三 学校体育施設の充実

 学校体育施設は教科としての体育・保健体育はもとより、体育的クラブ活動や運動部活動の場として活用されており、さらに、地域住民への開放を通して、地域の身近なスポーツ施設としても重要な役割を果たしている。文部省は学校体育施設の整備を促進するため、設置者の都道府県、市町村、学校法人に対する補助を行ってきた。

 補助の対象となる学校体育施設は、公立学校については、従前からの水泳プール、体育館等のほか、昭和五十一年度からは中学校の柔剣道場、五十三年度からは水泳プール上屋、五十六年度からは水泳プール照明が加えられた。これらの助成によって、学校体育施設の整備が進み、五十年度には水泳プールの設置率が小学校五四・七%、中学校四八・四%、高等学校四五・九%であったのが、平成二年度にはそれぞれ七九・八%、六九・七%、六二・二%に、昭和五十五年度には柔剣道場の設置率が中学校九・四%、高等学校六六・六%であったのが、平成二年度にはそれぞれ二八・八%、八七・四%になるなど、各施設の設置率は着実に上昇している。

お問合せ先

学制百二十年史編集委員会

-- 登録:平成21年以前 --