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1部   生涯学習社会の課題と展望-進む多様化と高度化-
第2章   いま生涯学習は
第2節   学びを支えるもの
3   指導者の養成・確保はどのように行われているか-学習形態の変化への対応、ボランティアの活用等、幾つかの課題が存在


指導者については、

1) 個々の学習活動の指導者と、
2) 学習グループの結成の働き掛けや学習活動の企画立案

等を通じ、人々の学習活動を支援する指導者に大別することができる。

従来から、これらの指導者については、各種の機関・団体において養成がなされてきた。

社会教育調査によれば、平成4年度間において教育委員会が実施した指導者研修は、行政職員(社会教育主事等)を対象としたものの件数が2,585件、参加者数9万288人となっている。同じく施設職員(公民館主事等)を対象としたものは2,675件、5万9,570人、有志指導者(民間団体等の指導者)を対象としたものは7,123件、53万7,705人である。

次に、人々の学習に密接なかかわりを有する社会教育主事・学芸員・司書の養成状況を見ると、平成3年度の養成者数は、それぞれ、3,602人、6,346人、4,742人となっている。ただ、これらの資格を有する人々が、実際に関係する仕事に就いているとは限らない。同じく3年度において大学におけるこれらの資格取得者が卒業後、どのような進路を取ったかという調査では、必ずしもその資格に関連した職業に就いていない人が大半を占める。しかしながら、これらの資格取得者が、社会教育施設等でボランティアとして活動する例も見られる。

学習の指導者に関しては、年齢や学習歴等の異なる人々の間における学習の一層の広がりに伴い、一定の共通性を持った学習者集団へ対応し得る資質・能力を有するだけでは十分な活動が期待できなくなっていることが指摘されている。

また、時代の変化に伴い生じた新たな課題として提示されている国際化等への対応については、指導者がいまだ十分に養成・確保されていない点が見受けられる。文部省調査においても、学習していくための条件として指導者の養成を第1位に挙げた人が9.3%、第2位に挙げた人が13.0%存在した(1-2-3 )。

さらに、学習活動の企画立案等を通じて人々の学習活動を支援する指導者についても、学習活動の多様化・高度化に伴い、その支援も様々な態様が求められることから、的確な対応が困難となっているとの指摘もある。

1-2-3 「新しい学習課題」を多くの人々が学習するために必要な条件

人々の学習ニーズを的確に把握する中で、施設や指導者、あるいは学習プログラム等についての情報や専門的な指導者からのアドバイスを活用し、これを一定の学習活動に構成していくコーディネイトの役割を担う指導者の養成・確保が期待されている。都道府県や市町村では、生涯学習推進員等の名称でその養成が図られている事例もある。

なお、第3節で述べるとおり、現在ボランティア活動に対する関心が高まりつつある。一定の学習による成果や、過去の学習によって得られた知識や技能を生かすことにより、今後の指導者の育成・確保に結び付くものと考えられる。


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