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2部   文教施策の動向と展開
第8章   文化立国を目指して
第4節   文化財を後世に伝えるために
7   民族文化財の保存・伝承


風俗慣習、民俗芸能及びその他の民俗文化財については、有形のものと無形のものとに分けて、それぞれ特に重要なものを重要有形民俗文化財又は重要無形民俗文化財に指定している。平成8年12月には、牟礼(むれ)・庵治(あじ)の石工用具を重要有形民俗文化財に、雄勝法印神楽(おがつほういんかぐら)(宮城県)など7件を重要無形民俗文化財に指定した。

民俗文化財は、日常生活に基盤を置くものであることから、戦後の急激な社会開発、生活様式の変化により、近年、急激に消滅変貌(へんぼう)する傾向にある。このため、文化庁は、重要有形民俗文化財の保護のための修理、防災、収蔵庫の建設及び重要無形民俗文化財等の後継者養成及び伝承・公開事業等に対して補助を行っている。平成5年度からは、重要有形民俗文化財についての製作法や使用法などを具体的な生産活動や物づくりなどを通して体験し、記録するための経費及び重要無形民俗文化財である祭礼行事や民俗芸能等に使用する用具や衣装、施設などの修理新調のための経費に対して補助を行っている。また、8年度から、伝統的な地域のくらしを記録した写真資料のデジタル化及びふるさとの伝承図鑑(cd-rom)作成事業を行っている。

近代の文化遺産は、技術革新や生活様式の変化等により、消滅や散逸の危機にさらされているものが多いが、これらの保護措置は十分に講じられていない状況にある。そこで、近代の生活文化・技術の保存活用指針を策定するため、平成9年度から近代の生活文化・技術の基本調査を実施する。


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