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1部   未来を拓く学術研究
第3章   学術振興の新たな展開
第4節   学術研究に対する国民の理解と学習機会の充実のために
1   科学技術の高度化と研究者の責務


科学技術は、地球規模問題など人類の未来のために解決すべき諸課題に立ち向かうことが期待されているが、同時に、その高度化・精密化や学問の専門分化の進展などに伴い、1997(平成9)年2月にイギリスで成体の体細胞を元に遺伝子組成が同じクローン羊が誕生した例に見られるように、先端的な学術研究や技術開発と生命倫理・価値観が交錯した社会問題が提起され、国民に安全性、有用性と問題点を説明し、社会的合意を得ながら取り進めていくことが求められる事例も生じている。

研究活動は、濃淡の差はあれ、社会との相関関係の中で行われる営みであり、研究者は、自らの研究活動や成果が有する社会的な意味や影響を考慮しながら研究を遂行するとともに、研究の内容や成果の社会への発信や説明に努めることが求められている。

科学技術が高度化・精密化し、学問が専門分化する中にあって、各研究者及び研究者集団が、倫理・責任感に裏付けられた取組を行ってこそ、研究活動が社会において広く理解・受容され、科学が人間、社会あるいは地球環境や自然との調和を保ちながら発展できるものと考えられる。


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