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2部   文教施策の動向と展開
第7章   学術研究の振興
第5節   学術研究に関する情報や資料の整備
1   学術情報の収集と提供


文部省では、全国の国公私立大学の参加の下に、学術情報センター、大学図書館、大型計算機センターや情報処理センター等をコンピュータとデータ通信網で結合し、大学等の研究者が必要とする学術情報を迅速・的確に提供する学術情報システムの整備を積極的に進めている(2-7-4 )。


(1) 学術情報ネットワークの高速化による学術情報流通の促進

学術情報システムの一環として学術情報センターでは、国公私立大学等を相互に接続する学術情報ネットワークを構築・運営している。これは、学術情報流通のためのネットワークで、研究情報やコンピュータの共同利用を可能とするものである。このネットワークに参加している機関は、平成8年3月現在で、大学321(国立86、公立32、私立203)、その他機関158となっている。

また、国内外の学術情報流通を促進するため回線速度の高速化を図っており、主要幹線が平成6年度の6 mbps 【用語解説】から7年度には50mbps、その他幹線が6年度の1mbpsから7年度には6mbpsとなっているほか、国際接続については、米国、タイとの間に加え、8年度からは英国との接続も開始している(2-7-5 )。


(2) キャンパス情報ネットワーク(学内lan)の高度化

大学等の学内の各種コンピュータ間を接続する、キャンパス情報ネットワーク(学内lan)の整備は移転予定のある一部の大学等を除き、すべての国立大学・大学共同利用機関で完了しており、現在、マルチメディア情報の円滑な流通に対応するため、 atm 【用語解説】化を進めている(現在54大学等に整備済み)。atm化により音声や画像を高品位で伝送することができる。


(3) データベース作成の推進

学術情報を迅速・的確に利用できるようにしていく上で、データベース作成の促進が緊急の課題となっている。

文部省では、国立大学等における種々のデータベースの作成を推進するとともに、学会や研究者グループによるデータベースの作成を科学研究費補助金により助成している。


(4) 研究成果の普及

学術研究の成果の公開は、学術の振興や国際交流等に貢献するものである。文部省では、学会誌及び学術図書の刊行、学術図書の外国語への翻訳のための経費等について科学研究費補助金により助成している。また、「大学と科学」公開シンポジウムを開催し、大学等における独創的・先端的な研究成果を広く社会に公開するとともに、学会が青少年・社会人を対象として開催するシンポジウムや諸外国のトップレベルの研究者の参加を得て日本国内で開催する国際会議に対して助成している。


(5) 学術用語の制定・普及

難解で多様な学術用語を整理統一し、平易簡明なものにすることは、学術の進歩とその普及にとって重要である。文部省では、関係学会の協力を得て、平成7年度において図書館情報学用語を改定するなど、これまで30の各専門分野の学術用語を制定し、「学術用語集」として編集・刊行している。

2-7-4 学術情報システムの仕組み図

2-7-5 学術情報ネットワーク概念図


<(メガビット/秒、mega bit per second)>

1mbpsは1秒間に100万ビット(新聞約5ページ分)を伝送可能な回線速度。


<atm(非同期転送モード、asynchronous transfer mode)>

文字、音声、動画像等の大容量のデータを扱うマルチメディア情報通信に適した最新の超高速通信方式。


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