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2部   文教施策の動向と展開
第6章   社会教育の新たな展開を目指して
第1節   生涯学習時代の社会教育の充実と活性化


近年における社会の成熟化や国際化、情報化等の進展に伴い、心の豊かさや生きがいなどを求めて、人々の学習ニーズは増大し、かつ、多様化、高度化が進んでいる。また、交通網の整備や通信システムの発達等により、生活圏域の広域化が進んでいる。こうした状況を背景として、人々の間に、社会生活を営む上で必要となる知識や技術に関する学習や趣味・教養など生きがいとしての学習、さらには現代社会が直面している高齢化問題や環境問題等の課題に関する学習への関心が高まっている。学習形態も、年齢や属性など学習者の特性に着目した集団的な学習のみならず、特定のテーマについてのグループ学習や通信・放送などの多様なメディアを活用した学習など様々である。また、学習活動が活発化する中で、学習者同士によるネットワークづくりも進みつつある。さらに、職業生活においては、飛躍的な技術革新や急速な経済環境等の変化により、リカレント教育の重要性が高まっている。

一方、高齢社会への対応、豊かで潤いのある地域づくりなどの観点から、学習活動や地域活動を通して地域の様々な課題を解決しようとする取組が盛んになっており、人々の中に、ボランティア活動をはじめとする社会参加活動への意欲も高まっている。また、自由時間の増大や経済的な豊かさが進む中で、精神的な充実感や生きがいを求めて、学習を通して得た知識、技術等を進んで社会に提供したいと考える人も増えてきている。

そうした反面、自らの興味・関心に沿った内容やレベルの学習機会がない、身近なところに施設や場所がない、必要な情報が得にくい、適切な指導者がいないなど様々な理由から、学習意欲はあっても適切な学習機会に恵まれない人も多い。

文部省では、こうした人々の学習ニーズの多様化、高度化等を踏まえて、

1) 現代的課題に関する学習機会の整備、
2) 人々の学習活動の中心的拠点となる公民館・図書館・博物館等社会教育施設の活性化・高機能化、
3) 学習支援能力の高い専門的職員等の育成、

などの施策を実施している。

また、教育改革プログラムにおいては、地域の関係機関・団体等の連携の強化、pta活動の活性化など、学校、家庭、地域社会の幅広い連携を強化するとともに、青少年団体における活動への参加の奨励、自然体験活動の推進、図書館・博物館等の身近な体験活動の場の充実など、地域における青少年の体験活動を推進することにより、社会の様々な変化や新たな課題等に対応した社会教育の充実と活性化を図ることを通じ、教育改革に取り組むこととしている。

さらに、家庭や地域における教育の充実が強く求められている今日、家庭教育の重要性を改めて訴えるとともに、社会の大人たちすべてが手を携えて子どもたちを大切にし、心豊かにはぐくんでいく機運を醸成していくため、平成9年8月以降、「〔子どもと話そう〕全国キャンペーン」を実施している。

生涯学習時代の社会教育には、皆が自発的に「学習」するのを支援・促進していくことが求められている。そこで、「子どもと話す」という誰でもが参加できるテーマを設定し、人々の自発性による形で広がりを持たせるよう考慮した。

キャンペーンの趣旨は、子どもを持つ親はもとより社会の大人たち全員に家庭や地域での子どもとの触れ合い、話し合いの大切さを改めて認識してもらうと同時に、行政機関、企業、各種団体、個人等幅広く各界各層がそれぞれの役割・立場で未来を担う子どもたちのために何ができるのかを考え、実行してもらうことにある。

このため、文部省では、ロゴマークの使用奨励、ポスター配布等の広報活動を行うとともに、関係省庁、地方公共団体はもとより、民間の企業・団体等に対しキャンペーンへの協力・参加を呼び掛けており、現在、それぞれの立場から親子や大人と子どもの触れ合いを目的とした事業や、子どもと話すことの大切さを広報する活動など、多彩な自発的取組が展開されている。

【子どもと話そう】ロゴマーク


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