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1部   未来を拓く学術研究
第2章   学術振興の基本施策
第2節   学術研究の推進を担う研究組織の機能を高めるために
1   卓越した研究拠点-センター・オブ・エクセレンス(COE)-の形成



(1) 背景

学術審議会答申「21世紀を展望した学術研究の総合的推進方策について」(平成4年7月)においては、「創造性豊かな世界の最先端の学術研究を推進していくためには、水準の高い研究環境に世界の第一線の研究者が集まり、最先端の研究情報を交換しながら独創的な発想の接触交換を図ることが極めて重要」との観点から、初めてCOEの形成という課題が取り上げられた。

同審議会は、その後も引き続きこの課題について審議を重ね、平成7年7月に、建議「卓越した研究拠点(センター・オブ・エクセレンス)の形成について」を取りまとめたが、その概要は下記(2)のとおりである。


(2) 建議の概要
(ア) 「COE」の定義

「COE」の定義は、目的等に応じて幅があり、必ずしも明確ではないが、ここでは、「COE」を「創造性豊かな世界の最先端の学術研究を推進する卓越した研究拠点」と定義する。


(イ) COEとしての研究組織のとらえ方

COEの組織単位としては、研究分野、研究活動の実態等により、大学及び大学院内の講座・研究部門、教室、専攻、学科、研究科、研究機関としての研究所、研究センター、施設、関連研究組織のネットワークなど様々なものが考えられるが、研究組織の性質に応じ、おおむね、次のようなタイプに分類される。

1) 組織構造が明確で比較的大規模な研究組織型
2) 複数の研究組織が緩やかに結合した集合体型
3) 優れた研究者を中心に研究者の集合したグループ型
4) 施設・設備の共同利用を中心とする共同利用型

我が国では、現在、既にCOEと呼び得るような優れた研究環境を備え、卓越した研究実績を上げている大学及び大学院内の研究組織、大学共同利用機関等が存在する。今後は、これらの組織も含め、様々な分野においてCOEを積極的に整備していく必要がある。


(ウ) COE形成のための施策

COEの形成に当たっては、まず研究機関、研究者あるいは研究者グループ自らがCOEを目指して努力することが基本であり、このような努力を行っている研究機関等を積極的に支援し、COEの形成を図っていくことが必要である。

COEの一層の発展・充実を図るためには、これまでの施策に加えて、次のようなプログラムを用意する必要がある。

1) 中核的研究拠点形成プログラム

国際的に高水準の研究活動を行い、特定の研究分野における中核的な研究拠点として発展する可能性を有する、優れた研究者を中心とした研究組織について、COEとして育成する施策

2) 研究環境高度化支援プログラム

国際的にも最先端の研究を遂行し得る卓越した研究施設・設備を重点的に措置することにより、広く国内外の研究者を引き付けることのできる魅力的な研究環境を整備し、当該分野における卓越した研究拠点の形成に資する施策

3) 中核的研究機関支援プログラム

特定の研究分野において既にCOEとしての特色を有している研究機関や、当該研究機関の性格上COEとなることが要請されている研究機関(大学共同利用機関、全国共同利用の大学附置研究所・研究施設等)について、研究の一層の高度化を図る施策


(3) COE形成関連予算

文部省では、学術審議会の答申・建議に基づき、平成7年度から予算化し、9年度においては、上記の三つのプログラムの実施によるCOEの形成に必要な経費として、研究費、施設・設備費、特別研究員・外国人特別研究員経費、国際シンポジウム経費など、134億5,400万円(対前年度20億8,600万円増)を計上し、COEを目指して努力を重ねている研究機関、研究組織等を積極的に支援している。


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