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1部   生涯学習社会の課題と展望-進む多様化と高度化-
第2章   いま生涯学習は
第1節   だれがどこで何を学んでいるのか
10   学ぶ力はどのように培われているか-青少年期の体験活動が不足


日々出現する職業上や生活上の新たな問題に対応して、自ら課題を発見し、自ら考え、自ら問題を解決していく資質や能力は、言わば生涯学習社会において求められる学ぶ力と言える。

このような力は、青少年期において学校で組織的、計画的に学習する一方、家庭における親子の触れ合い、地域社会における友人との遊びや人々との交流など様々な体験や活動を通じてはじめて身に付くものである。しかし、現実には、ともすれば学校教育に偏りがちな風潮の中で、学ぶ力を培うのに必要な学校外での豊かな体験や活動の機会が不足しているのが実情である。

1-2-31 家庭や地域の教育力についての認識「最近は、家庭や地域の教育力が低下している」という意見に対して

平成7年度の文部省の委嘱調査によれば、「最近は、家庭や地域の教育力が低下している」という意見に対して、「賛成」32.8%、「どちらかといえば賛成」27.2%となっている(1-2-31 )。さらに、「最近は、家庭や地域で行われるべきマナーやしつけ等までもが学校教育で行われるようになった」という意見に対しては、「賛成」34.1%、「どちらかといえば賛成」27.1%となっている。

1-2-32 子供の「体験」不足についての認識「最近の子どもには、生活体験や自然体験など、『体験』が不足している」という見方に対して

また、総理府の「青少年と家庭に関する世論調査」(平成5年)によれば、「最近の子どもには、生活体験や自然体験など、『体験』が不足している」という見方に対し、30.1%が「そう思う」、37.6%が「ある程度そう思う」と回答している(1-2-32 )。

さらに、平成6年の文部省の委嘱調査「学校教育と学校週5日制に関する意識調査」では、「今の子どもには家庭や地域社会において様々な体験をするための自由時間が少ない」と思う保護者は39.8%、教師で63.0%となっているなど、子どもたちに必要な体験が不足していると考えている者が多い(1-2-33 )。

その一方で、放課後等において、けいこごとを行ったり、学習塾に通ったりする子どもも多い。文部省が平成5年に実施した「学習塾等に関する実態調査」では、全国の小中学生のうち、けいこごとを行う小学生は76.9%、中学生は28.3%であり(1-2-34 )、学習塾に通う小学生は23.6%、中学生は59.5%となっている。さらに、子どもの学習塾通 いについて、その積極的評価を挙げる小・中学生本人の回答がある一方で、保護者の60.6%が「過熱していると思う」と回答し、その問題点として「遊び、地域活動、家族の触れ合い等の活動体験・生活体験が不足している」51.5%等が挙げられている(1-2-35 )。

1-2-33 子どもの自由時間についての認識「今の子どもには家庭や地域社会において様々な体験をするための自由時間が少ない」という見方に対して

1-2-34 けいこごと・学習塾への参加状況

1-2-35(その1) 学習塾通いについての保護者の認識 図1-2-35(その2) 学習塾通いの過熱化が引き起こす問題についての保護者の認識



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