四 核融合研究

 核融合に関する研究は、我が国では、昭和五十年代に入ると、炉心プラズマ研究の発展に伴い、次第にその規模を拡大し、幾つかの大学で各種方式による研究が推進され、また、核融合理論、トリチウム科学等の研究を進めるための施設が設置された。その後、これらの成果を踏まえ、大学における核融合研究をより一層発展させるために、文部省は、平成元年五月、名古屋大学プラズマ研究所を廃止転換するなどして、大学共同利用機関として岐阜県土岐市に核融合科学研究所を創設し、環状磁場系の定常運転及び高温プラズマに関する閉じ込め物理の解明を目指し、超伝導コイルを用いたヘリカル方式による大型ヘリカル装置の製作を二年度から七年計画で推進している。

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