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1部   未来を拓く学術研究
第4章   学術研究をめぐる内外の動向
第1節   我が国の研究水準
1   学術論分数から見た研究水準


平成8年に学術情報センターから発表された「学術論文数の国際比較調査」では、欧米諸国で編集されている国際的に評価の高い大型の論文抄録データベースを用いて、理学、工学及び医学の分野の採録論文数の動向を国別、分野別、年次別に分析している。同調査研究では、

1) 物理学、電気・電子工学、コンピュータ等の理工学分野を対象としているINSPEC(イギリスInstitution of Electrical Engineers編集)、
2) 化学分野を対象としているChemical Abstracts(アメリカ化学会傘下のChemical Abstracts Services編集)、
3) 工学分野を対象としているCOMPENDEX(アメリカEngineering Information編集)、
4) 医学分野を対象としているEMBASE(オランダElsevier Science Publishers編集)

の4種の論文抄録データベースを使用し、28の細目分野について採録論文数の動向を7か国の国別、年次別に分析している。

同調査で得られたデータを用いて、1978(昭和53)年から1993(平成5)年までについて、3年ごとに各データベースに採録されている各国の論文数を計算し、その結果に基づき、国別に順位付けをしたものが1-4-1である。この結果によれば、INSPECに基づく理工学分野に関して、我が国は論文数の占有率を7%から10%へ上昇させるとともに、全世界の論文数に占める国別順位を第4位から第2位まで向上させている。また、Chemical Abstractsに基づく化学分野に関しては、論文数の占有率を10%から13%へ上昇させ、COMPENDEXに基づく工学分野に関しては、論文数の占有率を6%から9%へ上昇させ、両分野において国別順位を第3位から第2位まで向上させている。さらに、EMBASEに基づく医学分野に関しては、論文数の占有率を6%から9%へ上昇させるとともに、国別順位も第4位からイギリスとほぼ同様の第2位又は第3位まで向上させている。

なお、これらのデータベースに採録する論文数は、全体に逐次拡大されているが、我が国の論文数の増加率は、データベース全体の論文数増加率を超え、すべてのデータベースにおいて、我が国、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、ロシア(ソ連)、カナダの7か国中、最も高くなっている。


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