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2部   文教施策の動向と展開
第4章   高等教育の多様な発展のために
第1節   進む高等教育
1   改革の基本方向


我が国が今後一層の発展を遂げ、国際的にも貢献していくためには、人材の養成と学術研究の振興を担う大学等の充実と改革を不断に推進することが必要である。このような観点から、文部省においては、大学審議会の諸答申等に基づき、大学設置基準等の大綱化と自己点検・評価の導入、大学院の質的・量的充実等、高等教育の個性化、高度化及び活性化のための方策を行ってきている。また、これらを受けて、各大学等においても、改革への積極的な取組が進められている。

大学・短期大学への進学率は平成8年度で46.2%に達しており、我が国の高等教育の「大衆化」は、今後ますます進むものと考えられる。また、高等学校教育の多様化等に伴い、様々な能力や履修歴を持つ学生が高等教育を受けるようになるものと考えられる。さらに、生涯学習ニーズが高まる中で、社会人学生の増加も見込まれる。このような状況の中で、我が国の高等教育には、

1) 量的な拡大よりも教育研究の質的な充実が図られること、
2) 研究志向の大学、教育に力点を置く大学、社会人の学習機会の拡大に力を注ぐ大学など様々なタイプの高等教育機関が発展していくこと、

が求められている。特に、質的充実に当たっては、次のような方向が重視されることが必要である。


(1) 教育機能の強化

今日のように、社会・経済が複雑かつ高度になり、急激に変化を遂げている時代にあっては、単に高度な専門知識や技術のみでなく、創造性豊かで時代の変化に柔軟に対応し得る能力を育成することが必要である。また、「大衆化」といわれるほどに高等教育が普及する中で、様々な能力や履修歴を持つ学生に対する教育内容や方法の在り方の工夫が求められる。


(2) 世界的水準の教育研究の充実

今後、国際化が一層進む中で、我が国が発展し、学術研究や人材養成を通じて国際社会に貢献していくためには、教育研究面で世界的水準を追求していくことが求められる。とりわけ大学院については、各分野で基礎的、先駆的な学術研究を推進し、世界的な学術研究の拠点となることとともに、国際的な競争力を持つ優れた研究者や、高度な専門的知識を持つ人材を養成する機関としての役割を果たすことが期待されている。


(3) 生涯学習ニーズ等への対応

社会が豊かになり、国民の知的欲求の水準が高度化する中で、高等教育機関が自己実現のための教育ニーズに積極的にこたえていくことが、より強く求められるようになっている。また、近年における技術革新の進展や産業構造の変化に伴い、職業人が生涯にわたり最新かつ高度の知識・技術を修得することが重要となっており、この面においても、高等教育機関が重要な役割を果たすことが期待されている。さらに、18歳人口の減少と高齢化が進む中で、多様な年齢層に対する高等教育機会をどのように提供していくかが課題となっている。


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