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2部   文教施策の動向と展開
第10章   情報化の進展と教育・学術・文化・スポーツ
第2節   マルチメディア時代に向けた教育分野での取組
3   国民の学習ニーズの多様化に対応したマルチメディア等の活用


マルチメディアの活用は、学習機会へのアクセスに対する時間的・地理的制約を大幅に緩和するとともに、学習者の特性や希望に沿ったきめ細かな学習活動の実現にも役立つことが期待できる。


(1) 学習情報提供体制の整備

生涯学習の振興を図るため、多様化・高度化した学習ニーズに対し、適切な学習情報を提供し、学習相談に応じられる体制の整備が重要である。このため、地方公共団体では、施設、人材、学習機会等に関する情報を収集、整理、提供するとともに、学習相談を行うシステムの整備が進められている。

文部省ではこのような動きを支援するため、生涯学習情報提供システム整備事業に対する補助や、県立図書館を中心とした図書館情報ネットワーク化の事業に対する補助を行っている。

今後の学習情報提供の方向としては、人々が身近に、簡単な方法で全国の学習情報を利用できるようにすることが求められている。

文部省では、平成12年を目標に生涯学習情報を全国的に提供する体制(まなびねっとシステム)の整備に向けて、現在、三つの施策を行っている。

1) 全国的に提供すべき生涯学習情報についての検討とそのデータベース化
2) 情報化社会に対応した情報提供を行うためのシステムの研究開発及び諸外国の情報提供・学習相談の現状調査
3) まなびねっとシステムを活用した情報提供の在り方や課題についての研究協議

また、青少年教育等については国立オリンピック記念青少年総合センターを、婦人教育・家庭教育等については国立婦人教育会館を、それぞれ拠点とする情報提供体制の整備を進めている。

まなびねっとシステムホームページ

文部省では、平成9年5月から、インターネット上にホ-ムページを開設し、文部省関係機関や都道府県の生涯学習情報提供システムの情報を試行的に提供している。

ホームページのアドレス http://www.naec.go.jp/manabi/index.html


(2) マルチメディアを活用した図書館・博物館等社会教育施設の高度化・情報化の推進

自然、科学、歴史等の幅広い分野にわたる人々の知的好奇心を刺激し、創造的かつ探求的な学習を支援する博物館の一層の充実を図るため、平成8年度から、最新のマルチメディア関連技術を活用した博物館機能の高度化・情報化の推進方策に関する調査研究を実施している。

併せて、国立科学博物館においても、平成8年度から、3次元立体映像(3D)やヴァーチャル・リアリティ等の技術を活用した電子博物館モデルの実現へ向けた実践的研究開発を実施している。

平成9年度から、社会教育施設の情報化や施設相互の連携強化を推進する先進的・モデル的な事業を実施し、その在り方に関する基本構想を策定するとともに、

1) 事業の成果を全国的に普及することにより、社会教育施設の情報化・活性化の推進及び学習支援サービスの一層の充実を図る「社会教育施設情報化・活性化推進事業」、
2) 高度情報化社会や高齢化社会に対応し、人々のより質の高い学習活動が可能となる社会教育施設の高機能化を促進する「学習活動支援設備整備事業」、
3) 科学系博物館の有する専門的機能や特色を生かしつつ、博物館機能の充実と有効活用の促進を図る「科学系博物館活用ネットワーク推進事業」

を実施している。


(3) マルチメディアの活用による遠隔講座の開発

人々の生涯学習のニーズは多様であり、生涯学習関連施設においても、個々の施設単独では、そのすべてにこたえることは困難となっている。このような中、近年、整備が進みつつある高度情報通信ネットワークをはじめとしたマルチメディアは、学習機会へのアクセスに対する時間的・地理的な制約を大幅に克服するとともに、分散する学習資源の共有化を推進するなど、より質の高い効率的な学習を可能にするものとして、その活用が期待されている。

そのため、文部省では、マルチメディアを活用した遠隔講座等の在り方についての実証的な調査研究として、平成7年度から、光ファイバー網等を活用した「新教育メディア研究開発事業」、8年度からは大学等における質の高い多様な魅力ある公開講座等を開発・活用し、広範な範囲で人々の学習が可能となるよう、衛星通信を利用して住民により身近な公民館等へ提供し、その学習機能の高度化を推進する「衛星通信利用による公民館等の学習機能高度化推進事業」を実施している。


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