ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
2部   文教施策の動向と展開
第6章   社会教育の新たな展開を目指して
第5節   女性の学習の促進と男女共同参画社会の形成
1   女性の学習活動の充実と男女共同参画社会の形成


経済・社会環境がかつてない速さで変化し、歴史的な転換期を迎えている中で、女性と男性が、社会のあらゆる分野に対等なパートナーとして参画する男女共同参画社会の早急な実現が要請されている。そのためには、男性を含め人々の男女平等意識の涵養(かんよう)を図っていくことが重要であるのは言うまでもないが、個々の女性も自らの意識と能力を高め、政治的、経済的、社会的及び文化的に力を持った存在となること(いわゆる女性のエンパワーメント)が期待されている。

女性のエンパワーメントについては、平成9年3月に出された生涯学習審議会の審議の概要でも、女性が学習成果を生かして社会、経済など様々な分野で活躍することを促進するため、地域社会への貢献、ボランティア活動や職業生活に関する学習機会等の充実が必要であると指摘されている。こうしたことから、文部省では女性の学習要求に対応した学習機会の整備充実、社会参加の促進、婦人教育施設の充実、さらには男女平等を推進する教育・学習活動の充実を図っている。


(1) 学習機会の整備

成人女性が自らの資質・能力の向上や生活上の課題解決を目指して学習することができるよう、文部省では市町村や婦人団体等が行う婦人学級の開設を奨励している。

また、女性の能力の開発・向上やこれを支える地域の人々の男女平等意識の涵養(かんよう)を図るため、「女性の生涯学習促進総合事業」で、学習機会の整備や専門的な指導者の養成、モデル市町村事業などを総合的に推進しており、文部省では、この事業を実施する都道府県・指定都市に対して助成を行っている。


(2) 女性の社会参加の促進

女性がそれぞれの能力や学習の成果を生かした社会参加を促進するため、文部省では「女性の社会参加支援特別推進事業」を実施している。これはモデル的な事業を婦人団体・グループ等に委嘱するもので、男女共同参画社会の形成を目指して、身近な生活課題や地域課題を解決し、豊かで住みよい社会を実現する上で、女性が社会の各分野においてその能力を積極的に発揮することを目指している。平成9年度は、女性の手による地域づくり、男女平等の意識変革、家庭と地域の教育力などに関する26の事業を委嘱した。

このほかにも、文部省では、市町村の行う婦人ボランティア活動等に対して助成を行っている。


(3) 婦人団体の育成と指導者の養成

婦人団体は、女性の地位向上や多様な地域課題の解決に取り組む活動を展開しており、文部省や教育委員会は、婦人団体の自主性を尊重しつつ、求めに応じて指導、助言、財政援助等を行っている。また、文部省では、調査研究事業等に対する助成や国立婦人教育会館におけるリーダー養成、情報の提供を行い、婦人団体の育成を図っている。

婦人教育の指導者の育成については、教育委員会、婦人教育施設、婦人団体等において、資質向上を図る観点から各種の研修事業が行われている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ