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1部   未来を拓く学術研究
第4章   学術研究をめぐる内外の動向
第1節   我が国の研究水準
2   論文引用回数から見た研究水準


アメリカのInstitute for Scientific Information社による引用索引データベース「Science Citation Index」を基に作成された同社の統計データベース「National Science Indicators on Diskette,1981-1996」を用いて、論文引用回数の国際比較を行うことが可能である。この統計を使って、1981(昭和56)年から1996(平成8)年までに発表された

1) 農学、
2) 天体物理学、
3) 生物学・生化学、
4) 化学、
5) 臨床医学、
6) 計算機科学、
7) 工学、
8) 生態学・環境学、
9) 地球科学、
10) 免疫学、
11) 分子生物学・遺伝学、
12) 材料科学、
13) 数学、
14) 神経科学、
15) 物理学、
16) 植物・動物科学、
17) 薬理学、
18) 微生物学及び
19) 複合領域

の19分野の学術論文について、国別の採録論文数と論文引用回数を比較分析してみた。

各国別の論文引用回数は、アメリカが全分野で第1位を確保しているが、近年我が国は多くの分野で第2位又は第3位となっている。1981(昭和56)年から3年ごとに発表されている論文引用回数(過去5年間の合計)を見てみると、我が国の論文引用回数の世界合計に占める割合及び順位は、1-4-2 のとおりとなる。この結果によれば、我が国は徐々に論文引用回数を増やし、全世界に占めるその割合を拡大している。1981(昭和56)〜85(昭和60)年当初は、農学、化学及び材料科学の3分野が第2位であり、生物学・生化学、工学の2分野が第3位という状況であったが、その後、全体的に各分野とも徐々に割合及び順位を上げてきており、1990(平成2)〜94(平成6)年には、第2位の分野には変化がないが、生物学・生化学、臨床医学、物理学、薬理学の4分野が第3位となった。1990(平成2)〜94(平成6)年では、19分野中13分野までが第5位以内に入っている。

なお、採録されている全分野の論文数の世界全体に占める割合を国別に経年グラフにしたものが、1-4-1 である。同割合は、アメリカが漸減傾向にあるものの、世界全体の約3分の1を占めている。我が国は、イギリス、ドイツ、フランスと比べて論文数の伸び率が高く(この16年間で約2.4倍)、全世界に占める割合も6.3%から8.4%へ上昇し、1993(平成5)年にはイギリスを抜いて第2位となっている。

また、全世界の論文引用回数に占める各国の割合を国別に経年グラフにしたものが、1-4-2 である。全分野での論文引用回数は、アメリカが全世界の約半分を占めているが、漸減傾向にある。イギリス、カナダ、ロシア(ソ連)がやや停滞傾向とも見られる反面、我が国は、ドイツ、フランスとともに漸増傾向にある。我が国の論文引用回数の割合は、この15年間で約30%増となり、ヨーロッパ諸国に比肩し得る状況にある。

1-4-2 我が国の各分野・年別研究論文引用回数の世界合計に占める割合及び順位

1-4-1 主要国論分数の世界合計に占める割合の推移

1-4-2 主要国論分数引用回数の世界合計に占める割合の推移


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