.org/ja/top/)
国際生物学オリンピック日本委員会(JBO)は、国際大会に派遣する日本代表選考を兼ねた日本生物学オリンピックを開催している。日本生物学オリンピックは単に代表選考のためだけではなく、生物学の持つ面白さ楽しさを体験してもらうことを目的とする全国規模のコンテストであり、20歳未満で大学に入学する前の青少年であれば誰でも参加可能である。生徒らが積極的にチャレンジできるように試験会場を各都道府県に設置している。
この活動を通じて我が国の生徒に対し、生物学への興味の喚起と知識の普及を図りつつ、広く科学技術一般への関心の向上と理解の増進を推し進めるとともに、国際大会への参加体験が、将来の科学技術を支える人材の育成にも役立つことを期待している。さらに国際的な研究者・教育関係者の交流により、我が国の生物教育の充実・発展に寄与することを目指している。
国際生物学オリンピック日本委員会:八杉、鳩貝
電話:070-1736-9587
小田 沙織、伊藤、中島
電話番号:03-6734-4191
八杉、鳩貝
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