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1部   未来を拓く学術研究
第3章   学術振興の新たな展開
第3節   学術研究に対する評価を充実させるために
1   研究評価の意義・重要性


近年、大学における学術研究や国の研究機関における研究開発に対する評価についての関心が高まり、従来にもまして評価の充実が強く求められている。その背景として、

1) 我が国の財政状況が厳しい中にあって、学術研究に関する予算規模が着実に拡大し、また、個々の研究に要する経費が著しく高額化してきており、研究資金の重点的・効率的配分及びその有効使用などの観点や、財源を負担する国民に対する説明責任といった観点からの対応が重要となっていること
2) 研究者社会は閉鎖的で、競争とは無縁な世界ではないかといった指摘もあることに対し、研究者が自らを省みるとともに、研究活動の透明性を確保することにより、誤解を解消し、研究活動に対する国民の理解と支持を得ることが必要となっていることなどが挙げられる。

しかしながら、学術研究における評価については、このような学術研究をめぐる社会的な要因からのみ必要性を語るべきものではなく、学術研究本来が持っている特性に由来する側面が重要である。すなわち、学術研究は、

1) 研究者の自由な発想と研究意欲を源泉として行われるため、研究の目的、性格、規模、方法などは極めて多様であり、
2) その成果の中には、長い年月を経て予想外の発展を導くもの

も多い。そのため、学術研究の評価に当たっては、画一的・短期的な視点から、目に見える成果のみを性急に期待するような姿勢ではなく、研究者の研究活動を刺激し、助言を与え、激励するという姿勢が重要なのである。


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