ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
1部   未来を拓く学術研究
第4章   学術研究をめぐる内外の動向
第2節   各研究分野の動向
5   物質・材料科学系


近年、高温超伝導酸化物の研究が世界中で活発に行われ、超伝導のメカニズムについての理論的研究が進んでいる。また、巨大磁気抵抗(GMR)効果について、基礎と応用の両面で研究が進み、高密度磁気記録用ヘッドとしての実用化も図られつつある。クラスター(原子等の集合体)系物質の金属内包フラーレンやカーボンナノチューブあるいは高分子の導電性ポリマーや高機能ポリマー等の合成も進んでいる。一方、包接化合物、超分子、高選択不斉合成触媒、人工二分子膜など、分子の形状、認識能力、自己組織化等を利用した、新機能あるいは機能向上の研究が進んでいる。

生物化学の分野においては、エネルギー変換タンパク質のメカニズム等の、生体分子構造の解明が進み、生命現象の分子的解明の傾向が強まっている。今後は、脳・神経機能等の高次機能の分子科学的解明のほか、遺伝子発現制御機能等の新機能を持つ人工タンパク質や人工糖鎖の分子設計等へと進むものと思われる。

測定・分析技術については、CCD(電荷結合素子)を用いたx線結晶構造解析、放射光による分光測定、微小ホール素子を単結晶試料に貼付して局所磁化を検出する方法等が、新たな展開をみせているほか、超微量分析、レーザーマニピュレーション等の、一個の化学種・分子を対象とする方法についての研究も進みつつある。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ