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1部   未来を拓く学術研究
第2章   学術振興の基本施策
第3節   国際的な学術交流・協力を推進するために
1   学術国際交流の意義


真理の探究を目的として行われる学術研究は、本来、国境を越えた性格を有する。対象を同じくする研究者が国内外を問わず情報交換や共同研究を実施し、あるいは成果を相互に批判し合うことによって研究内容の高度化を図るなど、国際交流は学術研究の発展に必要不可欠と言える。

近年、我が国の大学等における学術国際交流は、著しく進展している。文部省の調べによれば、国立大学等における研究者交流数は平成3年度から7年度までの4年間で、我が国の研究者の海外派遣は約2倍、外国人研究者の受入れは約1.5倍という目覚ましい勢いで増加している(1-2-16 )。その要因としては、以下が考えられ、これらは、今後ますます顕著になっていくものと予想される。

1-2-16 国立大学等における研究者交流数


1) 学術の大型化・高度化

研究水準が高度化するに従い、研究装置も大型化・高度化する分野がある。例えば、素粒子物理学の実験において、より根源的な素粒子を発見しようとすると、よりエネルギーの高い加速器、すなわち、より大型の加速器が必要となる。様々な分野で研究装置が大型化・高度化してくると、各国が独自にそれらすべてを建設・運営することは技術的にも経済的にも困難となる。そこで、莫(ばく)大な人的及び物的資源を必要とする最先端分野の研究をする際には、国際的な協力が不可欠となる。


2) 全地球的立場での取組の必要性

地球環境問題や自然災害問題のように、気象・地質・海洋等について、各国が共同して全地球的立場で取り組む必要がある問題が増えており、我が国の主体的な参加が求められている。


3) 異なる思考や研究手法を通じた研究の活性化

自分とは異なるものの考え方や研究手法に触れることは、自らの研究の幅を広げ、発想を豊かにするのに役立つ。特に諸外国の研究者との交流は、それぞれの研究者の研究の発展を通じて、我が国全体の学術水準を向上させるとともに、日本の研究者からの学術情報の発信によって、世界の学術水準の向上に寄与することとなる。


4) 学術を通じた国際貢献の必要性

我が国がその国際的地位にふさわしい貢献を世界に対して果たすという観点から、世界的な共同研究に積極的に参加し、我が国が優れた成果を上げている専門分野において適切なリーダーシップをとることや、アジア地域の若手研究者の受入れを推進することが必要となっている。


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