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1部   未来を拓く学術研究
  はじめに
2   学術研究を取り巻く状況はどのようになっているのか
(2)   学術・科学技術をめぐる状況の変化


我が国は、戦後、廃墟から奇跡的な復興を遂げた。その大きな要因として、まず、教育の普及と向上が挙げられ、そして、科学技術の質的・量的な発展が挙げられる。これらの要因については、学術研究の基盤の上に高度な人材養成を行う大学が大きな役割を果たしていることは言うまでもない。

しかしながら、我が国の科学技術に関し、これまでの技術革新は、欧米先進国から基礎的・創造的な技術を導入して、今日から見れば比較的廉価な特許等の使用料(ロイヤリティー)等を支払い、その応用や製品化の面で高度な技術力を発揮するキャッチアップ(追い付き)型が中心であった。そのため、キャッチアップがほぼ終了する一方、特許等の知的所有権保護強化が世界的趨勢(すうせい)となっている今日、我が国の基礎的・独創的な研究開発力の弱さは、克服しなければならない大きな課題である。しかも、我が国は、少子化とあいまって、高齢化が先進諸国の中でも未曾有の勢いで進行中であり、女性の社会進出や様々な雇用・職業訓練政策などにもかかわらず、労働力の量と質の面で我が国の持続的な成長・発展を制約する要因となるおそれがある。

また、資源に恵まれない我が国にとって、資源・エネルギーや食料の探査・開発や安定的供給は死活問題であり、国際社会の一員として、地球温暖化等の地球環境問題やエイズ等の人類の生存にかかわる問題への真剣な対応を迫られている。

我が国の置かれている状況がこのように大きく変化する中で、これらの諸問題の解決の鍵(かぎ)を提供するものとして、学術研究を基盤にした人類の英知の結集が強く求められている。


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