五 スポーツ団体の育成

 生涯スポーツの振興にとって民間のスポーツ団体の果たす役割は極めて重要である。このため文部省では、従前から財団法人日本体育協会をはじめ、財団法人日本レクリエーション協会、財団法人日本武道館等の団体との連携を図りながら、国民のスポーツ活動の促進を図ってきた。

 昭和五十年には、体育指導委員の協力体制の確立と資質の向上を図ることを目的として社団法人全国体育指導委員連合、五十二年には、スポーツクラブの普及育成を図ることを目的に財団法人日本スポーツクラブ協会、五十三年には、国民の健康及び体力の保持増進等を図ることを目的に文部省をはじめとする総務庁、厚生省、労働省四省共管で財団法人健康・体力づくり事業財団が設立され、スポーツ振興のための各種の事業を行っている。以上のほか、平成三年までに国民の日常的なスポーツ活動の振興を図るための生涯スポーツ関係団体が一七団体設立され、各種の大会の開催や指導者養成等の事業を行っている。

 また、少年から高齢者まで地域の様々なスポーツ振興事業やスポーツの国際交流など、生涯スポーツ推進のための助成を行う各種の財団法人も設立された。

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