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2部   文教施策の動向と展開
第11章   情報化の進展と教育・文化・スポーツ
第2節   マルチメディア時代に向けた教育分野の取組
3   国民の学習ニーズの多様化に対応したマルチメディア等の活用


マルチメディアの活用は、生涯学習の分野においても、学習機会へのアクセスに対する時間的・地理的制約を大幅に克服し、より質の高い効率的な学習を可能にするものとして、人々の期待は非常に高い。


(1) 学習情報の提供体制の整備

生涯学習の振興を図るため、多様化・高度化した学習ニーズに対し、適切な学習情報を提供し、学習相談に応じられる体制の整備が重要である。このため、地方公共団体では、施設、人材、学習機会等に関する情報を収集、整理、提供するとともに、学習相談を行うシステムの整備が進められている。

文部省ではこのような動きを支援するため、生涯学習情報提供システム整備事業に対する補助や、県立図書館を中心とした図書情報ネットワーク化の事業に対する補助を行っている。

今後の学習情報提供の方向としては、国民が身近に、簡単な方法で全国の学習情報を利用できるようにすることが求められている。

文部省では、学習情報を全国的に提供していくための体制(まなびねっとシステム)の整備に向けて、現在、次の三つの施策を行っている。

1) 全国的に利用される学習情報のデータベースの構築
2) 全国的な生涯学習情報の収集・提供を行う、生涯学習情報のセンター機能の在り方に関する調査研究
3) 文部省所管の生涯学習関連施設の各種データベースを、一元的に提供できる統合システムの在り方に関する調査研究

(2) マルチメディアの活用による遠隔講座の開発

人々の生涯学習のニーズは多様であり、生涯学習関連施設においても、個々の施設単独では、それに十分にこたえることは困難となっている。このような中、近年、整備が進みつつある高度情報通信ネットワークをはじめとしたマルチメディアは、その利用により、様々な制約を超えて、人々の学習する機会を拡充するとともに、分散する学習資源の共有化を推進するなど、その活用が期待されている。

そのため、文部省では、マルチメディアを活用した遠隔講座等の在り方についての実証的な調査研究として、平成7年度から、光ファイバー網等を利用した「新教育メディア研究開発事業」、8年度からは「衛星通信を利用した公民館等の学習機能高度化推進事業」を実施している。


(3) 博物館機能の高度化・情報化の推進

自然、科学、歴史等の幅広い分野にわたる国民の知的好奇心を刺激し、創造的かつ探求的な学習の場としての博物館の一層の充実を図るため、平成8年度から、最新のマルチメディアを積極的に活用した、博物館機能の高度化・情報化の推進方策に関する調査研究を行っている。

併せて、国立科学博物館においても、8年度から、3次元立体映像(3d)やヴァーチャル・リアリティ等の技術を活用した電子博物館パイロット事業を行っている。


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