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1部   未来を拓く学術研究
  はじめに
2   学術研究を取り巻く状況はどのようになっているのか
(1) 研究者や国民の意識


文部省が平成8年度に民間調査機関に委託して、民間企業や国立試験研究機関等、大学以外の有識者500人を対象(無作為抽出)に、アンケートによる「学術研究と大学に関する調査」を実施したところ、次のような結果が得られた。


1) 人間・社会にとっての学術研究の重要性

人間・社会にとっての学術研究の重要性については、72.8%の人が「非常に重要である」と答えている。「ある程度重要である」を合わせると、ほぼ全員が学術研究の重要性を認めていることになる。学術研究についてのイメージは人によってやや異なる場合もあると思われるが、その重要性についての認識は、ほぼ一致していると言える。


2) 学術研究に対する期待

学術研究に対して特に期待するものとしては、「技術の革新」を挙げる人が53.5%で最も多く、半数を超えている。次いで、「真理の探究」(38.6%)、「地球規模問題の解決」(37.3%)を期待する人が多い。大学以外の有識者を対象とする調査とはいえ、「技術の革新」、「地球規模問題の解決」と答えた人が比較的多くなっているのは、平成2年の同様の調査結果(「真理の探究」(54.4%)、「技術の革新」(51.3%)、「地球規模問題の解決」の質問項目はない。)と比べれば、応用開発的な課題についても学術研究への期待が高まっており、学術研究をめぐる社会・経済状況の変化を端的に示していると言える。


3) 民間企業等の研究と大学の研究の在り方

民間企業や大学の研究の在り方として最も回答が多かったのは、「大学の研究をもっと振興し、世界の学術研究の進展に貢献すべきである」の88.2%であった。大学以外の有識者が学術研究を重視し、大学の役割に期待するところが大きいことが分かる。

また、「大学は、企業等の研究に対し、共同研究などで積極的に支援すべきである」(78.5%)、「大学は基礎的な研究だけでなく、応用・開発的な研究にも力を注ぐべきである」(69.4%)、「大学は、企業や社会のニーズを踏まえて、研究を進めるべきである」(64.6%)等の意見も多くなっている。大学が他の研究機関との交流を強化し、社会のニーズに対応した研究を充実させることへの期待が高まっている。

このように、我が国においては、学術研究への期待が近年著しく高まっており、大学の研究者が、このような社会的要請に機動的にこたえるとともに、人類共通の知的資産として、研究成果を積極的に公表し、広く社会へ情報発信することが求められている。

1-1-1 人間・社会にとっての学術研究の重要性

1-1-2 学術研究に対する期待

1-1-3 民間企業等の研究と大学の研究の在りかた


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