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2部   文教施策の動向と展開
第2章   生涯学習社会の実現に向けて
第3節   学習成果の評価と活用
1   多元的な学習評価システムの形成


生涯学習社会を築いていくためには、学習活動を推進するだけでなく、形式的な学歴に偏りがちな評価の状況を改め、様々な学習活動の成果が適切に評価されるようにする必要がある。このため、文部省や地方公共団体において、以下のような施策が実施されている。


(1) 学校における単位認定
(ア) 大学等における単位認定

大学等においては、専修学校で学んだ場合や文部省認定技能審査に合格した場合など、大学外での学習の成果のうち一定水準以上のものについて、大学等の単位として認定することができることとされている。この制度を活用し、例えば、実用英語技能検定に合格した場合の単位認定を実施している大学もある。


(イ) 高等学校における評価

高等学校については、高等専修学校における学修や、文部省認定技能審査などに関する学習成果を増加単位として認定できることとされている。


(ウ) 科目等履修生制度

正規の授業科目の一部を公開講座と位置付け、その受講者に科目等履修生として登録してもらうことにより、単位取得が可能となっている。


(2) 学位の授与と専門士の称号
(ア) 学位授与機構

学位授与機構においては、生涯学習体系への移行等に対応するため、高等教育段階の様々な学習成果を評価し、大学・大学院の正規の課程を修了していないが大学・大学院の修了者と同等の水準にあると認められる者に対して、学位を授与することができることとされている。

平成8年度において、同機構から学位を授与された者の数は、

1) 短期大学、高等専門学校卒業者等が大学等において更に一定の学習を行った場合に当たるものが862人、
2) 同機構の認定する教育施設の課程の修了者に対するものが1,068人

となっている。


(イ) 準学士・専門士の称号の付与

短期大学、高等専門学校卒業者には、準学士の称号を付与される。

また、専修学校における学修成果を適切に評価し、その修了者の社会的評価の向上と生涯学習の振興に役立つことを目的として、平成7年1月以降、文部大臣が認めた一定の要件を満たす専修学校専門課程の修了者に対し、専門士の称号が付与されることとなった。8年度に専門士の称号を付与できる専門課程は2,338校、5,176学科であり、付与された者は約23万人である。


(3) 文部省認定技能審査

青少年・成人が習得した知識・技能について、民間団体がその水準を審査・証明する事業のうち、教育上奨励すべきものを文部大臣が認定する制度が文部省認定技能審査である。

現在認定されている技能審査は、実用英語技能検定など25種目であり、平成8年度の志願者数合計は593万5,756人、合格者数合計は292万2,197人に及んでいる(2-2-2 )。


(4) 地方公共団体における取組

地方公共団体においては、社会教育施設等において開設されている講座・学級の受講者に対して、出席状況などに基づいて独自の修了証を与えたり、一定の称号的なものを与えたりして学習成果を評価している場合も多い。

2-2-2 文部省認定技能審査志願者・合格者の推移


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