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2部   文教施策の動向と展開
第2章   生涯学習社会の実現に向けて
第2節   学習機会の充実
1   放送大学の全国化


人々の高度で体系的・専門的な学習ニーズにこたえていく上で高等教育機関の役割は大きいが、中でも時間的・空間的制約なしにだれでも学ぶことができる大学として、生涯学習の時代に大きな役割を果たすのが放送大学である。

放送大学は、テレビ・ラジオの放送を利用して広く大学教育の機会を提供する新しいタイプの大学として、昭和60年4月から関東地域を対象に学生の受入れを行ってきた。

平成9年度第1学期には、18〜90歳代までの約6万6,000人が学んでおり、9年3月までに約1万人の卒業生を送り出した。

放送大学には、国民の高度化・多様化する学習ニーズにこたえるために、教養学部が設置され、豊かな教養を培うとともに、実生活に即した専門的学習を深められるよう、約320の放送授業科目を設置し、既存の学問分野にとらわれない形で、「生活科学コース」「産業・社会コース」「人文・自然コース」が設けられている。

これまで、放送大学の電波の届く地域は、関東地域の一部に限定されていたため、多くの人々に受講の機会を提供する趣旨から、ビデオ・オーディオテープを利用した「 地域学習センター 」【用語解説】を各道府県に設置するよう整備を進めてきた(平成10年度に設置完了の予定)。

このような取組を踏まえつつ、生涯学習の中核的機関である放送大学について、教育の機会均等の一層の確保を図る観点から、より早期に電波による全国化を実現する必要があるため、平成9年5月に放送大学学園法を改正し、10年1月下旬から csデジタル放送 【用語解説】を利用して放送大学の授業番組の視聴機会を全国に提供することとした。

今後は、従来、単位の修得を目的とする学生のみを受け入れてきた「地域学習センター」について、卒業を目的とする学生を受け入れることができるよう、面接授業等を実施する「学習センター」へ移行していくなど、CSデジタル放送による全国化に伴う条件整備を図っていく予定である。


<地域学習センター>

地域学習センターは、現在関東地域に限られている放送授業の視聴範囲を、放送衛星を利用して全国に拡大するための条件整備の一環として設けられている(平成8年度現在31か所)。全国放送開始までの間、地域学習センターでは、放送授業を収録したビデオ等を利用し、広く大学教育の機会を提供し、生涯学習に対する要望にこたえている。


<CSデジタル放送>

通信衛星を所有する受託放送事業者に、放送を委託して行わせる放送(CS放送)のうち、映像、音声等の情報をデジタル信号の形態で効率的に伝送するもの。100チャンネル以上の多チャンネルが特徴。

放送大学学園は放送を委託する委託放送事業者の認定を受ける。


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